初見でいきなり吹きました。アンノヴァッツィ家伝統の髪飾り、拳にはめるとナックルダスターになるって何ですか(笑)。令嬢の可憐アイテムを、開幕から戦闘装備に変換してくる『逃げ釣り』、やっぱり油断できません。
第7話は、恋愛の進展よりもマリーアの本質が見える回でした。結論から言うと、マリーアが“拳で守る姫”として一段強く見える、かなり楽しい武闘派令嬢回です。今回は第7話の面白さ、弱かった点、レナートとの関係性、第8話も見る価値があるのかまでネタバレありで語ります。
※この記事は2026年5月14日に更新されました
逃げ釣り第7話感想|髪飾りナックルダスターで始まる拳の回
第7話「釣りあげた魚の拳」は、タイトルどおり拳の回でした。
父とのわだかまりが解け、マリーアはルビーニ王国へ戻ることに。父は「お土産がこの程度でいいのか」と叫び、弟は姉が帰るのを寂しがる。ここで弟をぎゅっと抱きしめるマリーア、尊いです。武闘派なのに、小さい子への愛情表現がちゃんと柔らかい。
しかし、しんみりだけで終わらないのがこの作品。移動中、村長の娘ヴェロニカが行方不明になった話を聞いたマリーアは、事情を聞くためナヴァーロ村へ向かいます。ナルディ伯爵家の馬車、ベゼンティーニ伯爵の名前、柄の悪い連中。もう匂う。めちゃくちゃ匂う。
そこでマリーアは、村人たちに同行すると決めます。「貴族が一人いるだけで違うはず」と考えるのがいい。彼女は腕力だけで突っ込むヒロインではありません。自分の立場が、弱い人たちの盾になると分かっている。
ただし、その盾が拳に変形するんですけどね(笑)。ここからマリーアの“守る力”が、物理的に炸裂します。
マリーアの潜入が面白い|すり足、「こんにちは」、そして殴打
ナルディ伯爵の屋敷に着いたマリーアは家名を出しますが、知らないと言われてしょんぼり。小国の貴族だから想定内とはいえ、地味に落ち込むのが可愛い。ミミ、強いけどプライドがないわけじゃないんです。
そして怪しい部屋を探すため、自ら屋敷へ潜入。そこで出るのが、アンノヴァッツィ家伝統の髪飾りです。拳にはめればナックルダスター。本人いわく、あくまで護身用。
いや、護身用の圧が強すぎる。
屋敷では、兵士たちがナルディ伯爵は王都に行ったきり戻らないと話しています。そこへ臭いおなら。マリーアが「私じゃないわよ」と言いながら連中を殴り倒すくだり、くだらないのに笑いました。
さらに相撲の秘技「すり足」で音を立てずに移動し、兵士に見つかると「こんにちは」と殴り倒す。挨拶と打撃がワンセット。令嬢アニメで、ここまで拳のSEを待つことになるとは思いませんでした。
でも不快じゃないんです。マリーアの拳は、ずっと誰かを助ける方向に向いているから。暴れたいから暴れるのではなく、ヴェロニカを助けたいから進む。この差が大きい。
そして助けに来た部屋で、マリーアにとって地味に傷の深い「あの言葉」がまた飛んできます。
2回目の婚約破棄と水戸黄門展開|楽しいけど事件処理は駆け足
ヴェロニカを発見したマリーア。そこへ入ってきた男性から、まさかの2回目の婚約破棄宣言を受けます。
助けに来ただけなのに婚約破棄される女、マリーア。ギャグとしては強いんですが、1回目の傷があるから本人はちゃんとショックを受ける。笑えるのに、少し胸がチクッとするんですよ。
話を聞くと、ナルディ伯爵の息子はベゼンティーニ伯爵から娘との結婚を迫られ、ヴェロニカと駆け落ちしようとしていた。つまり誘拐ではなく、追い詰められた恋人たちの逃避行だったわけです。
ここでマリーアは「別の未来」を考えようとします。力で殴るだけではなく、逃げる以外の道を探す。こういうところで、彼女の強さが腕力だけではないと分かります。
その後、ならず者たちが倉庫の穀物を奪おうとする場面で、マリーアが「未来の王太子妃」と名乗る流れは完全に水戸黄門でした。印籠の代わりに王太子妃ブランド。腕力だけでなく権力も使う。でも自分のためではなく、村人を守るために使うから嫌味がない。
一方で、事件そのものはかなり駆け足です。ナルディ伯爵家、ベゼンティーニ伯爵、作物の取引、匂う植物、駆け落ち、ならず者、騎士団突入。この情報量を1話でさばくので、敵側の重みはやや薄め。頭領も「ただのチンピラではない」雰囲気のわりに、マリーアのアッパーカットで吹っ飛びます。ぶっちゃけ雑です。
ただ、その雑さを勢いで飲ませるのが第7話の良さ。そして終盤、物語はただの殴り込み回では終わりません。レナートの“力”が見えてきます。
レナート38番の意味|腕力も権力もある王子をどう見るか
終盤、騎士団が突入し、レナートも駆けつけます。そこで生き残りの男が襲いかかり、レナートがピンチに陥る。
ここで出るのが38番。作中で示された型のような一撃で、レナートが男を殴り飛ばします。
ライモンドが「もう二度とやらないでください」と念押しするのも含めて、王子の危うさが出ていました。レナートは優しいだけの王子ではありません。腕力もあるし、権力もある。彼が誰かに痛みを与えたら、その影響は普通の人間より大きい。
そこをマリーアがちゃんと見ているのが良かったです。腕力も権力もある殿下の与える痛みは、それ以上になる。でも同時に、人を守ることもできる。だから感謝する。
この言葉で、第7話の拳描写が全部つながります。マリーアのナックルダスターも、レナートの38番も、ただの暴力では終わらない。力は使い方次第で誰かを傷つけるし、誰かを守るものにもなる。
第8話も見ます。第7話は物語の進行だけで見ると駆け足ですが、マリーアというヒロインの魅力はしっかり刻まれました。彼女は愛されるだけの姫ではなく、自分で走り、自分で潜入し、自分で殴り、自分で守る姫です。
髪飾りを拳にはめる令嬢なんて、普通はヤバい。でもマリーアの場合、その拳の先にちゃんと優しさがある。だから見てしまうんです。次はその拳が、レナートとの関係をどう動かすのか。そこを見届けたいです。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』公式サイト、第7話「釣りあげた魚の拳」
- TVアニメ『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』公式X、第7話先行カット・あらすじ告知
- アニメイトタイムズ、『逃げ釣り』追加声優に結川あさき、第7話先行カット&あらすじ公開
- スクウェア・エニックス公式サイト、『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』作品情報

読んでいただきありがとうございます!
逃げ釣り第7話は、マリーアの髪飾りナックルダスターと守る拳が最高でしたね!

令嬢なのに拳で解決しすぎにゃ!
でもヴェロニカを助けるマリーア、普通にかっこよかったにゃ!

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