初見でまず思ったのは、「ハッコン、ついに車まで売るのかよ!」でした。ぶっちゃけ笑いました。でも第6話「昨日の敵は今日の」は、そのバカバカしさの奥に、最終章へ向かうための苦い仲間整理が仕込まれていました。
良かったのは、自動車自動販売機という力技が、永遠の階層攻略にきちんと噛み合っていたところ。弱かったのは、決戦回のような派手な爆発力より、移動と再会が中心で単話のカタルシスは控えめだったところです。この記事はネタバレありの感想・考察記事です。
※この記事は2026年5月9日に更新されました
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 3rd season』第6話感想
第6話は、ハッコン一行が永遠の階層へ足を踏み入れ、ランク3進化によってハッコンが自動車自動販売機へフォルムチェンジする回です。そこで購入したコンパクトカーに乗り、未攻略の果てなき道を進む。公式あらすじの時点で、もう字面が強すぎる(笑)。
ただ、見ていて面白いのは「車が出た!」という出オチではありません。永遠の階層は、強敵がドカンと出てくるよりも、終わりの見えない移動で心を削ってくる場所として描かれています。道が続く。変化がない。目的地が遠い。これ、戦闘より地味にしんどいやつです。
ハッコンの進化は相変わらず無茶苦茶です。でも、この作品のうまいところは、無茶苦茶な発想をちゃんと攻略の理屈に変えてくるところ。徒歩ではきつい階層だから車が必要になる。つまり今回の自動車自動販売機は、ただのギャグではなく、迷宮攻略の正解札でした。
一方で、話としては大きな山場を一気に越える回ではありません。派手な戦闘や感情の爆発を期待すると、少し物足りない。けれどこの物足りなさは、最終章前の“間”として必要です。ここで整えた関係性が、次の扉を開ける鍵になります。
第6話の核心ポイントを考察・解説
今回の核心は、自動車自動販売機ではなく「昨日の敵は今日の味方になれるのか」です。サブタイトルが示す通り、第6話は敵味方の線引きを揺らす回でした。
自動車自動販売機はバカバカしいほど正しい
自販機が車を売る。冷静に考えると、もう自販機の概念が迷宮より迷子です。でも、俺自販機はこの拡張解釈をずっと武器にしてきました。飲み物、食べ物、便利グッズだけではなく、「必要なものを無人販売する存在」としてハッコンを広げていく。
今回それが車まで到達したわけですが、永遠の階層という舞台を考えると、むしろこれ以上ない進化です。長すぎる道をどう攻略するか。答えは移動手段を売ること。バカみたいなのに筋が通っている。この作品、こういうところが本当にズルい。
ただし、車を手に入れても楽勝にはなりません。むしろ車があるからこそ、階層の異常な広さが際立ちます。便利になったのに、まだ遠い。快適になったのに、心は削れる。ここで永遠の階層の怖さがじわっと出ていました。
「昨日の敵」を受け入れる怖さ
第6話でいちばん引っかかるのは、やはり思わぬ再会です。敵だった相手、距離ができた相手、信用しきれない相手が、終盤を前にもう一度ハッコンたちの前に現れる。
物語としては「仲間が増えた」と言えます。でも、視聴者の感情はそんなに単純ではありません。裏切りや敵対を一度挟んだキャラが戻ってきた時、こちらはどうしても一歩引いて見ます。「本当に大丈夫なのか」「また裏切らないのか」と疑う。これが今回のうま味です。
私は、ここをきれいに許し合うだけで終わらせなかったところが好きです。最終章に向けて戦力は必要。でも信頼は、人数がそろっただけでは戻らない。ハッコンたちは自販機らしく物を差し出せても、人の心まではボタン一つで買えません。そこが少し苦い。
そして、敵とも味方とも言い切れない存在が物語に残っているのも面白いところです。完全な味方ではない相手が終盤にいると、戦況が一気に読めなくなります。最終決戦前に、味方陣営の外側にいる存在をどう引き寄せるのか。第6話はその下準備でもありました。
次回どうなる? 次回も見る?
次回も見ます。第6話は派手な決着ではなく、永遠の階層を進みながら、最終章に必要な仲間と不安を並べ直す回でした。
第7話「終わりの始まり」では、永遠の階層の終着点と扉の問題が描かれる流れです。ここで“昨日の敵”が本当に今日の味方として機能するのか。ハッコンの便利さだけでは超えられない信頼の壁が、いよいよ試されます。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』公式サイト、第6話「昨日の敵は今日の」あらすじ
- TOKYO MX『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 3rd season』各話情報
- 公式X 第6話「昨日の敵は今日の」放送告知

読んでくれてありがとうございます。
第6話は自動車自動販売機の衝撃と、昨日の敵を信じる怖さが見どころでしたね。

車まで売るとか発想がアホにゃ。
でも永遠の階層攻略に必要だから、妙に納得するのが悔しいにゃ。

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