『俺自販機』3rd season 第7話感想|ハッコンはもう“ただの自販機”じゃない

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初見で見終わった瞬間、「いや、そこでハッコンをそうするのは反則だろ……」と声が出ました。

『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 3rd season』第7話「終わりの始まり」は、永遠の階層の終着点に着いたハッコンたちが、“犬岩山”のコイン不足という壁にぶつかる回です。結論から言うと、第7話は派手な勝利回ではありません。ただ、ハッコンを“便利な自販機”から“絶対に失いたくない仲間”へ変える終盤突入回として、かなり効いていました。

第7話は面白いのか、次も見るべきなのか。そこをネタバレ込みで整理します。

※この記事は2026年5月16日に更新されました

『俺自販機』3rd season 第7話は面白い?終盤への不穏さが効いた回

第7話「終わりの始まり」は、見終わったあとに胸の奥がザワザワ残る回でした。

ハッコンたちは、ようやく永遠の階層の終着点へ到達します。普通なら「よし、扉を開けて先へ進むぞ!」という達成感の場面。ところが、扉を開けるには階層主のコインが必要で、“犬岩山”のコインがないと判明する。

この落差がうまいです。ゴールに着いたのに鍵がない。RPGでラスボス前まで行ったら、必須アイテム未入手で扉が開かないやつです。あの「え、ここで詰むの?」という顔を、異世界迷宮ものでしっかり味わわせてくる。

ただ、第7話の本当にヤバいところはコイン不足ではありません。ここから物語は、攻略の問題から“ハッコン自身をどう守るのか”という感情の問題へズレていきます。

一見すると迷宮攻略の詰み展開。でも、その奥で揺さぶられるのは、ハッコンが仲間にとってどれだけ大きな存在になっていたかなんです。

犬岩山のコインがない絶望|ヒュールミと熊会長の伝言が熱い

今回の前半で効いていたのは、ヒュールミの存在感です。

ラッミスは力で押し切るタイプ。ハッコンは物資と機能で仲間を支えるタイプ。ではヒュールミは何かというと、パーティーの“思考回路”なんですよね。

“犬岩山”のコインがないと分かった瞬間、場の空気は一気に沈みます。ここでただ焦るだけなら普通の攻略失敗です。でも、ヒュールミが熊会長からの伝言を思い出すことで、物語が止まらずに動き出す。

こういうキャラ、大事です。強い一撃を撃つわけではない。前線で敵を殴るわけでもない。でも、状況を読み替えて、仲間が進む道を見つける。ヒュールミは説明役ではなく、ちゃんと“攻略の鍵”として立っています。

熊会長の伝言がここで効くのも気持ちいい。行き当たりばったりの突破ではなく、出発前から積まれていた情報が、終着点で意味を持つ。冒険ものとして、この回収はかなり美味しいです。

ただし、ここまではまだ理屈の面白さです。第7話が本気で視聴者の心臓を握ってくるのは、この後のハッコンなんですよ。

ハッコンは便利アイテムじゃない|第7話で“失いたくない仲間”になった理由

ぶっちゃけ『俺自販機』って、設定だけ聞くと出オチ感がすごい作品です。自動販売機に転生? 何を言ってるんだ、と(笑)。

でも第7話まで来ると、その変な設定が逆に刺さります。ハッコンは自由に喋れない。人間みたいに表情で感情を見せることもできない。それなのに、危機にさらされると普通にしんどい。

これは、ラッミスたちとの積み重ねがあるからです。

ハッコンはただ商品を出すだけの存在ではありませんでした。仲間を助け、支え、時には戦況そのものを変えてきた。だから今回、彼が傷つくと、「自販機が壊れる」ではなく「仲間が傷つけられる」に変換される。

ここが尊いし、かなりヤバい。

終盤で見えてくる冥府の王の外道感も、ハッコン側への感情移入を強めていました。中途半端に同情を誘う敵ではなく、「こいつは絶対に止めないとダメだ」と思わせる敵。こういう悪役がいると、主人公側の優しさや覚悟がくっきり浮かびます。

自販機が傷ついて腹が立つ。冷静に考えるとものすごい感情です。でも、この作品はそこまで持ってきた。ハッコンはもう便利アイテムではなく、ラッミスたちの隣にいる仲間なんです。

第8話も見るべき?第7話「終わりの始まり」は次回への導火線

第7話単体で見ると、正直スッキリはしません。むしろ不穏さの方が強いです。

でも、それでいい。サブタイトルが「終わりの始まり」ですからね。終わったように見える状況から、本当の決着へ向かって走り出す回として作られています。

弱点を挙げるなら、前半はやや説明寄りです。階層主のコイン、犬岩山、熊会長の伝言と、整理すべき情報が多い。アクション全開を期待していた人には、少し溜めが長く感じられます。

ただ、その溜めがあったからこそ、終盤のハッコンの危機が効く。仲間の役割を確認してから、ハッコンという中心を揺さぶる。構成としてはかなり意地が悪いです。褒めてます(笑)。

第8話は見ます。ハッコンがどうなるのか、ラッミスたちはどう動くのか、冥府の王にどう返すのか。ここまで“失いたくない存在”としてハッコンを描いた以上、その回収を見ない選択肢はありません。

第7話は、派手な勝利ではなく、視聴者に「次を見届けたい」と思わせる回でした。自販機なのに、ここまで帰還を願わせる。控えめに言って最高です。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます。
俺自販機3rd season第7話は、ハッコンの存在感が一気に重くなった回でしたね。

にゃん子
にゃん子

自販機なのに失いたくない仲間になってるのズルいにゃ。
もうただの便利アイテム扱いしたらアホにゃ。

第8話でハッコンたちがどう動くのか楽しみです。
共感した方はSNSでシェアして、感想もぜひ書いてみてください。

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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