また殺されてしまったのですね、探偵様 第7話感想|推理物として見ない方が楽しめる観覧車事件

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第7話「人食い観覧車の園・後編」、ぶっちゃけ途中でネタの方向性は分かりました。でも犯人までは分からなかった。ここが今回の気持ちよさであり、推理物として見ると少し引っかかる部分でもありました。

結論から言うと、第7話は本格ミステリとして謎解きを楽しむ回ではなく、推理を物語の流れの一部として受け止めた方が楽しめる回です。観覧車密室事件のトリック、犯人の動機、リリテアの可愛さ、そして第8話も見るべきかまでネタバレありで語ります。

※この記事は2026年5月16日に更新されました

第7話は本格推理より“事件の勢い”で見る回だった

水島園の観覧車で起きた惨殺事件。観覧車が一周する間に、15の密室ゴンドラで16人が殺される。いや、設定の時点でだいぶ濃いんですよ(笑)

第7話を見て一番はっきりしたのは、「またころ」は視聴者にガチの犯人当てをさせるタイプの推理アニメではない、ということでした。

途中でネタの方向性は見えるんです。ゴンドラの違和感、被害者たちの共通点、死因のバラつき。ああ、これは一見バラバラに見せて、裏では一本の線でつながるやつだな、と。

ただ、そこから犯人までスパッと当てるには、情報の出し方がかなり物語寄りです。推理勝負というより、異常な事件をどう見せるかに力点が置かれていました。

だから第7話は、謎解きの精密さだけで見ると肩透かしを食らいます。逆に、推理をキャラと事件を動かすエンジンとして見ると、かなり味が出る回でした。

では、その“味”が一番出ていた観覧車トリック。ここがまた、良くも悪くもヤバいんです。

人食い観覧車のトリックは力技|でも舞台設定はかなり強い

今回の事件で一番印象に残るのは、やっぱり観覧車という舞台です。

観覧車って、本来はロマンチックな場所じゃないですか。夜景、告白、密室感、ちょっと浮ついた空気。そこにこの作品は、15のゴンドラで16人死亡という地獄のアトラクションをぶち込んでくる。

控えめに言って、情緒の扱いが荒い。でも、その荒さが「またころ」らしい。

前編で気になっていた違和感が、ちゃんと事件の手がかりとして回収されたのも良かったです。半ドアのように見えるゴンドラの描写は、「あれ、作画の都合?」と思わせてから意味を持たせるタイプの気持ちよさがありました。

一方で、トリックそのものの現実味はかなり力技です。真顔で「なるほど、完璧な密室だ」と唸るより、「いやいやいや、そうはならんやろ(笑)」とツッコミながら見る温度が合っています。

第7話の推理は、論理の美しさで殴るタイプではありません。異常な事件を、テンポとキャラの濃さで押し切るタイプです。

そして、そのクセはトリック以上に犯人と動機の見せ方に出ていました。

犯人と動機はツッコミどころあり|推理を主菜にしない方がいい

第7話で弱かった点を挙げるなら、犯人まわりの見せ方です。

推理でじわじわ追い詰める緊張感より、犯人側がわりとテンポよく語ってくれる印象が強い。ここは本格ミステリとして見ると、少し物足りなさがあります。

動機もかなりクセが強いです。凄惨な大量殺人なのに、どこかコミカルなズレがある。事件の重さと犯人の執着が、妙な方向で噛み合っているんです。

でも、そこを完全な欠点と言い切れないのがこの作品の面倒くさいところ。

「また殺されてしまったのですね、探偵様」は、綺麗な推理勝負だけをやる作品ではありません。殺されても戻ってくる朔也、膝枕で迎えるリリテア、毎回やたら濃い事件。そもそも土台からして掟破りです。

だから第7話も、推理の完成度だけで裁くより、「この無茶な事件にキャラたちがどう巻き込まれ、どう抜けるか」を見る方が楽しい。

私としては、推理物として見ない方がいい、というより「推理を主菜にしすぎない方がいい」と感じました。推理は物語を進めるエンジン。主菜はキャラと事件のクセです。

その荒っぽいハンドル操作を、最後にふわっと丸め込んだのがリリテアでした。

リリテアの指輪探し回収が尊い|第8話も見る価値あり

事件が濃すぎて忘れそうになりますが、そもそも今回は指輪探しの依頼から始まっていました。

それを最後にちゃんと回収してくるのが良かったです。大量殺人の後に、リリテアが空気を変える。普通に考えたら情緒の切り替えが荒すぎるんですが、この作品だと妙に成立してしまう。

リリテアは、本作における毒抜きなんですよ。

朔也が事件に巻き込まれ、殺され、推理し、また物騒な状況へ突っ込んでいく。その横で、リリテアが少しだけ甘い空気を残す。これがあるから、事件の後味が重くなりすぎない。

第7話は、推理としてはツッコミどころがあります。でも、観覧車事件の派手さ、トリックの力技感、犯人のクセ、そしてリリテアの可愛さまで含めると、「またころ」としてはかなり味の濃い回でした。

第8話も見ます。

ただし、本格ミステリとして完璧な謎解きを期待して見るわけではありません。この作品が次にどんな無茶な事件を出してくるのか、そしてリリテアたちがどんな顔で巻き込まれるのか。それを見届けたいからです。

第7話の継続判断はこうです。本格推理目当てなら期待値は調整した方がいい。でも、キャラとトンチキ事件を楽しめるなら、第8話「画廊島の殺人・前編」も見る価値ありです。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます。
第7話は推理より物語の勢いで見ると、観覧車事件のクセが楽しめましたね。

にゃん子
にゃん子

トリックは力技だったけど、リリテアの指輪探し回収で許しそうになるのがチョロいにゃ。

第8話「画廊島の殺人」も気になる方は、ぜひSNSでシェアして感想を聞かせてください。

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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