準備回と聞いた瞬間、「話、止まるやつか?」と身構えました。でも『逃げ釣り』第10話は、マリーアが剣ではなくダンスで追い詰められるギャップが美味しすぎる回でした。
結論、第10話は夜会本番へ向けて、恋愛・友情・王宮の不穏を一気に並べた仕込み回です。マリーアの苦手、ロザリアのデレ、イレネオの過去、ラストの敵意まで、次回を見る理由がきっちり積まれていました。
※この記事は2026年6月4日に更新されました
逃げ釣り第10話感想:武道より舞踏が難しいマリーアが尊い
第10話「逃がした魚の夜会準備」は、国王がマリーアとレナート、アイーダとプラチドの婚約を認め、婚約披露の夜会が開かれる流れから始まります。
マリーアはレナートとファーストダンスを披露することに。戦えば強い、動けば速い、だいたい腕力で道を切り開いてきた姫が、まさかのダンスで不安顔。ここ、ぶっちゃけ今回いちばん可愛いところでした。
アイーダは「運動神経がいいからすぐ覚える」と言いますが、マリーアは「武道と舞踏は大違い」と返す。この一言が第10話の芯です。武道は相手を制する技。舞踏は相手と呼吸を合わせ、周囲からどう見られるかまで背負う技。つまりマリーアは、剣を持たない社交界という戦場に立たされているわけです。
しかもアイーダの「頭に本を乗せて一日過ごしましょう」が容赦ない(笑)。でも、あの厳しさは意地悪ではありません。夜会でマリーアに恥をかかせないための本気の教育です。友情って、甘やかすだけじゃない。必要な時に鬼教官になることもある。アイーダ、良い女です。
ただ、今回さらに株を上げたのはマリーアだけではありません。ロザリアが完全に“味方の顔”をしていました。
ロザリアの香水選びが良すぎる:ツンデレ令嬢、ついにデレる
マリーアが香水を決めてくると言って特訓から逃げる流れ、まず笑いました。武道からは逃げないのに、淑女教育からは逃げる。このズレがマリーアの愛され力なんですよ。
そこで待っていたロザリアが、また良い。村の一件で父親がお礼をしたいと言い、作物の取引の話まで進んでいる。最初は距離のあった関係が、ちゃんと信頼に変わっているのが分かります。
しかもロザリアは、マリーアに合う香水をすでに準備している。これ、ただの親切ではありません。相手を見て、似合うものを考えて、夜会に送り出すための支度をしている。口ではツンとしていても、やっていることは完全に親友のそれです。
マリーアがロザリアをハグするのも納得でした。あそこで照れるロザリア、控えめに言って最高。さらに「夜会には重々気をつけて」と念を押すあたり、ただの嫌味キャラだった頃から完全に変わりました。
でも、その警告があるからこそ怖い。マリーアは「誰にも傷つけさせたりはしない」と誓いますが、夜会は拳だけで守れる場所ではありません。甘い支度の裏で、王宮には笑えない不穏が近づいていました。
イレネオの過去が重い:軽薄キャラの裏にあった王太子候補の傷
王妃とのお茶会でババ抜き、そこへ暗殺者の狙撃。この温度差、ヤバいです。普通なら場が凍る場面なのに、王妃があまりにもおおらかで、逆に王宮の異常さが見えてくる。
レナートは熟練の衛兵を配置し、不審人物を近づけないようにしていました。なのに、王都一の不審人物みたいなイレネオが普通に現れる。この作品、シリアスとギャグの混ぜ方が雑に見えて、実はかなり計算されています。
イレネオは婚約を祝福し、プラチドがアイーダ一筋だったことまで語ります。ここだけ見ると、ただの軽い男ではありません。むしろ、人の感情をよく見ている。
さらに、昔のイレネオは今のような人物ではなく、成績も悪くなかったと明かされます。王妃が子宝に恵まれなかった時期、彼は王太子候補として持ち上げられていた。その立場を大人たちに利用されかけた過去がある。
ここでイレネオの軽さが、ただのチャラさではなく処世術に見えてきます。期待され、持ち上げられ、奪われ、利用されそうになった人間が、真正面から生きるのは難しい。プラチドがああいう性格になった理由まで、じわっと理解できる構造になっていました。
そしてレナートがイレネオに近づくなと嫉妬する流れ。はい、ニヤけました。しかし、その甘さを切り裂くように、最後の声が来ます。
第11話も見るべき?ラストの「絶対に許さないわ」で夜会本番は荒れる
第10話のラスト、「絶対に許さないわ」という声で空気が変わりました。これはもう、夜会本番で何も起きないわけがありません。
弱点を挙げるなら、夜会本番まで進まないため、第10話単体の爆発力は控えめです。婚約披露、ダンス練習、香水、暗殺者、イレネオの過去、謎の敵意。要素は多いのに、決着は次回へ持ち越し。そこに少し物足りなさはあります。
ただ、その物足りなさは悪い余白ではありません。第10話は導火線を丁寧に並べる回でした。マリーアのファーストダンス、ロザリアの警告、イレネオの過去、レナートの嫉妬、そして謎のラスボス気配。全部が夜会に向かって集まっています。
第11話も見るかどうか。私は見ます。というより、ここで止める選択肢がない。
第10話は派手な回ではありません。でも、マリーアが“強いから愛される”のではなく、“まっすぐ人を見て、人を動かすから愛される”ことを見せた回でした。武道ではなく舞踏で苦戦する姫が、夜会という戦場でどんな顔を見せるのか。次回、かなり楽しみです。
【公式サイト・引用・参照】

読んでいただきありがとうございます。
逃げ釣り第10話は、マリーアの舞踏特訓とロザリアのデレが刺さる夜会準備回でした。

武道は強いのに舞踏で苦戦、可愛すぎにゃ。
イレネオの過去まで重くて、油断したら置いていかれるにゃ。

第11話の夜会本番も荒れそうです。
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