ジョナサンがモニカへ近づいた瞬間、「あ、この子ろくでもない方向へ利用されるな」と嫌な予感しかしませんでした(笑)。
第8話「ジョナサンの企み」は、マルコシアス帝国で聖女試験を行う準備が整う一方、その舞台へジョナサンが介入し始める回でした。結論から言えば、聖女試験はカロリーナの地位を高めて彼女を守るための策であり、ジョナサンはモニカを利用してその流れを崩そうと動き始めています。
ただし、8話の時点でジョナサンの最終目的まで全部明言されたわけではありません。作中で確定していることと、この先の原作情報を分けて見ると、この企みの構図がかなり分かりやすくなります。
※この記事は2026年8月19日に更新されました
『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』8話 感想:聖女試験の裏で悪意が動き始めた
今回好きだったのは、カロリーナ本人より周囲の方が「この人の価値をちゃんと世間に認めさせなければ」と必死になっているところです。
貴族会議では聖女信仰協議会の設立が認められ、マルコシアス帝国内で聖女試験を行うことが決定。カロリーナを守るため、ついに国の制度まで動き始めました。
なのに本人は相変わらず自分の力を大したものだと思っていない。周囲だけが彼女の規格外ぶりを理解している、この温度差が『無自覚聖女』らしくて好きなんですよ。
そんなカロリーナ側の動きに割って入ってきたのがジョナサンです。
しかも自分が表立って妨害するのではなく、聖女試験に参加するモニカへ接触する。自分の手を汚さず、人の感情を利用して目的を果たそうとするあたりが実にイヤらしい。
ジョナサンの企みとは?なぜモニカを聖女試験に利用するのか
まず8話の作中で確定しているのは、聖女試験への参加が決まったモニカへジョナサンが接触し、自分の思惑へ巻き込もうとしていることです。
ここで「ジョナサンは最初から○○を起こすつもりだった」と最終目的まで断定するのは早いです。ただ、カロリーナの地位を高めるために用意された聖女試験へ、ジョナサンが対抗する一手を打とうとしている構図は明確です。
そしてモニカは、そのための駒として非常に都合がいい。
彼女はカロリーナに対して複雑な感情を持ち、自分自身も聖女試験へ参加します。ジョナサンが直接カロリーナへ何かを仕掛けるより、競争相手であるモニカを刺激した方が自然に試験へ介入できます。
私はここを、ジョナサンが「カロリーナを直接攻撃する」のではなく、別の聖女候補を利用して彼女の評価を揺さぶろうとしている場面だと見ています。
さらに先の原作に対応するコミックスの公式紹介では、ジョナサンとモニカが後に「奸計」を巡らせる関係になることも明かされています。8話の接触は、一度きりの誘惑ではなく、この二人が結び付く入口です。
問題は、ジョナサンがカロリーナという存在を普通の聖女候補と同じ物差しで考えていること。
搦め手で評価を落とそうとしても、相手は本人すら把握していないほどの神聖力持ちです。悪だくみする側だけが一生懸命で、カロリーナ本人は無自覚。このズレが妙におかしい(笑)。
なぜマルコシアス帝国で聖女試験をするのか?カロリーナを聖女にする狙い
聖女試験を行う理由は、単純に「カロリーナと他の候補者のどちらが強いか」を競わせるためではありません。
原作小説第3巻の公式紹介では、カロリーナの神聖力を知ったセレスティア王国で彼女を取り戻そうとする動きが起こり、エドワードとギルバートが彼女を守るためジョナサン失墜策を練ることが明記されています。
同時に行われるのが、カロリーナの「地位向上」を目的としたマルコシアス帝国への聖女試験導入です。
ここが大事です。
カロリーナはエドワードの妻として大切にされていても、「強大な神聖力を持つ聖女」という価値は、それまで帝国内で正式に示されていませんでした。
そこで聖女信仰協議会を設け、正式な試験の場で力を示す。そうすることで、カロリーナを単なる外国出身の皇子妃ではなく、帝国が認める重要な存在へ押し上げられます。
原作第4巻の公式紹介では、この聖女試験について「カロリーナの持つ強大な神聖力を公にするため」に開かれたものと説明されています。
つまり目的は、隠れていた力を誰の目にも分かる形で証明すること。
カロリーナを守るために「返さない」と言い張るのではなく、彼女がどれほど大切な存在なのかを制度と実績で示す。この辺はギルバートたち、かなり頭を使っています。
聖女試験でモニカはどうなる?カロリーナとの勝負の結果
8話では、モニカが聖女試験へ参加することと、ジョナサンが彼女へ接触したところまで。試験の決着はまだ描かれていません。
ただ、原作の先まで見ると、モニカがカロリーナを上回って「真の聖女」の座を奪う展開にはなりません。
原作第4巻の公式紹介でも、聖女試験ではカロリーナがエドワードやギルバートに支えられながら、その強大な神聖力を遺憾なく発揮していくことが明かされています。
そして試験には各国の代表が集まり、姉フローラも登場。フローラが禁断の「マナの秘術」を使って試験へ臨み、異変に気づいたカロリーナが彼女を救おうとする展開へつながります。
つまり聖女試験は、ジョナサン側の介入によってカロリーナが失脚する舞台ではなく、結果的には彼女の桁外れな神聖力が広く知られる舞台になっていきます。
これ、ジョナサンからするとかなり皮肉なんですよ。
カロリーナの評価を揺さぶりたい側が動けば動くほど、比較対象が生まれて「いや、カロリーナだけ明らかにおかしいぞ」と証明されてしまう。
ジョナサンが自分で墓穴を掘り始めた8話
8話で面白かったのは、カロリーナ自身がジョナサンを倒そうとしていないことです。
彼女は権力を欲しがっているわけでも、誰かを蹴落として聖女になりたいわけでもない。それでも彼女を守りたい人たちが制度を作り、敵側が焦って余計な手を打ち、その結果カロリーナの本当の価値が表へ出てくる。
無自覚に力を垂れ流すカロリーナと、自覚的に悪だくみを垂れ流すジョナサン。対比がひどい(笑)。
モニカまで巻き込んだ策が、規格外の聖女を相手にどこまで通じるのか。聖女試験が一気に楽しみになった8話でした。
【公式サイト・引用・参照】
- おた☆スケ「無自覚聖女」8話。聖女試験にモニカも参加することになったのだが…
- アース・スター ルナ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す③』特集ページ
- アース・スター ルナ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す④』特集ページ
- アース・スター エンターテイメント『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』コミックス7巻

最後まで読んでいただきありがとうございます!
ジョナサンの企みと聖女試験、ますます波乱の予感しかしませんね。

モニカまで利用するなんて、本当に性格が悪いにゃ!
カロリーナ相手に小細工しても墓穴を掘りそうにゃ。

聖女試験の結果も気になります!
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