『いびってこない義母と義姉』第9話ネタバレ感想|美冶はなぜ生徒会の議題に?クラスだけ反対ゼロの意味

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あの犬のお姉さんが「鉄の生徒会長」側の人間だったの、ギャップがデカい(笑)。第9話は御厨定の正体をつなげつつ、美冶の問題ではなく「美冶を見る大人たちの偏見」を学園の議題として突き出した回でした。

公園で美冶が出会った犬のお姉さんは、生徒会長・御厨定です。そして美冶が生徒会で話題になったのは、本人が何か問題を起こしたからではなく、一部の保護者が「妾の子の入学」を学園への悪影響と捉えたためでした。

※この記事は2026年9月6日に更新されました

いびってこない義母と義姉 9話 感想|美冶ではなく「偏見を持つ側」が露出した回

第9話で一番うまかったのは、美冶を問題児にしないまま「問題の中心」に置いたところです。本人は普通に学校生活を送っている。それでも出自だけで議題にされる。この理不尽さが、鴻蔵家の優しさとは別の場所に残る社会の冷たさを見せました。

一方の御厨定は、規律を重んじる厳格な生徒会長でありながら、生徒から絶大な支持を得ています。公園では犬と接する柔らかな顔を見せ、学校では一転して隙のないお姉様になる。こういう「好きなものの前だけ装甲が外れる」タイプ、私は弱いです(笑)。

大事なのは、定の厳しさが即「美冶の敵」を意味しないことです。公式あらすじが示すのは、定が厳格な生徒会長であることと、美冶の出自を巡るアンケートが生徒会で議題になったことまで。定自身が美冶を排除したいと考えているとは書かれていません。

むしろ公園で先に定の柔らかい一面を見せたことで、「規律を守る人」と「偏見に従う人」は同じではないと分けて見られる構造になっています。ここ、地味に効いています。

犬のお姉さんの正体は誰?生徒会長・御厨定

第8話で美冶が公園で出会った「犬のお姉さん」の正体は、叡報女学園の生徒会長・御厨定です。第9話では美冶が、生徒会長の姿に公園で会った女性の面影を重ねます。

公式の第9話あらすじでも、御厨定の紹介に続いて「公園で出会った犬のお姉さんと生徒会長の面影を重ねる美冶」と記されています。第8話のサブタイトルが「犬のお姉さん」で、同話から御厨定が新キャラクターとして登場しているため、二人は同一人物として描かれています。

つまり、公園で悩みを聞いてくれた穏やかな女性も、学園で規律を背負う厳しい生徒会長も、どちらも定本人です。

この順番がいいんですよ。もし最初から「厳格な生徒会長・御厨定」として出ていたら、美冶も視聴者も警戒したはずです。でも先に犬のお姉さんとして会っているので、肩書より人柄を先に知っている。美冶がこれから生徒会と向き合ううえで、この出会いはかなり大きいです。

美冶はなぜ生徒会で問題視された?退学になるのか

美冶が生徒会の議題になった理由は、美冶自身の校則違反や問題行動ではありません。参観日に行われたアンケートで、一部の保護者から「妾の子が入学することによる悪影響」と「学園の社会的信用の低下」を懸念する声が出たためです。

したがって、第9話時点で美冶の退学が決まった事実はありません。生徒会が美冶を処分したという事実もありません。生徒会は、保護者から寄せられた意見を会議の議題として扱っています。

ここは混同しやすいところです。「生徒会で名前が出た」=「退学処分の審議」ではありません。公式あらすじが示しているのは、あくまでアンケートに出た保護者側の懸念です。

そして露出したのは美冶の欠点ではなく、名家社会に残る「生まれで人を見る価値観」でした。第1話の美冶自身も「妾の子だから嫌われて当然」と思い込んでいましたが、鴻蔵家ではてる、まりか、ありさがその前提をことごとく壊してきた。

第9話は、その偏見が家の外にはまだ残っていると見せます。家族に愛されたから世界中が急に優しくなるわけではない。美冶が今度は社会の中でどう見られ、自分の居場所を作るのかへ話が進んだわけです。

なぜ美冶のクラスの保護者からは反対意見が出なかったのか

美冶のクラスの保護者から反対意見が出なかった理由は、第9話では明言されていません。確定しているのは、「妾の子の入学」を問題視する声はあったのに、美冶本人の学級の保護者からはその声が上がらなかったという事実までです。

ここから先は作中描写を踏まえた私の読みです。第8話の授業参観で、同じクラスの保護者たちは美冶本人を実際に見ています。美冶の境遇へ好奇の視線は向けられましたが、てるに見守られながら作文を読む姿も同じ場で見ていました。

だから「妾の子」という肩書だけを遠くから聞いた人と、教室で美冶本人を見た人との間に差が出た、と読むと流れがきれいにつながります。ただし、公式が「授業参観を見たから反対しなかった」と因果関係まで断定したわけではありません。

私はこの「美冶のクラスだけ反対ゼロ」を小さな勝利として受け取りました。美冶は誰かを論破したわけでも、鴻蔵家の権力で黙らせたわけでもない。ただ学校で普通に過ごし、友達と関わり、自分の言葉で作文を読んだ。その日常が肩書より先に届いたのだとしたら、実にこの作品らしいです。

そして、その美冶の前に立つのが御厨定。犬には柔らかく、規律には厳しい彼女が、「伝統」と「偏見」を同じものとして扱うのか、それとも切り分けるのか。鴻蔵家の中だけでは終わらない美冶の成長が見えてきて、学園編がかなり面白くなってきました。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
美冶ではなく、生まれで人を見る側の偏見が問題だったと分かる第9話でした。

にゃん子
にゃん子

犬のお姉さんが鉄の生徒会長なのもギャップ強すぎにゃ!
そこにニヤつくのは変態にゃ!

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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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