マリスとの死闘を終えた次の回で、やることが「街を移って装備更新」。この切り替え、RPG好きには妙に落ち着きます(笑)。派手な因縁戦のあとにビルドと狩場を見直す時間が来ると、「ああ、この作品は攻略ものだった」と帰ってきた感じがしました。
第13話「冒険者の都ラコリナ」は、エドヴァン伯爵家と決別したエルマがルーチェと新天地へ移り、黒鋼装備を狙って〈百足坑道〉へ入る新章のスタートです。推奨Lv60という数字だけ見ると無茶に見えますが、エルマは敵のレベル、行動パターン、ドロップ、ルーチェの幸運まで計算して狩場を選んでいます。
※この記事は2026年9月25日に更新されました
『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』13話 感想|家族の因縁から「攻略」へ戻るのが気持ちいい
今回いちばんよかったのは、マリス戦の余韻を引きずりすぎず、エルマが冒険者として次の目標へ進んだことです。公式あらすじでも、伯爵家との決別後に「冒険者の聖地」ラコリナを訪れ、装備を整えるため新ダンジョンへ入る流れが示されています。
ラコリナの街、ギルドでの情報収集、スキル振り、装備の見直し、狩場選び。地味なんですが、この「次に何を強くするか」を考えている時間が本作のうま味なんですよ。
しかも今回は、エルマの知識だけでなくルーチェの〈豪運〉が攻略プランそのものに組み込まれています。一人で全部正解を知っている主人公ではなく、相棒の性能を見て最適解を更新していく。コンビものとして一段上がった感じがしました。
エルマはなぜロンダルムを離れてラコリナへ行った?
エルマがラコリナへ移った理由は、マリスとの決闘でエドヴァン伯爵家との関係に区切りをつけ、自分の気持ちを整理したうえで、冒険者としてさらに強くなるためです。
原作では、エルマ自身が「気持ちの整理のため」「冒険者として更なる高みを目指すため」にロンダルムを出たと明言しています。つまり追放の続きを引きずって逃げたわけではありません。むしろ家との決着を済ませたから、自分で次の拠点を選べるようになりました。
行き先のラコリナは、高レベルの〈夢の穴〉が周辺に出現しやすく、それを目当てに将来有望な中堅冒険者が集まる都市です。作中で「冒険者の聖地」と呼ばれるのも伊達ではありません。
エルマ目線では、故郷を離れる感傷的な旅というより、より条件のいい狩場へ移る拠点変更です。こういうところ、人生の大事件すら最終的に攻略チャートへ変換する男なんですよね(笑)。
エルマが黒鋼装備を狙うのはなぜ?
黒鋼装備を狙う理由は、現在のレベルに対してエルマとルーチェの装備が弱く、効率よく戦力を底上げできるからです。黒鋼は比較的ドロップしやすく、価値も高く、さらに加工しやすい金属として設定されています。
原作の第13話相当部分では、エルマの装備は〈下級兵の剣〉〈狂鬼の盾〉〈鉄の鎧〉。レベル41まで上がっているのに、武器と鎧は序盤装備のままです。レベルだけ高くても、装備補正が弱ければ格上攻略の効率は落ちます。
黒鋼系装備の便利なところは、自分たちが欲しい武器そのものを引けなくても無駄になりにくい点です。黒鋼を大量に集めれば鍛冶屋で好きな武器へ加工し直せるため、「目当て以外は全部ハズレ」という狩場ではありません。
そこへルーチェの〈幸福の天使〉による幸運力700%アップが乗る。黒鋼装備を狙う周回と、ルーチェのビルドがきれいに噛み合っています。
推奨Lv60の百足坑道に入るのは無謀ではない?
〈百足坑道〉の推奨Lv60は、道中の魔物すべてがLv60という意味ではありません。推奨レベルは〈夢の主〉を基準にした目安で、道中の敵はそれより低いとエルマ自身が説明しています。
実際、今回の標的スマイルはLv45です。しかも同じLv45だった剣聖マリスとは、危険度がまるで違います。
人間は複数のスキルを使い、知力があり、武器やアイテムも扱う。一方のスマイルは〈加速〉からの〈体当たり〉が中心で、行動が単調です。エルマは助走する前に接近し、盾で受け、〈影踏み〉で移動範囲を潰して〈加速〉を封じます。
原作でもエルマは「安定した勝算があるからこそ、この〈百足坑道〉を選んだ」と考えています。数字だけ見て格上へ特攻しているわけではなく、敵AIまで知っているプレイヤーが経験値とドロップ効率を取りにいく背伸び狩りです。
しかもエルマは〈死線の暴竜〉を使えば楽になる場面でも、探索開始直後からHPを削るのは危険だとして封印しています。「ゲーム知識があるから死なない」ではなく、この世界ではデスペナルティが本当の死だから慎重に動く。この線引きがあるから無双が雑になりません。
ルーチェの幸運はドロップする装備の種類にも効く?
第13話時点では、ルーチェの幸運が「ドロップする装備の種類」にまで影響するとは確定していません。エルマがその可能性を疑い始めた段階です。
スマイルを倒すと、いきなりルーチェ向けの〈黒鋼ナイフ〉が落ちます。黒鋼装備自体が出ることは、幸運力700%を考えればエルマも想定していました。驚いたのは、最初からピンポイントでナイフを引いたことです。
エルマのゲーム時代の知識では、スマイルから「どのクラス向け装備が落ちるか」と幸運力は無関係でした。ところが現実化した世界では、幸運力の対象範囲そのものが広がっている可能性がある、と本人が考えます。
ここは今後かなり面白いポイントです。エルマの知識は圧倒的な武器ですが、現実化した世界にはゲーム時代と違う部分がある。ルーチェは単なるレアドロップ係ではなく、その「仕様差」を最初に見せるキャラになっています。
追放された重騎士と、不遇職扱いされた道化師。世間から外れ扱いされた二人が、知識と幸運を組み合わせるほど強くなる。ラコリナ編はここから装備欄まで本格的に化けそうで、RPG脳にはたまりません。
【公式サイト・引用・参照】
- TBSテレビ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する#13」
- アニメイトタイムズ「アニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』第13話『冒険者の都ラコリナ』のあらすじ&先行場面カットが公開!」
- 小説家になろう・猫子「第一話 冒険者の都ラコリナ」
- 小説家になろう・猫子「第二話 〈百足坑道〉」
- 小説家になろう・猫子「第三話 スマイル」

記事を読んでいただきありがとうございます!
ラコリナ編開幕から装備更新と狩場選び、RPG好きにはたまらない第13話でした!

推奨Lv60へ突っ込むなんてアホにゃ!
と思ったら、スマイル対策まで計算済みなのがエルマにゃ!

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