「メダリスト」第10話では、物語が一気に1年後へと進み、いのりの驚異的な成長が描かれました。
名港杯での優勝を果たし、5級に合格したいのりですが、次なる課題としてダブルアクセルの壁に直面します。
また、理凰がルクス東山FSCにやってきたことで、司先生やいのりとの新たな関係性も生まれました。
夜鷹との因縁、いのりの司先生への信頼、そして目標へ向かう強い意志……見どころ満載の回を振り返ります!
◆内容◆
- いのりの成長と名港杯優勝の詳細
- ダブルアクセルの難しさと克服への課題
- 理凰の加入と司先生との関係の変化
いのりの成長が凄まじい!1年でトップレベルに急成長
「メダリスト」第10話では、いのりが名港杯で優勝し、フィギュアスケートの5級に合格しました。
第1話の頃とは比べものにならないほどの成長を遂げています。
ここでは、彼女の進化の過程と、その背景にある努力を掘り下げます。
名港杯での優勝、5級合格!努力が実を結ぶ
いのりは名港杯で圧倒的なスコアを記録し、初優勝を果たしました。
彼女が1年前に参加した名港杯では24点しか取れませんでしたが、今回は58.19点という驚異的なスコアを叩き出しています。
わずか1年で、競技レベルが飛躍的に向上したことが分かります。
この間に彼女は、スケーティング技術だけでなく、演技の表現力やメンタル面でも大きな成長を遂げました。
特に、3連続ジャンプの習得により、ジャンプの安定性が向上し、得点源が大幅に増えています。
また、試合中の精神的な強さも身につけており、過去のような緊張で崩れる場面はありませんでした。
さらに、5級に合格したことで、次の目標は6級取得となりました。
6級ではダブルアクセル(2回転半)が求められ、ここからさらに高難度のジャンプへと挑戦していくことになります。
果たして、彼女はこの壁を乗り越えることができるのでしょうか。
過去のいのりと今のいのり、どこが変わったのか?
1年前のいのりは「何もない」と自信を持てない少女でした。
しかし、今の彼女は「私たちはできる」と堂々と言い切るほど、自信をつけています。
これは、司先生の指導のもとで、確かな努力を積み重ねた結果です。
また、技術面でも劇的な進化を遂げています。
特にスピンやステップの完成度が向上し、プログラム全体の流れが格段に良くなりました。
名港杯では新衣装を着用し、これまでの演技とは一線を画すパフォーマンスを披露しました。
彼女の演技には、スケートに対する自信と覚悟が表れています。
もう一つの大きな変化は、周囲の評価です。
1年前はいのりの実力を疑う声もありましたが、今では「天才少女」と呼ばれるほどに成長しました。
彼女の躍進に、観客やコーチ陣も驚きを隠せません。
しかし、いのりの成長はまだ終わりません。
彼女の目標は「光ちゃんと戦えるレベルに到達すること」です。
この夢を実現するために、さらなる挑戦が続きます。
ダブルアクセルの壁とは?いのりが苦戦する理由
いのりの次なる課題は、フィギュアスケートの大きな壁とされるダブルアクセル(2回転半)です。
これまでのジャンプとは異なり、回転軸や踏み切りのタイミングが非常に難しく、習得には時間がかかります。
なぜダブルアクセルは難しいのか? そして、いのりはどのようにして克服しようとしているのでしょうか。
2回転半が難しい理由とは?
ダブルアクセルは、フィギュアスケートの中でも特に難易度の高いジャンプです。
なぜなら、前向きに踏み切る唯一のジャンプであり、通常の回転ジャンプとは異なる体の使い方が求められるからです。
アクセルジャンプは、踏み切り時に前向きの状態から回転を開始し、空中で2回転半(900度)を回る必要があります。
通常のダブルジャンプ(2回転)と比較すると、わずか半回転の違いですが、この「0.5回転の追加」が最大の難関となります。
着氷のタイミングがずれると転倒や回転不足となり、得点を大きく失うことになります。
さらに、アクセルは遠心力が強くかかるジャンプです。
そのため、体の軸が少しでもブレると、着氷が乱れやすくなります。
このように、技術的にも体力的にもハードルが高いため、ダブルアクセルはフィギュアスケーターにとって重要な試練となるのです。
陸上では跳べても氷上で成功しない問題
いのりは陸上でのダブルアクセルの回転には成功しています。
しかし、氷上での成功率は低く、試行錯誤が続いています。
この原因は、「氷の上ではスピードと遠心力の影響が大きくなる」ことにあります。
氷上では、踏み切りの勢いがつきやすいため、遠心力に振られやすくなります。
その結果、ジャンプの軸がズレたり、回転スピードが安定しないことが課題となります。
特に、いのりは「幅跳び型のジャンプ」をする傾向があり、滞空時間が足りなくなることが多いのです。
司先生は、彼女のフォームを改善するために、踏み切り時の力の入れ方を修正し、体の軸を意識させるトレーニングを行っています。
また、空中姿勢を安定させるための回転練習も取り入れ、氷上でのダブルアクセル成功に向けて調整を重ねています。
いのりにとって、この壁を乗り越えることは、6級合格だけでなく、さらなるステップアップのために必要不可欠な課題です。
果たして、彼女はこの技を習得し、次のステージへ進むことができるのでしょうか。
理凰がルクス東山FSCに!司先生との新たな関係
第10話では、名門スケートクラブ「ルクス東山FSC」に鴗鳥理凰(しきがみ りおう)が加入しました。
彼は天才スケーター・鴗鳥慎一郎の息子でありながら、スケートに対して複雑な思いを抱えています。
司先生の指導を受けることで、彼のスケート人生はどう変化していくのでしょうか。
サラブレッドとしての葛藤を抱える理凰
理凰は、元オリンピック選手の父・慎一郎を持つサラブレッドですが、本人はその血統に苦しんでいます。
幼い頃から「父のようになれる」と期待され続けてきましたが、そのプレッシャーが彼を苦しめ、スケートを楽しめなくなっていました。
また、彼は同年代の選手たちと比べて、なかなか結果を出せていません。
特に、圧倒的な実力を持つ光や、急成長を遂げたいのりと比較されることが増え、自信を失っています。
こうした状況から、理凰は「自分は特別ではない」と感じ、ひねくれた態度を取るようになりました。
しかし、彼がルクス東山FSCに移籍したのは、ただの逃避ではありません。
彼の中には「本当はもっと上手くなりたい」という強い想いがあり、だからこそ新たな環境での挑戦を決意したのです。
とはいえ、彼の性格や過去の経験を考えると、すんなり成長できるわけではなさそうです。
司先生の指導は彼にどう影響を与えるのか?
司先生は、理凰に対して「父親と違うジャンプのタイプだ」とすぐに見抜きました。
この言葉に、理凰は驚きを隠せません。
これまでのコーチは父・慎一郎と比較して指導するばかりで、「自分自身のスケート」を見てもらえたことがなかったからです。
さらに、司先生は理凰の技術面だけでなく、精神面のケアにも力を入れています。
これまで理凰は、「頑張っても意味がない」「努力しても報われない」と思い込んでいました。
しかし、司先生は彼の強みを具体的に褒め、「伸びしろがある」ことを伝えます。
この言葉により、理凰の中で少しずつ変化が生まれていくのです。
理凰はまだ完全に心を開いたわけではありませんが、司先生の指導を受けることで、「自分の可能性を信じてみよう」という気持ちが芽生え始めています。
このまま彼が努力を続ければ、いのりや光と並ぶトップスケーターへ成長する可能性も十分にあるでしょう。
夜鷹と理凰の関係とは?隠された因縁
第10話では、理凰と夜鷹純の間にある確執が描かれました。
理凰は夜鷹に対し、強い嫌悪感を抱いていますが、その理由は一体何なのでしょうか?
この因縁が今後の物語にどう影響するのかを考察していきます。
夜鷹を嫌う理凰、その理由は?
理凰は夜鷹純のことを「クソジジイ」と呼び、強い敵意を見せています。
その理由の一つは、夜鷹がかつて父・鴗鳥慎一郎のコーチだったことにあります。
理凰は、夜鷹が自分の父を支えていたことで、スケート界において彼の影響力が大きいことを知っていました。
しかし、夜鷹は決して温厚な指導者ではなく、厳しい言葉を投げかけるタイプのコーチです。
理凰はそんな夜鷹の指導方法を好ましく思っておらず、彼が自分の父に与えた影響についても疑問を持っています。
特に、夜鷹は理凰に対して「お前は光にとって邪魔な存在だ」と言い放ちました。
この発言が理凰の自尊心を深く傷つけ、彼の中で夜鷹に対する怒りと反発心が強まったのです。
また、夜鷹は理凰のスケートに関しても否定的な態度を取っています。
彼の中では、光こそが次世代のスターであり、理凰はそれに及ばないと考えているようです。
理凰にとって、夜鷹は単なる厳しいコーチではなく、「自分の可能性を否定する存在」になってしまいました。
「クソジジイ」発言の裏にある想い
夜鷹に対する理凰の態度は一見すると単なる反抗に見えますが、その背景には「認められたい気持ち」が隠されています。
彼はスケーターとしての実力を伸ばしたいという思いを持っているものの、夜鷹からは「光には勝てない」と言われてしまったのです。
また、理凰は自分のことを光と比較されることに強いストレスを感じています。
夜鷹の発言は、彼にとって「お前は無駄な努力をしている」と言われたも同然でした。
これが、彼が夜鷹に対して感情的に反発する最大の理由となっています。
しかし、夜鷹の言葉がすべて間違っているわけではありません。
実際、理凰は光に比べるとジャンプ技術で劣り、成績も安定していません。
しかし、だからこそ彼には「自分の可能性を証明するチャンス」があります。
この確執が今後どのように展開し、理凰がどのように成長していくのか、注目が集まります。
いのりの怒り!司先生を貶されて激昂
第10話では、理凰が司先生を軽視する発言をし、それに対していのりが激しく反発しました。
今までおとなしく見えた彼女が、ここまで感情を露わにするのは珍しいことです。
この出来事は、いのりの成長を象徴すると同時に、彼女と司先生の強い師弟関係を改めて浮き彫りにしました。
いのりと司先生の深い師弟関係
いのりにとって、司先生は単なるコーチではなく、自分の人生を変えてくれた存在です。
スケートを始める前の彼女は「自分には何もない」と感じていましたが、司先生の指導のもとで成長し、今では名港杯で優勝するほどの実力を持つようになりました。
そんな彼女にとって、司先生を馬鹿にされることは、自分自身を否定されるのと同じことです。
理凰が「司なんてろくな指導者じゃない」と言った瞬間、いのりは瞬時に怒りを露わにし、「司先生はすごい人なんだよ!」と声を荒げました。
今までの彼女なら、ここまで強く言い返すことはなかったでしょう。
これは、いのりが司先生をどれだけ信頼しているかを示す重要なシーンです。
彼女はスケートだけでなく、精神的にも成長し、「自分の大切なものを守る強さ」を手に入れたのです。
司先生もこの変化を感じ取り、「いのりは本当に強くなった」と感慨深そうにしていました。
「私たち」という言葉に込められた想い
このシーンでもう一つ印象的だったのが、いのりが理凰に向かって「私たちはできるんだよ」と言ったことです。
この「私たち」という言葉には、司先生やチームメイトへの信頼が込められています。
1年前のいのりは、「私には何もない」と言い、自信を持てずにいました。
しかし今は、「私たち」と言えるほど周囲の支えを感じ、自分の居場所を確立しています。
これは、彼女が精神的に大きく成長したことを象徴する言葉です。
また、この発言は理凰にとっても大きな意味を持ちます。
彼は常に「自分は一人だ」と思い込んでおり、誰にも頼らずにスケートをしてきました。
そんな彼にとって、いのりの「私たち」という言葉は「スケートは孤独な戦いではない」と気づかせるきっかけになったかもしれません。
司先生をめぐるこの対立は、いのりと理凰の関係性に大きな影響を与えました。
いのりが怒りをぶつけたことで、理凰も自分の考えを見直すかもしれません。
今後、この二人がどのように関係を築いていくのかが注目されます。
まとめ|「メダリスト」第10話の感想と今後の展開予想
第10話では、いのりの成長と、新キャラクター・理凰の登場が大きな話題となりました。
1年のタイムスキップを経て、いのりは名港杯で優勝し、5級を取得するまでに成長。
しかし、6級合格にはダブルアクセルが必要であり、新たな課題が立ちはだかります。
また、理凰はルクス東山FSCへ移籍し、司先生の指導を受けることになりました。
父・慎一郎の影響から抜け出せずにいた彼は、司先生の指導を受けることで、自分のスケートを見つける可能性を秘めています。
さらに、夜鷹との確執や、いのりとの対立も描かれ、今後の物語の展開に期待が高まります。
特に、いのりが司先生を侮辱されたことで見せた怒りは、彼女の精神的な成長を象徴するシーンでした。
「私たち」という言葉に込められた想いが、今後理凰にも影響を与えるのか注目です。
次回は、いよいよ合宿編がスタート。いのりのダブルアクセル習得、理凰の成長、そして光との再会が描かれるのか、期待が膨らみます。
◆ポイント◆
- いのりは名港杯優勝を果たし、5級に合格
- ダブルアクセル習得が次の大きな課題となる
- 理凰がルクス東山FSCに移籍し、司先生の指導を受ける
- いのりと理凰の対立が今後の展開に影響を与える

今回の「メダリスト」第10話は、いのりの成長が強く感じられる回でしたね!
彼女が司先生を信頼し、全力で守ろうとする姿には胸が熱くなりました。
また、理凰の登場によって、いのりとは違う才能や葛藤が描かれ、物語がさらに深まってきましたね。
ダブルアクセルの壁を乗り越えられるのか、今後の展開が楽しみです!
皆さんはどのシーンが印象的でしたか? コメントで教えてください!