『氷の城壁』第11話感想|小雪の過去が痛い…真夏との確執と湊が見抜いた“消える癖”

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初見で見終わった瞬間、「小雪、それは壁を作るわ……」と変な声が出ました。第11話「転回」は、真夏との中学時代、五十嵐との交際、美姫が傷ついた記憶まで一気に見せてくる回です。

結論、第11話はかなり面白いです。ただし甘い青春回ではなく、小雪が人と距離を置く理由を、胸の奥から冷やしてくるタイプ。小雪の過去が何を変えたのか、湊との距離はどう動くのか、第12話も見るべきなのか。そこを一気に語ります。

※この記事は2026年6月12日に更新されました

『氷の城壁』第11話感想|小雪の壁は冷たさではなく防衛本能だった

小雪の“氷の城壁”は、ただの人見知りやクールな性格ではありませんでした。第11話で見えたのは、過去の人間関係で身についた防衛本能です。

熱川秋音との出会いをきっかけに、小雪は中学時代を思い出します。バスケ部で真夏と一緒に練習していた頃、真夏は小雪に「何仕切ってるの」と敵意を向ける。なのに機嫌が直ると急に近づいてくる。うわ、出た。狭いコミュニティで一番しんどいやつです。

真夏に好かれていれば部活はやりやすい。でも、それは信頼ではなく利益でつながる関係。小雪もそれを分かっていたからこそ、距離の取り方をずっと間違えないようにしていたんですよね。

小雪が人を避けるのは、他人が嫌いだからではありません。人の機嫌ひとつで居場所が変わる世界を、もう二度と味わいたくないからです。では、真夏は小雪に何を押しつけていたのか。ここからがさらに痛い。

真夏との中学時代がしんどい|「いい子」は褒め言葉ではなかった

今回いちばんゾワッとしたのは、真夏の言う「いい子」の意味です。小雪がどんな人がタイプか聞かれて「人を馬鹿にしない人」と答えると、真夏は「顔の話」と返す。ここで2人の価値観がバキッと割れます。

小雪は人間性を見ている。真夏はノリ、見た目、場の空気で人を測る。そして真夏にとっての小雪の“いい子”は、都合のいい子です。逆らわない。空気を乱さない。自分を立ててくれる。そういう便利な存在。

だから小雪が少しでも期待から外れると、一瞬で悪者にされる。「ノリが違う」という言葉も軽いようで残酷です。集団の中でそれを言われたら、もう逃げ場がない。中学の部活でやられるの、控えめに言って地獄。

真夏は単純な悪役というより、場の中心にいることで自分を保つタイプに見えます。だから小雪が先輩と仲良くすることも、自分の思い通りにならないことも許せない。そこに五十嵐が入ってきたことで、小雪の状況はさらにこじれていきます。

五十嵐・美姫・下駄箱の嫌がらせが小雪に残した傷

五十嵐が小雪に「付き合ってくれ」と言い出す場面、小雪が危険信号を感じながらも受け入れるのが苦いです。普通なら恋愛の入口なのに、今回はまったく甘くない。真夏との関係があるから、五十嵐の好意すら安全に見えないんです。

その後、陰湿な嫌がらせが増えていく。でも真夏がやった証拠はない。この“証拠はないけど分かる”感じ、本当に嫌なリアルです。しかも美姫が激怒して突っかかった結果、腕に怪我をしてしまう。

ここで小雪に残ったのは、自分が傷ついた記憶だけではありません。大切な美姫まで巻き込んだ後悔です。だから小雪は、人に助けられることすら怖くなる。誰かが味方になってくれるほど、その人が傷つく未来を考えてしまう。

真夏が「男を味方につけて調子に乗るな」とぶつける場面もキツい。小雪は周囲を操っているわけではないのに、そう見なされる。中学時代を思い返すほど、あの頃の自分が嫌いになる。この自己嫌悪が、現在の小雪の城壁をさらに厚くしていました。

湊は小雪の“消える癖”を見抜いていた|第12話も見るべき理由

現在パートでは、秋音に続いて桃香も絡んできて、人間関係が一気に騒がしくなります。小雪からすると、過去を思い出してしんどいタイミングで、また他人の感情が押し寄せてくる。そりゃ先に教室へ逃げたくもなります。

でも、そこで湊が止めるんですよ。小雪が「自分はお呼びじゃない」と判断して消えようとすることを、もう見抜いている。ここ、尊い。湊は壁を乱暴に壊すタイプではなく、小雪が自分からいなくなる瞬間に気づける男なんです。

引っ張られる小雪が犬の散歩みたいに感じるくだりも、笑えるのに妙に泣けます。小雪にとって、誰かに見られることは怖い。でも同時に、ちゃんと見つけてもらえることでもある。この二重の感情が『氷の城壁』のうまさです。

一方で、桃香は湊に彼女がいるのか探りを入れ、Cパートでは秋音が「今がチャンス」と背中を押す流れに。第11話は小雪の過去を掘る回でありながら、現在の恋愛ラインにも火種を置いて終わりました。

第12話も見ます。理由ははっきりしています。小雪の城壁にヒビが入り、湊はそのヒビに気づき始めているからです。桃香の接近、秋音の存在、真夏との過去。全部が小雪の現在を揺らしていく。この先、小雪がまた身を引くのか、それとも誰かの手を掴めるのか。そこを見届けない選択肢はありません。

【公式サイト・引用・参照】

読んでくれてありがとうございます!
『氷の城壁』第11話は、小雪の過去と真夏との確執が胸に刺さる感想回でしたね。

にゃん子
にゃん子

湊に消える癖を見抜かれてる小雪、隠すの下手すぎにゃ。
でもそこが尊いにゃ!

第12話で城壁がどう揺れるのか注目です。
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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