新作ガンダム『ジークアクス』のキャラを見て「どこかポケモンっぽい?」と感じた方はいませんか?
実はその感覚、偶然ではありません。『ポケモン』や『FGO』などを手掛けた人気イラストレーター・竹さんがキャラデザを担当しているのです。
本記事では、竹さんの代表作や絵柄の特徴、SNSでの反応をもとに、『ジークアクス』のキャラデザが“なぜ既視感を覚えるのか”を深掘りします。
※この記事は2025年5月20日に更新されました。
◆内容◆
- ジークアクスの絵柄がポケモンに似た理由
- 竹氏のキャラデザの特徴と過去作品
- ガンダムに竹氏が起用された狙い
ジークアクスのキャラデザは“ポケモンっぽい”と感じる理由とは?
2025年に発表された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』は、これまでのガンダムとは一線を画すビジュアルで話題を呼びました。特にキャラクターデザインに関して「どこかポケモンっぽい」「見覚えがある」と感じた人が多かったようです。
その“既視感”の理由は、デザイナーに『ポケモン』『FGO』などを手がけた人気イラストレーターの竹氏が起用されているからにほかなりません。ここではまず、ジークアクスのキャラデザインがどのようにして視聴者の感性に刺さったのか、その理由を探っていきましょう。
イラストレーター竹氏が手がけた作品とその共通点
ジークアクスのキャラデザインに強く現れているのが、竹氏ならではの「柔らかさと意志の強さの両立」です。彼女の描くキャラは、線が繊細で色彩も優しい一方、どこか芯の通った雰囲気があります。これは『ポケモン サン・ムーン』のルザミーネや、『FGO』の徴姉妹にも通じる要素です。視覚的な記憶に残る構図や配色が、今回のジークアクスでも自然と“既視感”を呼び起こしているのでしょう。
特に目元の描き方や、衣装のラインに見える個性は明確な竹氏のサイン。幅広いジャンルを描いてきた経験が、SFロボットアニメという舞台でも存分に活かされているのが魅力です。
ジークアクスの主人公マチュに感じる『サン・ムーン』感
主人公マチュのデザインは、どこかで見たような“懐かしさ”を感じさせます。赤髪ショートに鋭さと可愛さが同居する表情、衣装のカジュアルさと機能美のバランスが、『ポケモン』のサイトウやキバナに見られるデザイン構成とよく似ています。SNSでは「ゼイユっぽい」「サザレを思い出した」といった声も多数見られました。
これは偶然ではなく、竹氏が一貫して描いてきた“感情がにじむ人物像”が視聴者の記憶を呼び起こしているためです。キャラの佇まいで個性と世界観を表現する手法は、今作でも健在です。
SNSや視聴者の声から浮かぶ“絵柄の既視感”の正体
ジークアクスのキャラビジュアルが公開されると、SNSでは「ポケモンの人だ!」と即座に反応する投稿が多数見られました。特に、「この色使い、肌の塗り、竹氏にしか描けない」「顔のバランスがまさに竹絵」といった声が印象的です。絵柄そのものが“ブランド化”されているイラストレーターはごく少数で、それが彼女の強みとも言えるでしょう。
視聴者が“感性だけで気づく”という現象は、まさに作風の浸透度の高さの証明。記憶に刻まれるデザイン力こそ、竹氏の魅力の核心です。

実はジークアクス見たとき、ニャアンがずっとポケモンのオモダカに似てるな~って思ってたんだよね。
右の新ガンダムの女の子キャラ既視感あるなぁって思ったらポケモンのオモダカさんだったw
— saya@ship4 (@saya_sip4) December 4, 2024
親子って言われたら信じそう…!#ジークアクス pic.twitter.com/89wMSF0EA5

わかる!髪型と目元の雰囲気とか、あの凛とした感じがすごく似てるにゃ!

やっぱり竹さんの絵柄って、自然と共通点が見えてくるんだよね。この先も注目だよ!
ポケモンシリーズでの竹氏のキャラデザイン実績を整理
ジークアクスのキャラクターデザインが話題になる中で、過去に竹氏が手がけた『ポケモン』シリーズのキャラクターたちが再注目されています。特に『サン・ムーン』『ソード・シールド』『スカーレット・バイオレット』における主要キャラクターの数々は、デザインの巧みさと個性の豊かさで今もなお多くのファンに語り継がれています。
ここでは、竹氏がどのようなキャラクターを担当してきたのか、その代表作とともに、絵柄の特徴や“竹らしさ”がどう現れていたのかを丁寧に見ていきましょう。
『サン・ムーン』『ソード・シールド』での担当キャラ一覧
竹氏は、『ポケモン サン・ムーン』においてはエーテル財団の「ルザミーネ」や「スイレン」、そして『ソード・シールド』では人気ジムリーダー「キバナ」や「サイトウ」のデザインを手がけています。これらのキャラはそれぞれ世界観に即した服装と表情のバリエーションが豊かで、登場するだけでその場面の空気感を変えるような存在感を放っていました。
ファンの間では「竹絵っぽい」とすぐに見分けがつく独特な顔立ちとカラーリングが高評価を得ており、その作風は今でもX(旧Twitter)などで頻繁に語られています。特にキャラの性格をビジュアルだけで伝える技術は、RPGのような短時間で人物を印象づけるゲームにおいて極めて重要です。
色使いや顔のバランスに見える“竹スタイル”の特徴
竹氏の絵柄には、一目でそれと分かるいくつかの共通点があります。まず瞳のデザインに特徴があり、縦長で感情表現が豊かなこと。そして、鼻や口元の描き方が控えめながらも絶妙に配置され、全体のバランスを取っています。これにより、どのキャラも「強さと繊細さの同居する表情」を見せるのが特徴です。
また衣装の配色には彩度の高い色を使いながらも、どこか落ち着きがあり、ビジュアルとしてのまとまりが極めて高いと感じさせます。この“色の調和感”があるため、彼女のキャラはポップながらも軽すぎず、世界観にしっかり根を張る存在として成立するのです。ジークアクスのキャラたちにもこのスタイルは確実に継承されています。
📌竹氏が担当したポケモンキャラクター一覧
作品名 | 担当キャラクター |
ポケモン サン・ムーン | ルザミーネ、スイレン、ウルトラビースト(フェローチェなど) |
ポケモン ソード・シールド | キバナ、サイトウ |
ポケモン スカーレット・バイオレット | サザレ、チリ、オモダカ |
Pokémon LEGENDS アルセウス | セキ、カイ |
竹氏とは何者?代表作から読み解くキャラデザインの魅力
『ジークアクス』をきっかけに初めて竹氏の名を知った方もいるかもしれません。しかし、彼女はすでにゲーム・アニメ・小説挿絵の分野で活躍を重ねてきた、知る人ぞ知る実力派イラストレーターです。その作品群には、ポケモンやFGOをはじめ、ライトノベル『戯言シリーズ』など多様なジャンルが並びます。
ここでは、竹氏がこれまでに手がけてきた代表作とその共通点を整理しつつ、なぜ彼女の絵柄が“人の記憶に残る”のか、その魅力を解き明かしていきます。ジークアクスに込められたデザイン意図を深く味わうための一助となれば幸いです。
『戯言シリーズ』や『FGO』で見せた世界観の構築力
竹氏の名が一気に広まったのは、講談社ノベルスの人気シリーズ『戯言シリーズ』(著:西尾維新)の挿絵を手がけたことがきっかけでした。当時からすでに、人物の輪郭線に軽やかな“遊び”を持たせつつ、目線や体勢で内面の感情を描き出す手腕が際立っていました。このアプローチは、その後のFGOでも顕著に表れており、「徴姉妹」などのキャラデザインでは幻想性と人間味が見事に両立しています。
特にFGOにおいては、キャラの外見だけで背景設定や性格が読み取れるような“情報を込めたビジュアル設計”が光ります。単なる“綺麗な絵”ではなく、物語世界を補完するビジュアルアートとして機能しているのが竹氏の強みです。
多様なジャンルに対応する柔軟性と個性の共存
竹氏のキャリアは非常に多彩で、ゲーム・アニメ・小説とジャンルを問わず活躍してきました。たとえば『ポケモン』シリーズでは“親しみやすさ”と“世界観への溶け込み”が重視される一方、FGOでは“神秘性”や“緊張感”が求められます。それぞれ異なる要求に対し、彼女は見事に作風を調整しながらも、“竹絵らしさ”を失わない柔軟さを発揮してきました。
これは、線の強弱や配色、ポージングなどをシーンごとに最適化できる引き出しの多さがあるからこそです。一見しただけで「あ、あの人の絵だ」とわかるのに、どの作品でも浮かないデザイン――その両立こそが竹氏の本領と言えるでしょう。
なぜガンダムに竹氏?ジークアクスの狙いと戦略を考察
ガンダムシリーズといえば、重厚な戦争ドラマやリアリズムを追求するビジュアルが定番です。しかし、ジークアクスはそれを一新するかのような柔らかくポップなキャラデザインを採用しました。その背景には、時代の変化や視聴者層の拡大といった明確な意図があると考えられます。
ここでは、なぜガンダムシリーズに竹氏が起用されたのか、制作陣の戦略的な判断と近年のアニメ市場のトレンドから紐解いてみましょう。
若年層ファン層の拡大を意識した起用の可能性
ジークアクスのキャラデザインに竹氏が起用された理由として最も注目されるのが、“若年層に向けた訴求力の強化”です。ポケモンやFGOといった人気作で実績のある彼女の絵柄は、すでにZ世代やミレニアル世代に広く親しまれており、「親しみ」「安心感」「新しさ」といった印象を同時に与えることができます。
SNSでも「これってポケモンの人?」とすぐ気付かれるほどのブランド力があり、ジークアクスを“見たことのない新しいガンダム”として受け入れてもらう導線として非常に効果的です。長年ガンダムに距離を感じていた層へのアプローチとして、竹氏のデザインは強力なフックとなっています。
『水星の魔女』からの流れを汲む女性主人公との親和性
竹氏の起用は、前作『水星の魔女』で提示された“新しいガンダム像”の流れを受け継いだものとも言えます。女性主人公による視点、心理描写の繊細さ、感情のゆらぎをビジュアルで伝える能力――これらは、彼女の絵柄が持つ最大の魅力と一致しています。
主人公マチュの表情には、無邪気さの裏に宿る迷いや決意が絶妙に込められており、それは“戦争ではなく成長を描く”という物語の方向性ともマッチしています。従来のガンダムファンだけでなく、新たな視聴者層に響くキャラデザインとして、竹氏の起用は極めて理にかなった判断だといえるでしょう。
ビジュアルだけじゃない!竹氏が作り出す“感情を動かす”キャラ表現
キャラクターデザインというと見た目の美しさやカッコよさが注目されがちですが、竹氏の仕事にはそれ以上の“感情の仕掛け”があります。彼女のキャラは、静止画であっても心情が伝わってくるような空気をまとっており、まさに絵から物語が流れ出すような感覚を与えてくれます。
ここでは、竹氏がどのようにキャラクターに感情や内面を宿しているのか、その技術と魅力を掘り下げていきます。
表情・ポーズ・カラー設計が持つドラマ性とは
竹氏のデザインには、表情やポーズ、カラーリングのひとつひとつに明確な意図と感情が込められていることが大きな特徴です。たとえば、ジークアクスの主人公マチュのピースサインひとつをとっても、それはただの可愛さではなく、「未来を掴もうとする意志」や「自己肯定の表現」にも見えるのです。
また、竹氏が得意とする淡いが印象的な配色設計は、キャラの心の揺らぎや物語の雰囲気を視覚的に補完してくれます。静かな感情の機微まで丁寧に表現できる作家だからこそ、ジークアクスのような心理的ドラマが重視される作品にマッチしているのです。
感性で惹かれる絵柄がキャラに“親しみ”をもたらす
竹氏の描くキャラクターには、思わず見つめてしまう“引力”のようなものがあります。それは線の柔らかさやデフォルメのバランスだけでなく、見る人の感性に訴えかける“距離の近さ”を感じさせるデザインだからです。だからこそ、小さな子どもが「この子、ポケモンに出てた?」と素朴に気づいてしまうような既視感が生まれるのだと思います。
この“親しみやすさ”が、キャラを単なるビジュアルから“感情移入できる存在”へと昇華させているのです。物語の中でキャラの成長や苦悩を自然に受け止められるのは、こうした“感性に届く設計”があるからこそ。ビジュアルと内面表現が一体化しているのが、竹氏の真骨頂と言えるでしょう。
Q&A
- Qジークアクスのキャラデザインを担当しているのは誰ですか?
- A
『ポケモン』や『FGO』でも知られるイラストレーター・竹(たけ)さんが担当しています。
- Qジークアクスのキャラがポケモンに似ていると言われる理由は?
- A
竹氏がポケモンシリーズのキャラデザインも手がけており、絵柄や色彩が共通しているためです。
- Q竹さんが担当したポケモンのキャラには誰がいますか?
- A
『サン・ムーン』のルザミーネやスイレン、『ソード・シールド』のキバナやサイトウなどが代表例です。
まとめ|ジークアクスのキャラデザが話題になる理由
『ジークアクス』のキャラクターデザインが「ポケモンっぽい」と感じられる理由は、偶然ではなく明確な背景があります。手がけたのは『ポケモン』『FGO』『戯言シリーズ』などで活躍してきた実力派イラストレーター・竹氏。その作風は、色彩設計や目元の表現、そして人物が持つ“物語性”において強い個性を放っています。
彼女が描くキャラクターは、ただ見た目が美しいだけでなく、表情やポーズ、色づかいを通じて感情や世界観を自然に伝えてきます。その結果として、視聴者は“見た瞬間に惹かれる”感覚や、“どこかで見たことがある”という共感を抱くのです。これは、視覚的な魅力と物語的な深さを同時に満たす、非常に高度なデザイン力によるものです。
今回のジークアクスでは、若年層への訴求や女性主人公との相性なども考慮されたうえで、竹氏の起用がなされたと考えられます。新旧のファン層をつなぎ、アニメというメディアの中でキャラに“感情を宿らせる”その仕事は、今後のアニメ業界におけるキャラクターデザインの理想形のひとつとも言えるでしょう。
◆ポイント◆
- ジークアクスは竹氏がキャラデザ担当
- 竹氏はポケモンなど多くの作品を手掛けた
- 視覚的既視感は作風の共通点から
- 若年層向け戦略としての起用が濃厚

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ジークアクスのキャラデザに“ポケモンっぽさ”を感じた方は、竹氏の過去作を知ると納得できるはずです!
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