最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ? 第10話感想|イヴェルの危うさが刺さる終盤前の不穏回

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初見では「よし、ついに北のダンジョン攻略だな!」と身構えたんですが、見終わったあとに頭に残っていたのは、完全にエマリアとイヴェルでした。

第10話「そういう類の質問にはお答えできかねます」は、面白いです。ただし、派手な攻略回を期待すると肩透かしを食らいます。今回はヒビキの冒険よりも、イヴェルの危うさとエマリアの優しさが物語を引っ張る回でした。

※この記事は2026年6月6日に更新されました

第10話の結論:北のダンジョン攻略より、イヴェルの不穏さが本命

第10話は、ヒビキたちが目的の街に到着し、準備を整えて北のダンジョン攻略へ向かう回です。いよいよ冒険者パーティらしい展開に入ったな、というワクワクはあります。

でも、ぶっちゃけ本命はそこではありません。

一方その頃、ヒビキに会うため旅を続けるエマリアが、イヴェルに渡したお守りから彼女の危険を察知する。この流れが入った瞬間、空気がガラッと変わりました。

お守りって、ただの便利アイテムじゃないんですよね。エマリアがイヴェルをちゃんと気にかけていた証であり、離れていても繋がっている感情の線です。こういう小道具の使い方、控えめに言って好きです。

北のダンジョンで何が起きるのか。その期待を残しつつ、視聴者の視線は朽ちた砦へ引っ張られていきます。

良かった点:イヴェルを“ただの敵”にしない見せ方が尊い

第10話で一番刺さったのは、イヴェルの見え方です。

イヴェルは黒髪の少女として登場し、エマリアと関わりを持つキャラクターです。ここまでの流れだけ見ると、危険な存在、敵側の存在として処理されてもおかしくありません。

でも第10話では、彼女が単純な悪役に見えない。

むしろ、悪になりきろうとしている子に見えます。誰かに止めてほしいのに、止められる前に自分から危ない場所へ進んでしまう。あの危うさ、かなりヤバいです。

小さい女の子が朽ちた砦で意地を張っている構図、私は弱いです(笑)。しかもそこへエマリアが向かう。これはもう、ただの救出イベントではありません。エマリアがイヴェルの孤独に手を伸ばせるかどうかの話です。

この作品、ギャグのクセが強いぶん、たまにこういう感情の芯をスッと差し込んでくるんですよ。油断していると刺されます。

弱かった点:ヒビキの頼りなさは終盤だと少し気になる

一方で、ヒビキについては少し物足りなさもありました。

もちろん、ヒビキは最初から完成された勇者タイプではありません。タイトル通り、勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)。抜けているところも、周囲に怒られるところも、この作品の味です。

ただ、第10話まで来ると、そろそろ「鑑定士だからこそ突破できた」という決定的な場面がもっと欲しくなります。

クロードの厳しさやツッコミがあるから場面は締まります。でも逆に言うと、クロードが締めてくれないとヒビキがふわっと見える瞬間もあるんです。

ギャグとしては楽しい。けれど終盤の物語として見ると、主人公の芯がもう一段ほしい。ここは第10話の弱点でした。

ただ、この頼りなさが次回以降の成長フラグになっているなら話は変わります。ヒビキが“鑑定士(仮)”から一歩進む瞬間が来るのか、そこが次の焦点です。

第11話も見る? 答えは見る。イヴェルをここで放置できない

第10話を見たうえで、第11話も見るか。

私は見ます。

理由はシンプルです。イヴェルをこのまま放置できないからです。

北のダンジョン攻略も気になります。でも、それ以上にエマリアが朽ちた砦で何を見るのか。イヴェルは本当に敵なのか。それとも、誰かに見つけてほしかっただけなのか。ここを見届けないとスッキリしません。

第10話は、派手に盛り上がる回ではありません。ギャグのノリは相変わらずクセが強いし、ヒビキの頼りなさも残る。終盤なのに話の風呂敷も広がっています。

でも、その不安込みで次を見たくなる。

『最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ?』第10話は、北のダンジョン攻略回に見せかけて、イヴェルという爆弾をそっと置いていった回でした。

次回、その爆弾がどう弾けるのか。ここまで来たなら、第11話まで追う価値はあります。

【公式サイト・引用・参照】

読んでくれてありがとうございます。
第10話は北のダンジョン攻略より、イヴェルの危うさが強く残る回でしたね。

にゃん子
にゃん子

ヒビキの鑑定士らしい活躍も見たいけど、エマリアとイヴェルが気になりすぎるにゃ!
放置したらアホにゃ!

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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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