『令和のダラさん』4話 初瀬川周の正体は谷跨斑?急成長と憑依の理由

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『令和のダラさん』4話は、初瀬川周の正体は谷跨斑なのか、なぜ12歳で倒れて急成長したのかという怪異の恐怖を、本人の激重な恋心が豪快に踏み倒す回でした。

ダラさんのお絵描き特訓でニマニマしていたら、別の山では封印された大蛇の頭がうごめき、学校には妙に大人びた転校生が現れる。この寒暖差、オタクの情緒を一話で何度往復させる気ですか(笑)。

しかも周は、見た目も登場演出も完全に謎の美少女枠なのに、日向を前にした瞬間だけ欲望が分かりやすい。怖がるべきか応援すべきか、こちらの感情まで迷子になりました。

※この記事は2026年7月24日に更新されました

『令和のダラさん』4話 感想:ホラーと恋愛ギャグを同じ温度で成立させる怪作

薫から過去を絵で説明してほしいと頼まれたダラさんは、自分の画力のなさに直面します。恐ろしい祟り神が、子どもの期待に応えようと真面目に絵の練習を始める。この時点でもう尊い。

ダラさんは口ぶりこそ乱暴ですが、薫が喜ぶなら苦手なことにも挑戦します。私が弱い「強面なのに小さい子へ優しい」属性を、怪異の身体で真正面から殴ってくる。そりゃ好きになりますよ。

一方、日向のクラスへ初瀬川周が転校してきます。周は中学2年生ながら大人びた容姿を持ち、長期間眠っていた過去まである。古賀葵さんの落ち着いた声も加わり、登場した瞬間から人ならざる気配が漂っていました。

ところが日向を見つめる周の内面は、怪異の威厳より恋する少女の執念が勝っています。幼いころから日向を慕い、長い昏睡から目覚めた後もその感情を失っていません。

第4話の面白さは、シリアスを茶化して消していない点にあります。周の身体で起きたことは笑えないほど重い。それでも周本人の感情が強すぎて、憑依した怪異のほうが主導権を奪えない構図へ持っていきます。

過去編の陰惨さと現代編の図太さがぶつかるたび、この作品では生きている人間の欲望が怪異を上回ります。ダラさんがきょうだいに押し切られたように、谷跨斑もまた周の恋心に振り回される。そこが控えめに言って最高でした。

初瀬川周の正体は谷跨斑なのか

初瀬川周は谷跨斑が変身した姿ではなく、谷跨斑の分霊に憑依された人間です。周自身の人格は残っており、日向への恋愛感情も谷跨斑に植え付けられたものではありません。

公式人物紹介では、周は12歳の夏に突然倒れ、急激に成長した後、最近になって目を覚ましたと説明されています。第4話で見えた大人びた外見と長期入院は、この憑依による異常な成長の結果です。

原作では、谷跨斑の分霊が憑依に耐えられる器を作るため、周の身体だけを数年分強制的に成長させたと分かります。その間、周は一年以上にわたって昏睡していました。

つまり、成長したのは精神ではなく肉体です。周が同級生より成熟して見える一方、日向への接し方に幼少期から続く真っすぐさと暴走気味の熱量が残っているのは、そのためです。

分霊が周の身体になじめば、谷跨斑が彼女を操れる危険もあります。ただし現時点で周は谷跨斑に人格を奪われていません。日向へ迫る行動も周自身の意思です。怪異より本人のほうが圧強めなの、どうなってるんだ(笑)。

谷跨斑とダラさんの関係は?同じ怪異ではない

谷跨斑とダラさんこと屋跨斑は、名前の読みがどちらも「ヤマタギマダラ」であるため混同しやすい存在です。しかし、両者は完全に同一ではありません。

谷跨斑は、かつて巫女姉妹に討伐された巨大な大蛇です。首を落とされた後、頭部は西の山、胴体は東の山へ封印されました。

その後、非業の死を遂げた妹巫女の魂と谷跨斑の胴体側が結びつき、屋跨斑が生まれます。現在のダラさんは、妹巫女を土台に谷跨斑の肉体と力が混ざった怪異です。

ダラさんの中に谷跨斑の一部はありますが、人格の中心は妹巫女です。大蛇だった谷跨斑の意識を、そのままダラさんが引き継いでいるわけではありません。

第4話で動き始めた「おろち」は、切り離されて封じられた谷跨斑の頭部側に残る霊です。ダラさんにとっては、自分を構成する肉体の元になった相手でありながら、現在は別の人格を持つ危険な存在となります。

同じ名を持つ怪異が二つに分かれ、一方は子どもたちとプラモデルやお絵描きに励み、もう一方は復活を狙っている。この落差が、作品タイトルにまでつながる意地の悪い仕掛けです。

谷跨斑は完全復活したのか?サブタイトル「復活」の意味

第4話の時点で、谷跨斑は完全復活していません。周へ取り憑いているのは、本体から外へ送り出した分霊です。

原作では谷跨斑が封印の隙間から分霊を放ち、転生によって外へ出ようとした経緯が説明されます。しかし転生先は虫や植物、イシガメなど安定せず、長く生きられる器を得られませんでした。

そこで谷跨斑は転生を諦め、高い霊的素養を持つ周へ直接憑依します。周の肉体を成長させ、将来的に操って封印を解かせることが目的です。

ただし、何度も分霊を転生させたうえ、周の身体を作り替えるためにも力を消耗しました。周の中にいる分霊だけで、かつての大蛇と同じ力を振るえる状態ではありません。

サブタイトルの「復活」は、谷跨斑が完全な肉体を取り戻したという意味ではなく、現代へ干渉できる器をようやく得たことを指します。封印解除へ向けた第一段階が始まった、と捉えるのが正確です。

怖いのは谷跨斑が周を利用していることですが、楽しみなのは周も負けず劣らず谷跨斑を踏み台にしそうなことです。怪異の復活劇を少女の恋が横から食い荒らす――この先も日向の受難が実に楽しみです(笑)。

【公式サイト・引用・参照】

読んでくれてありがとうございます!
『令和のダラさん』4話は、初瀬川周の正体と谷跨斑の憑依が一気に不穏でしたね。

にゃん子
にゃん子

周ちゃん、怪異に憑かれてるのに恋心の圧が強すぎるにゃ!
谷跨斑も大変にゃ!

初瀬川周の急成長や谷跨斑とダラさんの関係まで語りたくなる回でした。
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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