佐々木がスマホを覚えるだけの回だと思っていたら、田山が盗撮し、自分自身へ嫉妬し、最後は「腕派」と吐き捨てる。文明の利器より扱いが難しいのは、完全に田山の乙女心でした(笑)。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4話「スーパーの裏で学ぶひとり」は、スマホを通して田山の好意がだだ漏れになり、山田と田山の間で佐々木への感情が渋滞した回です。
※この記事は2026年7月31日に更新されました
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4話 感想:スマホより田山の乙女心が難しい
長年使っていたガラケーが壊れ、ついにスマートフォンを購入した佐々木。しかし操作はさっぱり分からず、田山へ教えを乞います。
普段は佐々木に子ども扱いされがちな田山にとって、今回は立場を逆転できる絶好の機会です。老眼鏡姿を面白がりながら、文字の拡大やカメラの使い方を教える姿が実に楽しそうでした。
佐々木が大きな文字を欲しがった理由は、単純に老眼です。スマホを使いこなせない中年男性というだけなら笑い話ですが、田山はその不器用さまでかわいいと思い始めている。
だから隙を見て写真を撮り、あとで画像を眺めて笑ってしまう。からかう側だった田山が、すっかり佐々木を眺める側になっています。
後半では、夏服姿の山田へ佐々木が大興奮。一方、肌を見せた田山には色気より先に「お腹が冷える」と心配します。
同じ女性なのに扱いが違いすぎる。田山が自分自身へ嫉妬する構図、控えめに言って最高です。
「うるさい、腕派」の意味は何か
「腕派」とは、佐々木が夏服姿の山田の腕にときめいていたことを指す、田山の嫉妬交じりの悪口です。
半袖の制服になった山田を見た佐々木は、普段と違う装いに完全に目を奪われました。見慣れた店員の腕が少し見えただけなのに、内心は高校生のような大騒ぎです。
その反応を知った田山は、肌の見える服装で佐々木の前へ現れます。腹部まで見える格好なら、山田の腕以上に動揺するはず。本人は口にしませんが、そんな期待があったのでしょう。
ところが佐々木が返したのは、「お腹が冷えないか」という体調への心配でした。
山田には女性としてときめき、田山には保護者のような反応をする。田山からすれば、同じ身体を見せているのに扱いが違いすぎます。
そこで飛び出したのが「うるさい、腕派」です。
これは「佐々木は女性の腕だけが好き」という意味ではありません。「山田の腕にはあんなに反応したくせに、私の腹には何も感じないのか」という拗ね方です。
田山は、自分で作った山田という別の顔に負けています。佐々木は二人を別人だと思っているので、反応が違うのは当然です。
しかし田山にとって、山田も田山も一人の自分。山田として好かれていることはうれしいのに、田山として女性扱いされないことは悔しい。
「腕派」という言葉には、田山も佐々木から異性として見られたいという本音が詰まっています。
単なる露出勝負ではありません。田山の姿のままでも、山田へ向けるようなまなざしを欲しがった。その願いを言えないから、舌を出して悪態へ変えました。
佐々木からすれば、体を心配したのになぜか怒られた状態です。視聴者だけが嫉妬の理由を知っている。この情報差がたまらなくニマニマします。
田山はなぜ佐々木を盗撮したのか
田山が佐々木を撮影した直接のきっかけは、スマホの使い方を教える流れです。ただし、撮影する必要があったとしても、わざわざ佐々木本人を残す必要はありません。
作中では撮影理由を言葉にしていませんが、撮った画像をあとで見返して笑っているため、佐々木の姿を手元へ残したかったと読むのが自然です。
田山は普段、佐々木へ素直な好意を見せません。会えてうれしい時も、心配している時も、からかいや悪口へ変えてしまいます。
写真も同じです。「撮りたかったから撮った」とは言わず、スマホ講座と悪ふざけの中へ紛れ込ませています。
しかも相手は、決め顔でも若々しい姿でもありません。老眼鏡をかけ、スマホと格闘しているくたびれた中年男性です。
それを見返して笑える時点で、田山は佐々木の格好いい部分だけを好いているわけではありません。不器用さや年齢まで含めて、もう気になる存在になっています。
もちろん、無断撮影なので行為としては普通に盗撮です(笑)。ただ、物語上の役割は犯罪サスペンスではなく、田山が佐々木を「眺めていたい人」として認識したことを見せる場面でした。
スーパーの裏で会えない時間にも、佐々木の姿がスマホの中へ残る。連絡先より先に写真が入るあたり、この二人らしく順番がおかしい。
佐々木は山田の電話番号を教えてもらったのか
佐々木は、4話で山田の電話番号を教えてもらっていません。
田山はスマホデビューのお祝いとして、山田の電話番号を教えようと持ちかけます。しかし佐々木は、憧れの山田と私生活でつながる状況を想像しただけで処理能力を失い、気を失ってしまいました。
そのため番号を受け取るところまで話は進んでいません。
佐々木は山田を強く意識している一方、客と店員の境界を越えることには慎重です。山田の個人情報を田山から簡単に受け取ってよいのか、という抵抗もあります。
田山からすれば、自分の番号を合法的に渡せる絶好の機会でした。しかも「田山の番号」ではなく、佐々木が憧れる「山田の番号」として渡せます。
ところが、佐々木は喜んで飛びつくどころか気絶する。山田を大切に思いすぎて、一歩近づくことすらできません。
田山にとっては悔しい結果ですが、佐々木が山田を軽い気持ちで見ていないことも伝わる場面です。
電話番号を手に入れれば、スーパーへ行かなくても会話できる。写真を送ったり、待ち合わせをしたり、二人の関係は一気に店の外へ広がります。
それでも4話では、二人をつなぐ場所はスーパーの裏のままです。
便利なスマホを買ったのに、田山との連絡先は増えず、山田の番号も受け取れない。ただし田山の端末には佐々木の写真が残り、彼女の嫉妬だけは確実に大きくなりました。
距離は縮まっていないようで、田山の心だけはもう後戻りできないところまで来ています。
山田の腕には大興奮し、田山の腹には風邪を心配する佐々木。鈍い。鈍すぎる。でも相手を雑に扱わないところだけは一度も外さない。
そりゃ田山も、盗撮してニマニマした直後に「腕派」と怒りますよ。面倒くさくて、尊い二人です。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』公式サイト STORY 4本目「スーパーの裏で学ぶひとり」
- アニメイトタイムズ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』第4話先行場面カット&あらすじ
- マンガUP!『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』10本目
- マンガUP!『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』14本目

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』4話は、田山の嫉妬がかわいい回でしたね。

腕に嫉妬して盗撮までして、田山は面倒くさすぎるにゃ!
でもそこがかわいいにゃ。

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