『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』第10話ネタバレ感想|ヴィルの兄は国王!なぜ王都を嫌がった?

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いや待って、ヴィルさんの「会いたくない兄貴」が国王って、それはリンじゃなくても処理落ちしますわ(笑)。第10話はタルタルソース再登板の飯テロをやりつつ、ヴィルの身分と王都を避けてきた理由を一気につないだ回でした。

ヴィルの兄は国王で、ヴィル自身は王弟にあたる人物です。ただしヴィルが王都を嫌がった理由は兄との不仲ではなく、正妻の子である自分を担ごうとする勢力と、妾腹の兄を跡取りに据える流れの間で起きたお家騒動に嫌気が差し、自分から家を出たためでした。

※この記事は2026年9月8日に更新されました

捨てられ聖女の異世界ごはん旅 10話 感想|ヴィルの「実家に帰りたくない」が重すぎる

第10話で一番面白かったのは、普段は頼れるヴィルが王都に入った途端、露骨に落ち着かなくなるところです。魔物相手なら即断即決する男が、兄との再会だけで挙動不審になる。強さの方向が違う(笑)。

しかも兄は暴君タイプではありません。柔らかく笑いながら、家出した弟の動向までかなり把握している人物です。ヴィルが本気で嫌っているというより、「この兄貴には全部見透かされる」という気まずさが先に立っていました。

ここまで料理と旅が前面に出ていた作品だけに、王都へ入った瞬間にヴィルの背景が政治へ接続される落差も効いています。タルタルソースで騒いでいたはずが、気付けば王家案件。温度差がヤバい。

ヴィルの兄の正体は何者?国王でヴィルは王弟

ヴィルの兄の正体は国王です。つまりヴィルは、ただの凄腕冒険者ではなく国王の弟=王弟という立場でした。

第10話の公式あらすじでは、王都シュルブランに着いたヴィルが兄との対面を渋り、その「兄の正体」にリンが驚くことが予告されていました。実際、兄の前ではヴィル以外の仲間が自然に頭を下げ、兄の手元には各地の情報が集まり、王都の衛兵にも通用する書類を出せるほどの権限が描かれます。

原作書籍第4巻でも、リンたちは聖女召喚に関する情報を得るため王都へ向かい、「ヴィルの兄」から世界で起きている異変について知らされます。ヴィルが頼った相手は単なる顔役ではなく、国家レベルの情報が集まる立場だったわけです。

個人的に好きなのは、ヴィルがそれを一度も自慢の材料にしていなかったところ。王弟という肩書きを振り回すより、「暴食の卓」のリーダーとして生きる方を選んでいる。身分バレがそのままヴィルの生き方の説明になっているんですよ。

ヴィルはなぜ王都に行きたくなかったのか

ヴィルが王都を避けていた理由は、兄との仲が悪いからではありません。王家の跡取り争いに自分が利用されることを嫌い、自分から家を飛び出した過去があるからです。

原作Web版でヴィル本人が説明している通り、兄は妾腹、ヴィルは正妻腹でした。人柄も能力も兄の方が跡取り向きで、実際に兄が跡取りと決まっていたものの、「正妻の子であるヴィルを担ぎたい」勢力もいたため、本人たちの意思とは別に対立の火種が生まれていました。

ヴィルはその争いに乗らず、家そのものから離れました。兄についても「兄弟仲は悪くなかった」「悪ガキだった自分にも優しかった」と語っています。だから王都へ戻りたくなかった理由を「兄が嫌いだから」と読むのは違います。

むしろ第10話の兄弟を見ると、兄は家出した弟をずっと気にかけ、ヴィルはそんな兄に頭が上がらない。政治的には重い話なのに、兄弟として見ると完全に「久しぶりに実家へ帰ったら家族に全部バレていた弟」なんですよね。そりゃ帰省を渋るわ(笑)。

ヴィルはなぜ王弟なのに冒険者をしているのか

ヴィルが冒険者を続けているのは、王家の身分より、自分で選んだ生き方を優先した結果です。跡取り争いから離れたあと、ヴィルは仲間とともに王都を離れ、現在は「暴食の卓」のリーダーとして活動しています。

原作Web版では、「暴食の卓」自体がもともと王都シュルブランを拠点にしており、ヴィルの大掛かりな家出を機にエルラージュへ拠点を移したことも語られています。つまりヴィル一人だけが逃げたのではなく、今の仲間たちはその選択の後も一緒にいる。

ここが私はかなり好きです。血筋によって勝手に与えられる「王家の後継候補」ではなく、自分で選んだ仲間の「リーダー」になった。第10話の身分バレは、ヴィルが何者だったか以上に、何者として生きることを選んだかを見せる回でした。

ここからはアニメ第10話より先の原作ネタバレを含みます。

聖女召喚と各地の魔物異変は関係ある?原作では原因がつながる

原作では、各地で起きている不可思議な魔物の出現は、聖女召喚をきっかけに始まった異変だと明かされます。リンが旅の途中で感じていた「最近、変な魔物の事件が多い」という違和感は偶然ではありません。

KADOKAWAの原作第4巻あらすじでも、王都でヴィルの兄から、各地の不可思議な魔物の出現が聖女召喚を契機に起こったと知らされることが明記されています。原作Web版でも、王都周辺の魔物騒ぎが聖女召喚の時期から始まっている情報が兄のもとへ集まっています。

つまり、これまでの旅で遭遇した異変は「行く先々でたまたま事件が起きた」のではなく、世界で同時多発している異常の一部だった。飯を食べて旅していたルートそのものが、結果的に異変の痕跡をたどる旅にもなっていたわけです。

この作品、のんびり異世界グルメだけで走り切る顔をして、ここで聖女召喚という第1話の出来事を本筋へ戻してくるんですよ。捨てられたリンが「捨てられた側だからこそ異変を追える」という構図になっていくのが面白い。

ヴィルの兄が国王だった驚き以上に、その身分を捨てて今の仲間を選んだヴィルの方が印象に残りました。タルタルソースで騒げる日常と、王家や聖女召喚につながる大きな話。その二つが同じ旅の中で噛み合い始めた第10話でした。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
ヴィルの兄が国王と判明した瞬間、王都を嫌がっていた理由まで一気につながりましたね!

にゃん子
にゃん子

ごはん旅なのに王位継承まで出てくるとは忙しいにゃ!
ヴィル、まだ何か隠してそうにゃ!

聖女召喚と魔物異変も気になるところ!
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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