みかんが一個転がってきただけなのに、そこから190cmの新キャラが人生の哀愁を背負って現れる。ヤニすう、スーパーの裏に人間ドラマを吸い寄せる磁場でもあるんですか(笑)。第10話「スーパーの裏で光るふたり」は、小畑の初登場と佐々木の妙な聞き上手ぶりが効いた回でした。
みかんを落とした大柄な店員は、スーパーSの青果部門チーフ・小畑。本当の悩みは仕事だけではなく、クリスマスを一人で過ごしたくないという寂しさです。
※この記事は2026年9月11日に更新されました
スーパーの裏でヤニ吸うふたり 10話 感想|小畑が出ると佐々木の「普通の優しさ」が光る
第10話で一番よかったのは、新キャラの小畑を立てながら佐々木の魅力まで見せたことです。佐々木は彼を救う名言を吐くわけでも、仕事の悩みを全部解決するわけでもない。ただ話を聞いて、相手の頑張りを普通に認める。
この「普通」がヤニすうでは強い。佐々木自身も仕事に疲れ、山田の笑顔や田山との一服に救われている側です。だから小畑に上から説教せず、同じくちょっと疲れた大人として接することができる。
しかも舞台はクリスマス。街中が「楽しい日」を押しつけてくるような時期に、スーパーの裏では大柄な青果チーフが孤独をこぼしている。ラブコメのクリスマス回なのに、まず男同士のしょっぱい人生相談から入る。このズラし方、かなり好きです。
田山との関係を大きく進める回ではありません。それでも第三者と話す佐々木を見ることで、田山が普段どれだけ気楽に彼と会話できているのかが逆に分かる。脇役を入れて二人の空気を見せる構成がうまいです。
みかんを落とした小畑は何者?
第10話で佐々木の前に現れた小畑は、スーパーSの青果部門チーフです。公式設定では身長190cm。後藤店長を尊敬し、彼女から頼られるスタッフになるため真面目に働いています。
公式の追加キャスト発表では、小畑は「人見知りで真面目」な人物とも紹介されています。デカい、真面目、人見知り。見た目の圧と中身の繊細さが完全に逆方向です。
第10話でみかんを扱っているのも青果部門チーフだから。佐々木を店に来る営業マンと勘違いしたのをきっかけに、仕事についてぽつぽつ悩みを話し始めます。
小畑は佐々木と田山の間に割って入る恋愛要員ではなく、スーパーS側の人間関係を広げるキャラクターです。後藤を尊敬している設定もあるので、今後スーパー内部のエピソードで存在感が増えていくタイプ。こういう「職場に本当にいそうで、ちょっと濃い人」が増えると作品世界が急に立体的になります。
小畑の本当の悩みは何だったのか
小畑の本当の悩みは、クリスマスを一人で過ごしたくないことです。仕事上の悩みを話していた小畑が最後にこぼす本音は、もっと個人的で、もっと格好のつかない寂しさでした。
原作26本目でも、クリスマスのスーパーでみかんを扱う小畑と佐々木が出会い、小畑の人見知りや仕事への悩みが描かれます。その流れの中で「一人でクリスマスを過ごしたくない」という感情が表に出ます。
ここが小畑の初登場として強い。後藤に頼られるスタッフを目指す真面目なチーフなのに、心の奥では「今日は一人が嫌だ」と泣けてしまう。190cmの大男にこんな弱点を載せるの、ずるいでしょう(笑)。
そして佐々木も、華やかなクリスマスとは少し距離のある疲れた会社員です。二人は立場も年齢も違いますが、「仕事はちゃんとやっている。でも今日は妙に寂しい」という感覚でつながれる。スーパー裏の喫煙所が、誰にも見せにくい弱音を落とせる場所になっているのがいい。
アニメ第10話は原作の何話?小畑の登場は26本目
アニメ第10話で小畑が登場する中心パートは、原作漫画の「26本目」に対応します。スクウェア・エニックス公式「マンガUP!」でも「26本目 – ①」が公開されており、小畑と佐々木がクリスマスに出会う回です。
ここは検索すると少しややこしいところで、「アニメ第10話=原作第10話」ではありません。原作は「○本目」という話数で進み、TVアニメは複数エピソードや幕間を放送用に構成しています。
そのため原作で小畑の初登場部分を読みたいなら、探すべきは10本目ではなく26本目。アニメの続きを追う場合も、TV第10話全体を原作26本目だけと同一視せず、収録エピソードの構成差がある前提で見るのが安全です。
サブタイトル「スーパーの裏で光るふたり」の意味とは
「スーパーの裏で光るふたり」の意味を公式が直接説明した資料は確認できません。第10話がクリスマスを舞台にしていること、先行カットに女神のような格好の田山が登場していることから、まずは冬のイルミネーションや祝祭の「光」を意識した副題です。
そのうえで私は、佐々木と田山そのものにも掛けたタイトルだと読みました。佐々木は小畑の弱音を受け止め、田山はこれまで佐々木の疲れた日常を何度も軽くしてきた。二人とも派手に誰かの人生を変えるわけではありません。
煙草一本ぶんの時間だけ、相手の気分が少し明るくなる。そのくらいの小さな光だからこそ、この作品には似合っています。クリスマスなのに大告白でも大事件でもなく、スーパー裏の会話で温度を上げる。控えめに言って最高にヤニすうらしいです。
小畑という新顔が入っても、佐々木と田山の空気は崩れませんでした。むしろ第三者が現れたことで、二人が何気なく積み重ねてきた時間の居心地のよさが見えてくる。こういう脇道から本命の尊さを増やしてくる回、オタクには効きます。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』公式サイト STORY 10本目「スーパーの裏で光るふたり」
- TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』公式サイト CHARACTER
- TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』公式サイト キャラクター集合KV&追加キャスト解禁
- アニメイトタイムズ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』TV放送版・第10話あらすじ&場面カット
- マンガUP!『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』26本目 – ①

お読みいただきありがとうございます!
小畑の登場で、佐々木と田山の何気ない距離感がますます尊く見える第10話でした。

190cmの大男なのに人見知りで真面目とか、ギャップ盛りすぎにゃ!
みかん一つで存在感が強すぎるにゃ。

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