第1話は、留年回避で生徒会に入った水之江梅が、初日からクセ者だらけの空気に飲み込まれていく回でした。下ネタもキャラの属性も強いのですが、それ以上に気になったのは、4コマ原作をアニメでどう「間」に変えるかという部分です。
※この記事は2026年10月4日に更新されました
今回のポイント
- 留年回避で生徒会に入った梅が、初日から濃すぎる面々に振り回される
- 尾鳥たんの「生意気可愛い男の子」という破壊力が早くも全開
- 古都吹寿子の会長らしさとむっつりな一面の落差が強い
- 独特の演出と台詞の間は、放送直後から好みが分かれている
『生徒会にも穴はある!』第1話の感想
水之江梅は国語なら文学賞を取るほど優秀なのに、理系科目は進級に響くほど壊滅的。そこで内申点を上げるために生徒会へ入るわけですが、この時点で「キラキラした青春」より「生き残るための生徒会活動」なのがもう面白いです。
しかも、そこで待っているのが古都吹寿子、照井有栖、尾鳥たんら一筋縄ではいかない面々。公式が「カリスマむっつり」「怖くて優しい清楚」「生意気可愛い男の子」と紹介しているだけあって、普通の生徒会ものとして見ると数分で足元をすくわれます。
尾鳥たんは、やっぱり初回の破壊力が強い
第1話前半のタイトルは、原作第1話と同じ「オスガキにも穴はあるんだよな…」。ここで尾鳥たんの存在感を前面に出したのは、作品の方向性を一発で伝える意味でも分かりやすかったです。
見た目は可愛い、言動は生意気、しかも男の子。さらに下ネタと身体を張ったギャグまで遠慮がない。「可愛いキャラを眺める作品」ではなく、「可愛いキャラほど容赦なく変な目に遭う作品」だと、初回からかなり明確に示してきました。
ここは好き嫌いが分かれるところですが、変に上品ぶらず原作の危ないノリを最初から隠さなかったのは正解だと思います。タイトルだけ攻めて本編が無難、という逃げ方をしていないのは好印象でした。
寿子は「会長だからまとも」という期待をきれいに裏切る
後半は原作第6話と同じ「かいちょーは梅くんに貰われました」。ここで古都吹寿子の印象が一段深くなります。
会長としては頼れそうなのに、妙なところで初心だったり、むっつりな部分が漏れたりする。尾鳥たんのような分かりやすい爆弾とは違って、寿子は「まともに見えるのに穴がある」タイプです。この作品名を体現しているのは、むしろ会長のほうかもしれません。
第1話でキャラを全部説明し切ろうとせず、「こいつ何か変だぞ」という違和感を順番に置いていく構成も良かったです。梅が比較的まともな反応役なので、生徒会側の異常さが自然に浮きます。
気になったのは、4コマを30分へ伸ばすときの「間」
一方で、アニメとして一番気になったのはテンポです。原作は短い4コマでオチまで走れるため、読者側が自分の速度で次へ進めます。アニメでは台詞、沈黙、表情、カメラの止め方まで全部決められるので、同じネタでも体感速度がかなり変わります。
第1話は背景をあえて簡略化したような画面や、少し古めかしさを感じる演出、独特の間の取り方がかなり目立ちました。個性として面白い反面、ギャグの返しをもっと早くしてほしい場面もあります。
ただ、全部を高速で流せば正解とも思いません。寿子のように「一拍置いたほうが妙な空気が出る」キャラもいるので、この作品は今後、下ネタそのものより“間の調整”がアニメ版の勝負どころになりそうです。
『生徒会にも穴はある!』第1話のSNSの反応
放送直後の公開反応を確認すると、かなり意見が割れていました。目立ったのは「演出に独特の味がある」「正編は思ったより良かった」という声と、「台詞回しが遅い」「ギャグのテンポが乗り切らない」という声の両方です。
作画や画面作りについても同じで、一部の動きや演出を評価する反応がある一方、背景の簡素さやOP・EDの画面について物足りなさを指摘する反応も見られました。少なくとも現時点では、「全員が同じところを絶賛している初回」ではありません。
逆に原作ファンからは、単行本や4コマの見せ方を意識した細かな拾い方を楽しんでいる反応もありました。第1話は作品のノリを紹介する回であると同時に、アニメ版の演出スタイルを視聴者に試している回でもあったように見えます。
第1話は、キャラの強さなら十分に印象を残しました。あとは、このクセの強い面々をアニメのテンポへどう乗せていくか。そこが噛み合ってくれば、かなり化けそうな作品です。
【公式サイト・引用・参照】
- アニプレックス「生徒会にも穴はある!」ストーリー 第1話
- マガポケ『生徒会にも穴はある!』第1話「オスガキにも穴はあるんだよな…」
- マガポケ『生徒会にも穴はある!』第6話「かいちょーは梅くんに貰われました」

最後まで読んでいただきありがとうございます。第1話はキャラの濃さと独特の間が印象に残りました。

初回から全員クセが強すぎるにゃ。まとも枠に見える梅の胃だけが心配になるにゃ。

尾鳥たんや寿子、演出のテンポで刺さった点があれば、SNSで記事と一緒に感想も添えてもらえるとうれしいです。

