第1話は、騎士を目指していた少女フィーアが瀕死になった瞬間、300年前の“大聖女”だった前世と規格外の力を取り戻すという、一気に人生の前提が変わる回でした。重い過去を背負いながらも、フィーア自身の明るさが作品を暗くしすぎないのが印象的です。
※この記事は2026年10月4日に更新されました
今回のポイント
- 「剣の才能がない」と言われたフィーアが、騎士を目指す試練で瀕死になる
- 死の直前に、300年前の“大聖女”だった前世を思い出す
- 規格外の聖女の力が蘇る一方、その力を隠す理由も生まれる
『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す』第1話の感想
タイトルから「最強の聖女が正体を隠して無双する話」を想像していたら、第1話の入り口は思ったより痛いです。フィーアは最初から自信満々の天才ではなく、「剣の才能がない」と言われながらも騎士を目指している少女。その彼女が試練の中で魔物に襲われ、死にかけるところから物語が大きく動きます。
ここで前世の記憶が戻るわけですが、その過去が単なる便利な能力説明ではないのがいいですね。300年前、フィーアの前世は王女であり“大聖女”。騎士たちと共に戦い、最後には魔王の右腕に殺されている。力を思い出す場面と同時に、死の恐怖までセットで戻ってくるのが重いです。
しかも、その前世では「聖女として生まれ変わったら殺す」という脅しまで刻み込まれている。だからこそ、力が戻ったから好き放題できる、とはならない。規格外の力を持った瞬間に「隠さなければならない理由」も同時に生まれる。この構造が作品タイトルへきれいにつながっています。
それでも第1話が陰鬱になりすぎないのは、フィーア本人のキャラクターがかなり大きいと思います。重い記憶を抱えても、根っこの部分は騎士を目指して前へ進こうとする少女のまま。過去の悲劇を引きずるだけではなく、「今の人生をどう生きるか」に視線が戻ってくるのが気持ちいいです。
そして何より、この主人公はたぶん隠し事に向いていません(笑)。公式の作品紹介でも、傷ついた人を放っておけず力を使ってしまう性格が示されています。能力を隠したい本人と、人助けを優先してしまう本人が同居している。今後の騒動がタイトルだけでだいたい想像できるのに、それでも見たくなるタイプの作品です。
「強いから面白い」のではなく、「強いのに隠せない性格だから面白い」。第1話は、その核になるフィーアの人柄と前世の恐怖をまとめて見せた回だったと思います。
『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す』第1話のSNSの反応
放送・配信開始から数時間の時点で確認したため、第1話だけに絞った公開レビューはまだかなり少ない状態でした。Filmarksでも現時点ではアニメ本編のレビュー投稿が確認できず、「この感想が多い」と言えるほどの母数はそろっていません。
放送前からは、原作既読者がアニメ化を楽しみにしている反応が確認できました。フィーアは公式でも「天真爛漫かつ天然」と紹介されており、第1話で見えた前世の重さと現在の明るさの落差は、今後この作品を引っ張る魅力になりそうです。
反応が増えてくるのはこれからでしょう。現段階では無理に評判を断定するより、まずフィーアの人柄と「隠すつもりなのに隠し切れそうにない」構図が視聴者にどう受け取られていくかを見たい初回です。
第1話の制作メモ|脚本は赤尾でこ、絵コンテは牧野友映監督
公式の第1話スタッフ欄では、脚本を赤尾でこさん、絵コンテを牧野友映監督が担当しています。瀕死の試練、300年前の記憶、現在のフィーアという情報量の多い導入を、第1話で一本の流れとしてまとめる役割が大きい回でした。
前世の死というかなり重いカードを最初に切りながら、作品全体の空気はフィーアの明るさで前へ進む。第2話以降、本人は隠しているつもりなのに周囲がどんどん違和感を覚えていく――そんな展開を期待したくなるスタートでした。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」公式サイト 第1話「大聖女の目覚め」
- TVアニメ「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」公式サイト
- おた☆スケ「大聖女」1話。瀕死の騎士志望の少女は大聖女だった前世思い出す

最後まで読んでいただきありがとうございます。重い前世と明るいフィーアの落差が効いた第1話でした。

その力、どう見ても隠し通せる気がしないにゃ。タイトル回収までが早そうだにゃ。

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