「ざつ旅」7話 感想:伊勢神宮と深夜バス旅が描く“くやしさ”の先の物語

「ざつ旅」7話 感想:伊勢神宮と深夜バス旅が描く“くやしさ”の先の物語 2025年春アニメ
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「ひとり旅×漫画家×成長物語」がコンセプトの『ざつ旅 -That’s Journey-』。

第7話ではついに舞台が“神様のいる街”――伊勢へと移り、神秘と人情が溶け合う濃密な旅が描かれました。りりとちか、二人の関係性にも静かな変化が生まれ、深夜バス「ドリームスリーパー」による“移動そのもの”の価値も問われます。

この記事では、聖地・伊勢の描写や心理描写の妙、SNSで話題となったシーンを交えつつ、ざつ旅7話の感想・考察をお届けします。

※この記事は2025年5月20日に更新されました。

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この記事を読むとわかること

◆内容◆

  • 伊勢神宮の描写と旅の魅力
  • りりの過去と成長の描写
  • ドリームスリーパーの旅体験

ざつ旅7話の舞台|伊勢神宮と神様に会える町の魅力

第7話の舞台となったのは、日本屈指の聖地・伊勢。旅好きでなくとも一度は耳にしたことのあるこの場所を、作中では独特の距離感と親しみやすい視点で描いています。伊勢神宮への訪問は「観光」ではなく「心の旅」として描かれ、ちかとりり、それぞれの想いが重なっていきます。

内宮と外宮の違いから感じる日本神話の奥深さ

物語の中では伊勢神宮の内宮と外宮の違いが丁寧に語られます。内宮には天照大神、外宮には豊受大神が祀られ、それぞれに込められた意味合いがキャラクターたちの感情とリンクして描かれました。「神様に会いに行こう」という言葉が、ただの比喩でなくリアルな信仰の風景として心に響きます。

加えて、20年ごとに神殿を新しくする「式年遷宮」の話にも触れられ、日本文化の奥深さがじんわりと伝わってきました。現地に行かないと分からない“空気感”を、見事にアニメで再現している点が印象的です。

伊勢神宮とは?内宮・外宮の違い
伊勢神宮は、正式には「神宮」と呼ばれ、125社の神社群からなる日本神道の中心的存在です。
伊勢神宮の外宮には食物や衣服の神・豊受大神が祀られ、内宮には太陽神である天照大神が鎮座します。
参拝は外宮→内宮の順が正式で、神道における「日常と神聖の移行」を象徴する流れとも言えます。
格式や信仰体系の違いも、神社の“聖なる設計”として感じられるでしょう。

赤福餅・飛龍頭など、作中で描かれた伊勢名物とは

旅の魅力といえばやはりご当地グルメ。伊勢の名物・赤福餅や飛龍頭(がんもどき)は、アニメの作画でも美味しそうに描かれており、思わず食べたくなってしまいます。特に飛龍頭は、満足感がある軽食として物語の流れにも溶け込んでいました。

「お腹を満たす=心を満たす」という旅の鉄則が、自然なやりとりの中で表現されているのが好印象です。現地での食との出会いが、物語に豊かさを加える。これは旅アニメならではの贅沢さですね。

赤福餅とは?
赤福餅は1707年創業の老舗和菓子で、こし餡を波形にかたどり、餅に巻いた素朴な一品。伊勢神宮の参拝客に古くから愛され、“伊勢土産の定番”として全国的に知られています。作中でも旅の象徴として描かれ、甘さと郷愁が織り交ざった印象を残してくれます。

おかげ横丁とは?
おかげ横丁は、伊勢神宮の内宮門前町に広がる観光エリアで、江戸〜明治期の町並みを再現した人気スポットです。赤福本店をはじめ、伊勢うどん、干物、雑貨屋などが軒を連ね、散策と食べ歩きが楽しめる“旅の醍醐味”が詰まった場所。アニメで描かれた情緒のある風景も、この界隈がモデルと見られます。

“神様との遭遇”を思わせる不思議な演出の意味

終盤に登場する自転車に乗ったおじいさんが、赤福を勧めてふっと姿を消すという演出には、視聴者の間でも「神様だったのでは?」と話題になりました。非日常と日常のはざまにあるようなこの感覚は、ざつ旅が持つ独特の“旅情”の真骨頂ともいえるでしょう。

「神様に会える街」という副題が、比喩ではなくリアルに感じられる展開に、思わず心を揺さぶられました。旅の偶然性と不思議さが作品の魅力を深めています。

伊勢神宮で“神様”と出会う展開、ちょっと神秘的じゃない?

にゃん子
にゃん子

自転車に乗ったおじいさんが神様っぽかったですよね!不思議な余韻残りました!

あの出会いの意味も含めて、続きを見ればもっと深く繋がってくるかもね!

りりの“くやしい”が教えてくれること

今回のエピソードで最も印象的だったのは、りりの口から語られた「くやしいの向こう側にはうれしいが待っている」という言葉です。普段は酔っ払いキャラとして描かれる彼女ですが、この回では素面の姿が強調され、真摯な姿勢や過去の経験が垣間見える内容となっていました。

「本気でやってるからこそ悔しい」という言葉の重み

物語中でりりが悔しさを原動力にしてきた過去を語る場面は、感情に訴える名シーンの一つです。20歳になった瞬間に飲んだお酒にむせて、「くやしい」と思ったこと。それをきっかけに本気で“うまい酒”を探求するという彼女の姿には大人としての誠実さが感じられました。

この言葉は、ちかだけでなく視聴者にとっても励みになるはずです。悔しさは努力の証であり、喜びの前兆でもある。その哲学は、旅の中でこそ強く響きます。

お酒エピソードから読み解くりりの人物像と成長

普段のりりは、どこか気だるくて自由奔放な印象が強いキャラクターですが、今回は彼女の芯の強さと過去が丁寧に描かれていました。酒にまつわるエピソードはただのギャグではなく、自分を知る手段としての“試行錯誤”を表していたのです。

また、伊勢神宮の神前では酒を断つ姿勢も見せ、「場をわきまえる」ことへの意識や、年下のちかへの配慮など、大人としての一面が浮き彫りに。視聴者の多くが彼女に対する印象を一変させた回でもありました。

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深夜バス「ドリームスリーパー」が示す、移動の価値とは

ざつ旅7話後半では、「ドリームスリーパー」と呼ばれる高級深夜バスの描写が物語を彩りました。移動そのものを体験として描く本作において、“移動手段”が物語のテーマと深く結びつく珍しい構成となっています。視聴者からも「乗ってみたい」「高すぎる」などさまざまな反応が見られました。

片道2万円のバス体験が物語に与えたインパクト

深夜バスに2万円という設定はインパクト抜群でした。新幹線より高いとも取れる価格設定に、SNS上では「高級すぎ」「そんなのあるの?」と話題に。実際のドリームスリーパーもかなり豪華で、“移動”がエンタメになる体験を象徴する存在です。

眠っている間に移動し、到着後にすぐ観光できるという合理性も、ちかのような「乗り物酔いしやすい人」にとっては逆に不安材料にもなります。このリアルな不安も作中でしっかり描かれ、臨場感を高めています。

時間・お金・疲労感…旅のリアルを描く演出の巧みさ

ざつ旅は観光地だけでなく、その移動手段の葛藤や現実感まで描いているのが特徴です。ドリームスリーパーという豪華な選択肢が登場したことで、「安さだけが正解じゃない」という旅の多様性を訴えています。

また、早朝着ならではの時間調整の難しさや、事前連絡を怠ったことで食事に間に合わなかった場面なども印象的でした。旅の「うまくいかなさ」も魅力として描く、ざつ旅らしいリアリティが光るエピソードです。

📌ドリームスリーパーの特徴比較

運賃片道約2万円(東京~大阪)
乗車時間約8時間(夜間運行)
メリット睡眠中に移動でき、到着後すぐ行動可能
デメリット価格が新幹線とほぼ同等/乗り物酔いのリスク

ちかの変化と旅仲間の拡大|後半エピソードへの期待

7話では、主人公ちかの内面に少しずつ変化が見られただけでなく、新たな旅仲間の存在も示唆されました。りりの深夜バス旅の提案から始まり、後輩・ゆいと師匠・ふゆねえの登場で物語の広がりが期待される展開です。今後の“ざつ旅”がどう成長していくのか、注目が集まります。

ゆいとふゆねえの登場が生む、新たな人間関係の可能性

新たに登場したのは、ちかの後輩・ゆいと、ゆいが慕うふゆねえという人物。二人の参加により、これまでりりとちかの2人旅だった構図に、新たな関係性と化学反応が加わります。「誰と旅をするか」で変わる風景が、物語のテーマとして再提示されるかもしれません。

ゆいがふゆねえに懐いている描写も可愛らしく、視聴者が親しみやすい新キャラとしても好印象でした。ちかの“先輩”としての顔も、今後描かれるかもしれませんね。

“金髪化”の伏線?小さな変化が示す成長の兆し

エピソード中では、「3カ所を回ることでちかが金髪になるのか?」というセリフが登場します。これはギャグ的な演出にも思えますが、実はちかの変化・成長を象徴する暗喩として捉えることもできます。「行動が自分を変えていく」という旅の本質が、巧みに盛り込まれているように感じました。

また、編集者に褒められたり、バス旅に前向きになったりと、ちかの意欲的な姿勢も随所に見られました。内面の“ドキドキ感”が物語をどう動かすのか、次回以降の展開に期待です。

SNSの反応・視聴者の共感ポイントまとめ

ざつ旅第7話は、SNS上でも多くの注目を集めた回でした。深夜バスの価格や旅先のリアルな描写、キャラクターの内面に共感する声が目立ち、“旅アニメ”としての評価をさらに高めた印象です。ここでは、視聴者の反応を通して、作品が与えたインパクトを振り返ります。

「深夜バス高すぎ問題」に共感の声多数

2万円というドリームスリーパーの価格設定には、多くの視聴者が驚きの声をあげました。「それなら新幹線の方が安い」「寝てる間に移動できる利便性はあるけど…」といった意見がSNSに多数投稿され、“移動費の価値”を問い直す議論にもつながりました。

この反応は、アニメが単なるフィクションではなく、現実との接点を持つ“生活目線の旅”として機能していることを物語っています。視聴者自身の体験と照らし合わせて共感が生まれている点が大きな魅力です。

伊勢参拝・グルメ・宿描写が“旅アニメ”として高評価

伊勢神宮の参拝シーン、赤福餅などの名物グルメ、そして宿の食事や女将の温かさなど、細部まで描かれた旅描写に対しては、「まるで自分が旅行しているよう」と称賛の声が集まりました。“空気感”の表現が素晴らしいとの意見も多数です。

地元の雰囲気や人とのふれあいも描かれており、実際の旅行に行きたくなったという感想も見受けられました。こうした反応は、ざつ旅が「観光紹介アニメ」を超えて「人の心を動かす物語」として成立している証ともいえるでしょう。

Q
ドリームスリーパーは本当に存在するの?
A

はい、実在する高級夜行バスで、東京〜大阪間で運行中。専用個室・Wi-Fi・トイレ付きでホテル並みの快適さが特徴です。

Q
なぜ新幹線ではなく深夜バスなの?
A

夜の時間を移動にあてることで、宿泊費・日中の行動時間を節約できるため。ただし人によっては体力的に厳しいという声も。

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ざつ旅7話 感想まとめ|くやしさを超えたその先に

『ざつ旅 -That’s Journey-』第7話は、伊勢神宮という神聖な場所と、ドリームスリーパーによる非日常な移動体験を通じて、キャラクターたちの内面と“旅の本質”を掘り下げた秀逸なエピソードでした。りりの「くやしいの向こう側にはうれしいがある」という言葉は、旅だけでなく人生そのものに響くメッセージとして印象的に描かれています。

また、グルメ・宿・人とのふれあいなど、旅のリアリティと魅力が詰まった描写により、視聴者自身も旅をしているような没入感が得られました。深夜バスという高額な選択肢に対するリアルな声も含めて、作品が生活感と憧れを両立させている点も高評価です。

ちかやりり、そして新たな旅仲間たちの成長が今後どのように描かれるのか。ざつ旅は「どこに行くか」だけでなく、「どう感じ、どう変わるか」を描くアニメとして、さらに広がっていくことでしょう。

この記事のまとめ

◆ポイント◆

  • 伊勢神宮の神秘的な演出
  • りりの悔しさが成長に繋がる
  • 深夜バスのリアルな旅描写
  • 新キャラ登場で物語に広がり

ご覧いただきありがとうございます!
伊勢神宮の描写やドリームスリーパー体験など、7話は心に残る要素が満載でしたね。
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