「黒執事 緑の魔女編」12話 感想|葬儀屋の涙、死神の正体、再登場キャラ総ざらい

「黒執事 緑の魔女編」12話 感想|葬儀屋の涙、死神の正体、再登場キャラ総ざらい 2025年春アニメ
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『黒執事 -緑の魔女編-』第12話「その執事、尋訪」は、シリーズ屈指の“神回”として話題に。死神ザーシャによる「死神は自殺した元人間」という衝撃の真実、葬儀屋の涙、そしてグレル&ウィルの再登場など、ファンにはたまらない要素が満載です。

さらに、舞台出身のアラン&エリックや、ニナのアニメ初登場、そして次章へ続く伏線まで。全キャラクターと謎が交差する、情報量と感情の“洪水”を一緒に振り返っていきましょう。

※この記事は2025年6月22日に更新されました。

この記事を読むとわかること

◆内容◆

  • 黒執事12話の詳細な感想と考察
  • 葬儀屋の涙や死神の正体の真相
  • グレルやウィルなど再登場キャラ情報
  • アニメオリジナルの伏線と演出分析
  • 次回への重要な伏線まとめ

黒執事 緑の魔女編 12話 感想・ストーリー総まとめ

『黒執事』緑の魔女編12話「その執事、尋訪」は、これまでの物語を大きく動かす“核心”の一話でした。ザーシャの口から語られた「死神の正体」、葬儀屋の涙、そして再登場キャラクターの数々…。情報量と感情の濃密さに圧倒されつつも、丁寧に編み込まれた演出と伏線が、まさにシリーズ屈指の名回として記憶に刻まれます。

死神ザーシャの衝撃発言「死神は自殺した元人間」

第12話で最も多くの視聴者の心を揺さぶったのが、ザーシャの一言「死神は自殺した元人間」でしょう。これは原作でも匂わせ程度だった内容が、アニメでついに明言された瞬間でした。

冷たく淡々と走馬灯劇場を読み上げるザーシャの姿は、まさに“死神”という存在の冷酷さと不気味さを象徴しています。しかし、声にはどこか少年らしい幼さが残り、そのギャップが不思議な恐怖と魅力を生み出しています。死神ザーシャの存在感は、この回における心理的な圧力の源でもありました。

「死神は元人間だった」という事実は、今後の物語に多大な影響を与える設定です。これにより、葬儀屋、ウィル、グレルといった既存の死神キャラの“かつての人生”への興味が一気に高まります。死神という組織の異様さや、個人の悲哀が今後さらに深掘りされることに期待が高まります。

葬儀屋の涙と「蘇生できない死」への悲しみ

視聴者の心を強く打ったもう一つの場面が、葬儀屋がヴィンセントの写真を見ながら涙を流すシーンです。葬儀屋の表情、そして周囲の暖色系の演出は、彼の内面にある“優しさと哀しみ”を繊細に描き出していました。

ここで彼は「骨の髄まで焼けてしまって…」と呟きます。葬儀屋の死者蘇生技術では、焼死体は蘇生できないという新たな制限が示されました。この描写は死神派遣協会との対比を強く意識させるものです。

死者蘇生の“限界”を抱える存在としての葬儀屋。そして彼の涙には、ただの技術者ではなく、“死と向き合い続けてきたひとりの存在”としての深い感情が込められていました。いつでも泣けるほどに哀しみを蓄えている――その声色の変わらなさが逆に、彼の悲しみの深さを伝えています。

[📖 死神は“使役者”か“被害者”か?]

「死神=自殺者」の設定が意味するのは、単なる出自の告白ではない。死神派遣協会は「自殺者の魂を“再利用”して労働力として管理している」というブラック企業構造を暗示している。生きる希望を失った者が、死後もまた“業務”に従事させられる構造。これは地味にホラーであり、深層的に人権問題とも言える設定なのだ。

葬儀屋が涙を流したシーン、原作以上に心に刺さったな…

にゃん子
にゃん子

まさか死神の正体まで明かされるとは…情報量えぐすぎにゃ!

来週の最終回、伏線どう回収されるか…一緒に見届けよう!

葬儀屋とディーデリヒの関係性と「名前で呼ぶ」意味

第12話では、葬儀屋がディーデリヒを「ディーデリヒ君」と名前で呼ぶという、黒執事では極めて稀なシーンが描かれました。この呼び方には、彼らの過去の因縁や、皮肉とも取れる関係性が色濃く表現されています。些細なセリフながら、ファンなら見逃せないこの描写。ここではその背景にある伏線や意味合いを深堀りしていきます。

ディーデリヒを「君」付けする意味と過去エピソード

葬儀屋(アンダーテイカー)は通常、登場人物を名前ではなく、「執事君」や「死神君」「伯爵」などの通称で呼びます。それが今回は、珍しく「ディーデリヒ君」と直接名前で呼んだことが注目を集めました。この“名前呼び”は、シリーズ全体を通しても極めて少なく、特別な意味が込められている可能性が高いです。

葬儀屋の「名前呼び」は、距離感の近さや挑発の意図を示す演出として使われることがあります。実際、ディーデリヒはかつて寄宿学校編でも「名前で呼ぶな!」と怒りを露わにした経緯がありました。その性格を知っているはずの葬儀屋が、あえて名前で呼ぶという行為は、ちょっとした悪ふざけ、もしくは優位に立った余裕の現れとも読み取れます。

名前を呼ばれることを嫌うキャラに対してあえて名前で呼ぶ――この構図には、彼らの関係性が単なる対立ではなく、過去に何らかの因縁や繋がりがあったことを示唆しているようにも感じられます。今後の展開で、2人の過去が語られるかもしれません。

フランスに向かった理由と技術流出の伏線

ディーデリヒの口から明かされた「アンダーテイカーがフランスに行ったついでにドイツに寄った」という証言は、単なる小話ではなく物語の核心に迫る重大な伏線です。第12話では、ドイツの軍事施設で毒ガス開発が進んでいたことが描かれましたが、ここで葬儀屋の研究や蘇生技術が国際的に関わっている可能性が浮上します。

葬儀屋がフランスに何の目的で向かったのかは明言されませんでしたが、死者蘇生には莫大な資金と技術が必要であることから、フランスが彼のパトロンとなっている可能性が示唆されています。国家規模の研究とのつながりは、葬儀屋というキャラが持つスケールの大きさを感じさせる要素でもあります。

また、イギリスに技術が流出している描写や、複数国の思惑が交錯する描写は、今後の「世界大戦」編への布石と見ることができます。ディーデリヒと葬儀屋の接触は、その火種を再確認する瞬間だったのかもしれません。

ウィル&グレル再登場にファン歓喜!演出と表情に注目

『黒執事』ファンにとって待ち望まれた再会――ウィリアム・T・スピアーズとグレル・サトクリフの再登場がついに描かれました。二人が揃って登場するのはかなり久々で、その登場シーンは歓喜と感動に満ちた瞬間でした。シリアスな本編の中で彼らが登場することで、空気が一気に変わる“安心感”と“高揚感”があふれたシーンでもあります。

グレルの可愛さとウィルのクールさが健在

久々の登場となったグレルは、相変わらずのハイテンションと独特の色気を纏いながらも、そのビジュアルと動きに安定した魅力を見せてくれました。視線の動きや口角の上げ方まで演出が丁寧で、グレル“らしさ”が満載でした。再登場してくれるだけで気持ちが明るくなる、まさに黒執事のマスコット的存在です。

一方、ウィルはいつも通りの冷徹かつ几帳面な雰囲気を放って登場。ですが、久々の登場とは思えないほど自然に物語に馴染んでいました。この“変わらなさ”こそがファンを安心させるポイントです。ウィルとグレル、それぞれが異なる個性を持ちながら、絶妙な対比として描かれているのも印象的でした。

「離脱組」としての葬儀屋の描写の切なさ

この二人の再登場の影で、あまり語られないけれど深い余韻を残したのが、葬儀屋の存在です。劇中では、ウィルたち現役死神と対になるように、葬儀屋が“離脱組”として静かに描かれていました。過去に死神だったが今は違う存在としての位置付けが強調され、そこに哀愁を感じた視聴者も多いはずです。

この演出が際立ったのが、葬儀屋のイラスト演出。低彩度のモノトーンの中に蛍光グリーンが浮かび上がる燐光の美しさが際立ちます。光と闇の対比がまさに「死神」という存在の二面性を象徴しており、アート的な意味でも非常に完成度の高いシーンでした。

ウィルたちの再登場が喜びならば、葬儀屋の登場は“切なさ”の象徴。それぞれの死神たちが異なる道を歩んでいることを改めて実感させられる対比構造が、この回の大きな魅力でした。

サリヴァンとヴォルフラムの関係性の決着と再出発

緑の魔女編の鍵を握る存在であったサリヴァンとヴォルフラム。第12話では、二人の関係性がひとつの決着を迎えます。「裏切ったのは自分」と告げるサリヴァンと、それを静かに受け入れるヴォルフラム。戦いの果てに残ったのは、痛みではなく赦しでした。この章では、二人の間にあったわだかまりと、それを乗り越えた“再出発”の描写に焦点を当てます。

誕生月が明かされた意味と「Ja」の演出の妙

第12話では、アニメ初出し情報としてサリヴァン(4月)とヴォルフラム(8月)の誕生月が明かされました。これは走馬灯劇場内での描写で、誕生日情報が明かされる黒執事ならではの演出です。些細な情報ですが、キャラクターをより身近に感じさせてくれる嬉しい追加要素でした。

そして、感動を呼んだのがラストの「Ja(ヤー)」の演出です。軍人としての敬礼や命令に従う「Ja」ではなく、人としての思いを込めた一言軍から解放され、ただサリヴァンに向けて発せられた素直な言葉に、ヴォルフラムというキャラクターの内面の変化が集約されていました。短い言葉に込められた深い感情が、視聴者の心を強く打ちました。

髪を切ったサリヴァンと「レディ」教育の始まり

ドイツを離れ、ロンドンに向かう旅路のなかで、サリヴァンは髪を切ります。長かった金髪をバッサリと切り落とし、ボブヘアに変身した彼女の姿は、これまでの魔女としての自分との決別を象徴しているようでした。セバスチャンの「一週間でレディに仕立て上げろ!」という命令も相まって、次なる変化の予感を感じさせる演出です。

それに対するヴォルフラムの驚き、セバスチャンや坊ちゃんの反応もどこかコミカルでありながら、サリヴァンの“新しい人生”の始まりを祝福する空気が漂っていました。髪型というビジュアルの変化が、内面の成長とリンクするという演出は、古典的でありながら非常に効果的です。

過去に囚われていた少女が、赦しと共に前へ進もうとする姿――サリヴァンの髪を切る決断は、その心の強さと、これから始まる未来への希望を象徴する、静かで力強いワンシーンでした。

ヴィクトリア女王と死神協会の伏線を深掘り考察

第12話では、セバスチャンとシエルの会話を通して、ヴィクトリア女王の“未来予知”とも思える判断力が取り上げられました。今回の任務が極めて危険かつ軍事的であったことを考えると、女王の采配には裏があるとしか思えません。ここでは、その異常とも言える女王の先見性が「死神協会」とどのように関わっているかを考察します。

バタフライエフェクトが見える理由とは?

劇中でセバスチャンは、女王を「世界を変える蝶の羽ばたき(バタフライエフェクト)が見える人物」と評しました。これはヴィクトリア女王の“予知能力”とも言える洞察力の暗示ですが、単なる天性の才ではない可能性も示唆されています。視点を変えると、これは女王が“何かから情報提供を受けている”という伏線にも見えます。

ここで浮上するのが死神派遣協会の存在です。彼らは人間の死を管理し、膨大な情報を保持しています。その情報が一部、女王に提供されているとしたら?未来の人間の死が描かれたリストを持つ組織と、世界を操る女王。この2者が結びついていれば、国家規模の采配に“的確すぎる予測”ができるのも納得です。

【用語解説】バタフライエフェクト(蝶の羽ばたき)
黒執事世界で「世界を変える蝶の羽ばたき(バタフライエフェクト)」とは、女王が未来の微細な変化を“予知”できる能力として象徴的に描かれています。原作・アニメ両方でシエルがこの言葉を語り、女王の並外れた洞察力を示すキーワードとなっています。
背後には、女王が死神派遣協会などと繋がり、死神の「死のリスト」から情報を得ている可能性も示唆されています。これが真実なら、単なる“直感”ではなく、超常的で計算された“国家レベルの未来操作”という意味合いを帯びます。

未来視と死神の「リスト」との繋がりの示唆

死神たちが管理している「死亡予定リスト」には、各人の人生や死が記されています。ヴィクトリア女王がそのリストを一部閲覧できる立場にあるとすれば、彼女の決断が人知を超えている理由が説明可能です。女王と死神協会が繋がっているという仮説は、黒執事の物語全体に新たな視座をもたらすものです。

また、ヴィクトリア女王自身が「死神にとって重要な存在」である可能性も否定できません。彼女の周囲では常に歴史が動いており、その背後に死神が配置されている描写も少なくありません。これは“選ばれし者”としての存在感を強く印象付けています。

セバスチャンが女王に一目置くような態度も、この伏線の一端かもしれません。女王と死神派遣協会との関係が明かされる時、黒執事という物語は“歴史と死”の全体構造に迫る段階へと突入することでしょう。

【用語解説】死神派遣協会とは?
小説・原作・アニメ『黒執事』世界において“死後の世界”を統括する組織。俗に“死神”と呼ばれる存在を管理し、魂の“回収”を任務とする機関です。
主な部門には「回収課(遺体回収)」や「科学捜査課(証拠収集)」などがあり、ルドガーやオセロ、ザーシャといった死神も所属します。

黒執事 緑の魔女編 12話 感想まとめ|次回最終回への期待

第12話は、死神ザーシャの衝撃発言「死神は自殺した元人間」から始まり、葬儀屋の涙、グレル&ウィルの再登場、アニメ初出しの情報ラッシュと、まさに“黒執事の情報爆発回”とも言える内容でした。中でも、葬儀屋の涙と語尾を濁した「蘇生できない死」の発言は、これまでのストーリーの価値観を揺さぶるものでした。

演出面でも、暖色で描かれる涙の美しさや、低彩度の背景に浮かぶ燐光の使い方など、視覚と感情がシンクロする表現が光っていました。さらに、サリヴァンとヴォルフラムの赦し合い、女王と死神協会の伏線、舞台組アラン&エリックやニナの登場など、要素が詰め込まれた濃密な一話。

次回はいよいよ最終回。シリーズ全体の行方や、葬儀屋とファントムハイヴ家の関係性、さらには青の教団編への橋渡しまで、目が離せない展開が待ち構えています。今こそ、黒執事の世界にもう一度どっぷり浸かるときです。

この記事のまとめ

◆ポイント◆

  • 死神は自殺者という事実が判明
  • 葬儀屋の涙が描かれた感動回
  • グレルとウィルが久々に再登場
  • ヴォルフラムとサリヴァンの和解
  • 誕生月や衣装など初出情報多数
  • 死神協会と女王の関係を示唆
  • 舞台キャラもアニメに初登場
  • 次章への伏線が多く仕込まれた

ご覧いただきありがとうございました!
黒執事 緑の魔女編12話は情報も感情も詰まった神回でしたね。
死神の正体や葬儀屋の涙など、語りたいことが尽きません!
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