氷の城壁 第12話 感想|小雪が湊を意識…桃香の急接近と“友達”の限界がしんどい

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小雪がぬいぐるみを抱きながら湊の笑顔を思い出す場面、あれはもう完全に“気づく直前”の顔でした。本人はまだ言葉にできていないのに、見ている側には全部バレている。こういう自覚前夜の恋、尊いのに胃がキュッとなります。

『氷の城壁』第12話「霹靂」は、小雪が湊への特別な感情に気づき、桃香の接近で空気が一気に不穏になる重要回です。第12話は面白いのか、桃香は何を揺らしたのか、第13話も見るべきかまで整理します。結論、かなり面白い。次回も追うべきです。

※この記事は2026年6月19日に更新されました

氷の城壁 第12話感想|小雪の恋は“孤独が普通”だった心を揺らす

今回いちばん刺さったのは、小雪が映画の原作小説を読んで、五十嵐と一緒に見に行ったことを思い出す流れです。自分が面白いと思ったものを、他の人も同じように面白いと感じるのか。そこに湊を思い浮かべる時点で、小雪の中ではもう湊が“感想を共有したい相手”になっています。

湊に原作を読んでほしいと声をかけると、「すげえうれしい」と返ってくる。その笑顔を可愛いと思い、自宅でぬいぐるみを抱きながら思い出す。いや、尊い。けれど甘いだけではありません。母は離婚後、帰りがどんどん遅くなり、小雪は家にいるとき、ほとんど一人です。

それでも小雪は「私にとってはこれが普通」と自分に言い聞かせる。だからこそ、湊の「いてほしい」が刺さるんです。誰かに必要とされる感覚が、氷の城壁を外から壊すのではなく、内側からじわっと溶かしていく。この熱が生まれた瞬間、桃香という揺さぶり役が入ってきます。

桃香の急接近が怖い|湊を褒められない小雪が尊い

桃香は、バイトを何で選んだのかと聞き、クレープにも誘い、かなり自然に小雪の距離へ入ってきます。小雪が「なんでこんなにフレンドリーなのか」と驚くのも無理がない。美姫や月子が小雪を見て意外そうにするのも、小雪が普段とは違う場所に踏み出している証拠です。

桃香が「男の人と友達になるにはどうすればいいですか」と聞く場面も生々しい。男子に友達っぽく接してもらえない桃香が、湊をかっこいい、絶対に好きになると言う。そこで小雪が湊を褒めようとして、言葉に詰まるんですよ。

ここが第12話の爆心地でした。小雪はまだ湊への感情に名前をつけていない。でも、他人の口から湊の魅力を語られた瞬間、自分の胸の奥にあるものを見せつけられる。恋って、本人が認める前に周囲の言葉で輪郭が出るんです。しかもこの刃は、小雪だけでは終わりません。

美姫と陽太のツーリング考察|“ダチが一番”の残酷さ

美姫と陽太のツーリングは、一見すると気持ちのいい青春パートです。ダムを見て「かっこいい」と興奮する美姫は本当に楽しそうで、陽太といる時間に変な緊張がない。だから美姫にとって陽太は、安心できる友達なんです。

でも、そこがしんどい。優希に対して、美姫は陽太とは男女の関係ではない、彼氏なんてあり得ないと言う。悪意はゼロ。だから余計に残酷です。美姫は「ダチが一番」と思っている。でも陽太は、もうその箱の中に収まりきらない感情を抱えている。

小雪と湊が“友達から恋へ”揺れ始める一方で、美姫と陽太は“友達のままではいられない”苦しさへ進んでいる。恋が始まる瞬間と、友達という言葉が人を傷つける瞬間を同時に見せてくる。控えめに言って、かなり性格が悪い構成です(笑)。そして湊自身も、この“友達”の呪いに巻き込まれていきます。

第13話も見るべき?秋音登場で恋の爆弾が増えた

小雪は湊への感情の変化に気づいたあと、何か行動するのではなく、むしろ避けるようになります。夜の練習はいなくてもいいと言い、月子に交流のための時間だと言われても逃げるように去る。湊は「何かやらかしたのでは」と不安になる。ここ、妙にリアルでした。

良かった点は、小雪の恋を派手な告白ではなく、本、笑顔、ほっぺを突く仕草、距離の近さで積み上げたところです。弱かった点を挙げるなら、小雪、桃香、美姫、陽太、秋音まで一気に動くので、小雪の余韻をもっと長く味わいたかったところ。ただ、この忙しさ自体が第13話への強い引きになっています。

終盤では、桃香が湊に先輩たちは仲がいい、陽太先輩とこゆん先輩にあこがれると話しかけます。湊は陽太が美姫を好きなのではと察しつつ、小雪のことは分からない。そこへCパートで秋音が現れ、小雪に桃香の応援を頼む。恋の導火線が、静かに増えていきます。

第12話は、小雪が湊を好きになった回というより、“好きになったせいでいつも通りが崩れた回”でした。第13話も見るべきです。この配置で次を見ないのは、オタクとしてもったいない。『氷の城壁』らしい、じれったくて胃がキュッとなる青春の面白さが、ここからさらに濃くなります。

【公式サイト・引用・参照】

読んでくれてありがとうございます!
氷の城壁 第12話は、小雪が湊を意識する瞬間が刺さりましたね。

にゃん子
にゃん子

ぬいぐるみ抱えて湊の笑顔を思い出すのは、もう恋の入口にゃ。
桃香の急接近も不穏すぎるにゃ!

美姫と陽太の友達のズレもしんどい回でした。
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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