『領民0人スタートの辺境領主様』8話|王笏はなぜディアスが使えた?建国王の血筋なのか

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戦争が始まるぞ!と身構えていたら、片方はティータイム、傭兵は戦意喪失、ディアーネ軍はディアスたちに蹴散らされる。なんだこの戦争(笑)。

『領民0人スタートの辺境領主様』8話は、ディアーネの野望が豪快に崩壊する一方、建国王の王笏、リチャードとディアスの過去、エルダンの狙いまで一気につながる回でした。

中でも引っかかるのは、ディアーネには使えなかった王笏をディアスが発動させたこと。「ディアスって建国王の子孫なの?」と疑いたくなりますが、作中で分かっている仕組みは少し違います。

※この記事は2026年8月22日に更新されました

『領民0人スタートの辺境領主様』8話 感想:戦争になると思ったらディアーネ陣営が勝手に崩壊した(笑)

ディアーネは兵士と傭兵を集め、エルダンまで王命で動員。数字だけ見れば、草原の小さな村を潰すには十分すぎる戦力でした。

ところがエルダンは軍を動かさず、傭兵たちは相手が救国の英雄ディアスだと知って離脱。直属の兵もまともに戦線を維持できません。

そこへ戦斧を担いだディアスが突っ込んでくる。ただし敵を殺そうとはせず、刃を避けながら武器と戦意を叩き落としていきます。

戦争で圧倒的な武功を立てた男なのに、必要以上に人を殺さない。この優しさがディアスの強さをただの無双で終わらせないんですよね。

そして追い詰められたディアーネが頼ったのが、建国王の王笏。ところが本人が振っても何も起きない。あれだけ自信満々に持ち出した神器が沈黙するのは、まあ残酷(笑)。

問題はその後です。役立たずに見えた王笏が、ディアスの手では本当に炎を噴きます。

王笏はなぜディアスが使えた?ディアスは建国王の血筋なのか

結論から言うと、王笏が発動した事実だけで、ディアスが建国王の血筋だと判明したわけではありません。

建国王の王笏は、かつて「万の敵を焼き尽くした」と伝えられる品です。しかし現在の王国では、すでに力を失った古い遺物だと考えられていました。

ディアーネが使っても反応しなかった一方、原作では持ち帰った王笏にアルナーが魔力を込め、さらにディアスが戦斧を扱う時と似た感覚で自分の力を流し込むと、巨大な炎が噴き出します。

その後の検証でも、アルナーが魔力を込め、ディアスが力を流すという組み合わせで発動します。

つまり少なくとも、王族の血さえあれば自動的に使える道具ではありません。現役の王族であるディアーネが使用できなかった以上、「王家の血=起動条件」と考えるだけでは説明できないからです。

では、なぜディアスの力に反応したのか。ここは8話時点では完全には説明されません。

ディアスと建国王に血縁があるとも、この時点で作中から確定していません。王笏の発動をそのまま「実は王族だった」という証拠にするのは早いです。

ただ、伝説の王が使った神器をディアスが動かしてしまうことで、周囲から建国王と重ねて見られる材料にはなります。本人に王になる気など欠片もないのに、周囲だけが英雄の器を見いだしていく。このズレが面白い。

しかもディアス、そんな伝説級の王笏を後々ほぼ火起こし道具として扱います。万の敵を焼いた神器が竈担当。扱いが雑すぎる(笑)。

リチャードは本当にディアスの育て子?なぜディアスは覚えていない?

アルナーから「リチャードというディアスの育て子」の話を聞いても、ディアス本人には心当たりがありません。

ですが、リチャードとディアスには確かな過去があります。

若い頃のリチャードは父王に甘やかされ、自信過剰な少年でした。戦場へ出た末に若い兵たちと敵軍に包囲され、そこへ現れて救ったのがディアスです。

リチャードは自分が王族だと名乗りますが、ディアスはまともに信じません。「王様ごっこ」をしている少年程度に受け取り、無謀な行動を叱りながら約3か月面倒を見ます。

この経験でリチャードは大きく変わりました。身分にあぐらをかかず、努力し、人を立場だけで見ない人物へ成長します。

リチャード側からすれば、ディアスは命の恩人であり、自分を叩き直してくれた師匠。親同然と慕っても不思議ではありません。

一方のディアスは、当時の少年を「第一王子リチャード」として認識していない。だから現在「リチャード」という名前だけ聞かされても、あの少年と結びつかないわけです。

リチャードの人生を変えた側が、その重大イベントをほぼ覚えていない。この温度差、本作のディアスという男をよく表しています(笑)。

ディアーネはその後どうなる?処刑されるのか

ディアーネは敗走しますが、アルナーに追われ、最後はリチャード側の人間に身柄を確保されます。

罪状は重いです。王墓を荒らして建国王の王笏を持ち出し、さらに王の印章を盗用して偽の王命を作り、ディアス討伐の軍まで動かしました。

原作では事件後、ディアーネは反乱を企てた大罪人としてリチャードから国王へ引き渡されます。

ただし、ディアーネはここで処刑されません。

王位争いからは失脚し、その後は神殿へ幽閉されます。そして物語上も完全退場ではなく、後に再び登場する余地が残されています。

あれほど「自分こそ王にふさわしい」と思い込んでいた人物が、王笏にすら拒絶されたような形で転落する。命を取られるより、自分の思い描いた立場を全部失うほうがディアーネには効きそうです。

エルダンはなぜディアスと戦わなかった?最後に得をした理由

エルダンは臆病になって動かなかったわけではありません。最初からディアーネの暴走へ本気で付き合うつもりがありませんでした。

王命を受けた以上、完全に無視すれば自分が反逆者になります。そこで兵と物資を用意して「命令には従った」という形を作る。

そのうえで現地では、正装した領主ディアスを敵として扱えないという理屈を立て、戦闘を避けます。

これなら王命を露骨に拒否せず、尊敬するディアスとも戦わない。領兵にも損害を出しません。

そしてディアーネが失敗すると、今度はディアスと和解した事実を作り、自分たちが偽の王命に振り回された側だという立場を確保します。

王の印章を管理できなかった王家にも責任がある。エルダンはそこまで見越して、後の交渉材料にしているわけです。

戦場では何もしていないように見えて、政治的にはかなり働いている。ディアスが力で状況を終わらせる男なら、エルダンは状況そのものを自分に有利な形へ変える男でした。

力押しのディアスより政治で動く周囲のほうが怖い

8話のディアス本人は驚くほど単純です。村を守る。敵はなるべく殺さない。終わったらいつもの生活に戻る。それだけ。

なのに周囲ではリチャードが王都から動き、アルナーが敵将を追い、エルダンが政治的な利益を拾い、伝説の王笏までディアスに反応します。

本人には野心がないのに、実績と人望だけが勝手に積み上がっていく。この男が「辺境で静かに暮らしたい」と思えば思うほど、周囲が放っておかなくなるのが面白いんですよね。

そして何より、建国王の神器を火点け道具にできる領主はディアスくらいで十分です(笑)。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます。
王笏がディアスで発動した瞬間は、建国王との関係を疑いたくなりましたね!

にゃん子
にゃん子

伝説の王笏を火起こしに使うディアスはやっぱりアホにゃ!
リチャードとの過去も良かったにゃ。

エルダンの立ち回りまで含めて見どころ満載の8話でした!
気になった考察があれば、SNSでシェアして意見も聞かせてください!

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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