第1話は、かなり真正面から「力を持たない少年が、守られるだけでは終われない」と叩きつけてくる導入でした。設定自体には懐かしい王道感がありますが、3DCGによる戦闘と“エンジン”の見せ方が強く、古典的な熱さを今の映像で押し出した初回という印象です。
※この記事は2026年10月4日に更新されました
今回のポイント
- 父の力を継いだ姉・晴香と、力を継げなかった弟・明の対比
- “パワーダウン”から日常が崩れ、晴香がエンジンを起動する展開
- 守られる側だった明が、危機の中で一歩を踏み出す熱さ
- メカと人物をまとめて動かす3DCGアクションの存在感
『バーテックスフォース』第1話の感想
まず良かったのが、明と晴香の姉弟関係が第1話の芯になっていたことです。晴香は父から“エンジン”の力を受け継いでいる一方、明はその力を継いでいない。これだけなら能力差の設定ですが、明自身がそこにコンプレックスを抱えていることで、戦いが始まる前から感情の火種ができています。
だから、世界中のネットワークが麻痺する“パワーダウン”が起きて、正体不明の敵が迫ってきたときも、単に「怪物が来たから戦う」では終わらないんですよね。晴香が弟を守るためにエンジンを起動するほど、明の側には「また守られるのか」という痛みが積み上がる。
この構図がすごく王道です。姉は強い。弟は弱い。けれど弟には正義感がある。こういう要素を変にひねらず、初回で真正面からぶつけてくるので、話の方向がすぐ分かります。最近は設定を何重にも隠す作品も多いだけに、ここまで素直な立ち上がりは逆に気持ちいいです。
そして映像面では、やはり3DCGの存在感が大きいです。キャラクターもメカもCGで動かすため好みは分かれそうですが、戦闘へ入ったときの速度感と立体的な動きはこの方式と噛み合っています。晴香の背後にメカが展開し、身体の動きと兵器の動きが連動する見せ方は、「エンジン」という能力の特徴を一発で覚えさせる力がありました。
一方で、第1話だけでは敵の正体も、明たちの父に何があったのかも、まだほとんど見えていません。ここを説明しすぎず、まず姉弟の危機と戦闘に集中したのは正解だと思います。オリジナルアニメなので、先を知っている原作勢がいない。この「全員が同じ場所から考えられる」感覚も楽しいところです。
特に気になったのは、晴香が父の力を受け継いでいるのに対して、明の側にも別種の異変が示されること。第1話の時点で答えを出さず、「力を継げなかったはずの少年に何があるのか」という引きを残したことで、単なる姉の補佐役では終わらなそうな予感が出ています。
守られる少年が、自分から戦いの中心へ入っていく。そのベタさを照れずにやり切ったのが第1話のいちばん良いところでした。
『バーテックスフォース』第1話のSNSの反応
放送直後に確認できた公開感想では、「懐かしい王道感」を挙げる声と、背後にメカを展開して戦うスタイルを面白がる反応が見られました。ロボのデザインを評価する声や、3DCGについて「思ったより気にならない」と受け取る感想もあり、少なくとも初回はメカアクションの見栄えが好意的に受け止められています。
一方で、CGならではの動きに癖を感じるという感想もありました。ただし同時に、晴香のアクションやカメラアングルに高村和宏監督らしいこだわりを感じたという見方もあり、単純なロボット作品というより「メカとキャラクターの両方をどう魅せるか」が注目点になっています。
明の覚醒や敵の狙いなど、第1話だけでは答えが出ない部分も多めです。原作のないオリジナル作品だけに、視聴者全員が同じスタート地点から先を予想できるのは大きい。初回の謎そのものが、次回を見たくなる材料になっています。
先行上映会で語られた『バーテックスフォース』第1話の見どころ
第1話・第2話の先行上映会では、東道明役の小市眞琴さんがバトルシーンの迫力に触れ、本渡楓さんや潘めぐみさんは、キャラクターの何気ない仕草にも高村監督らしい細かなこだわりが入っていると語っています。
実際、第1話はシリアスな危機と姉弟ドラマを軸にしながら、画面の端々に“この作品はこういう動きやアングルが好きなんだ”という個性が出ています。そこまで含めて『バーテックスフォース』の味になりそうです。
まだ世界の全貌は見えませんが、第1話で「姉弟の物語」「エンジンの戦闘」「明に眠る何か」の3本はしっかり立ちました。次回から仲間が増えたとき、この王道の熱さがチームものとしてどう広がるのか楽しみです。
【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます。王道を真正面から走る熱さが気持ちいい第1話でした。

姉ちゃん強すぎ、弟くん悔しすぎ。こういうベタはちゃんと熱ければ正義だにゃ。

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