第6話は、古都吹寿子のトイレ騒動で大いにふざけたあと、陸奥こまろの小さな幸せにじんわり気持ちを持っていかれる回でした。下ネタと優しさを同じ30分に詰め込めるのが『生徒会にも穴はある!』の強み。今回はその落差が特に効いています。
「やっちゃった」「梅と先生」「こまろの世界」。三つの短編を並べた結果、普段は騒がしい生徒会の面々が、最後にはこまろにとっての居場所として見えてくるのが良いんです。
※この記事は2026年11月8日に更新されました
今回のポイント
- 「やっちゃった」では寿子のトイレ脱出騒動が暴走
- 「梅と先生」で平塚敏深の生活感と梅とのつながりが見える
- 「こまろの世界」は両親を失ったこまろの「100点っ!」と梅の称賛
トイレから出られない寿子会長! 品の良さとドタバタの落差がすごい
茶道部(英国式)の野点に招かれた生徒会。そんな、いかにも優雅な場面から、会長の古都吹寿子がトイレに閉じ込められるという方向へ転がるのだから容赦がありません。
いつもは品よく振る舞おうとする会長が、扉一枚を前にどうにもならなくなる。会長という肩書きも、普段の威厳も、一瞬で何の助けにもならない。その状況そのものが面白いです。
しかも寿子の胸が物理的な邪魔になる場面まで絡めてくる。下ネタの題材だけなら直球なのに、真剣な本人と周囲の騒がしさが合わさることで、妙に人間味のある笑いへ変わっていました。
会長はただの「むっつりキャラ」ではないんですよね。体裁を守ろうとするほど、余計におかしな状況へ追い込まれる。その不器用さが可愛い。白石晴香さんの演じる寿子の魅力も、こういう情けない場面でこそ生きると思います。
梅との関係が近づくほど、寿子の可愛さがばれてしまう
寿子と水之江梅は、少しずつ距離が近くなる一方、素直な気持ちをまっすぐ伝える関係にはまだなっていません。だからこそ、寿子の隠しきれない好意や恥ずかしさが、笑いの場面でもラブコメとして機能します。
第6話で印象的なのは、会長の写真を巡るやり取りも含めて、彼女が案外わかりやすい人物に見えること。本人は平静を装っていても、行動の端々に気持ちが漏れてしまうんです。
寿子をからかうネタはいくらでも作れそうですが、その根っこに梅への感情があるから、単発の過激なギャグで終わりません。「この二人、もう少し素直になればいいのに!」と応援したくなる余地が残されています。
この生徒会のギャグと恋愛がどう噛み合うのかは、『生徒会にも穴はある!』は面白い?あらすじ・配信・原作情報でも紹介しています。
「梅と先生」――平塚敏深のだらしなさが、先生を身近な存在にする
平塚敏深先生が関わる「梅と先生」では、梅と先生が以前からつながりのある間柄だと見えてきます。学校では大人の立場にいる先生が、私生活では妙にだらしない。そのギャップがこの作品らしい。
生徒の前では「先生」でいられても、生活まできちんとしているとは限らない。敏深の抜けた部分を見せることで、梅との会話にも堅苦しさとは違う距離感が生まれています。
この人にこまろの面倒を任せて大丈夫だったのか、と思ってしまうくらいなのに、彼女が周囲と築いてきたつながりはちゃんと残っている。完璧な保護者や先生だから信頼されるのではなく、不器用でも関わり続けてきたことに意味があるのでしょう。
梅は突拍子もない人たちに振り回される苦労人ですが、相手を頭ごなしに見下さないところがいい。先生の弱点を知っていることも、単なる暴露話ではなく梅の面倒見の良さを伝えてくれます。
第6話の公式予告では、平塚敏深役の内山夕実さんが声を担当しています。
「こまろの世界」で見えた、あの小さな体が抱えてきた寂しさ
第6話でもっとも心に残るのは、やはり「こまろの世界」です。陸奥こまろは、ちょこちょこ動いて、必死で背伸びして、とにかく可愛い。けれど、両親を亡くしたという境遇を知ると、その頑張り方の印象が変わります。
こまろは周囲から守られるだけの存在ではなく、自分なりに役に立とうとしている。その健気さを笑いにしてきた物語が、今度は彼女の側から世界を見せてくれるわけです。
ここが良い。小柄でドジな子を「可哀想だから優しくしよう」で終わらせず、こまろ自身が一生懸命やったことに意味を与えているんです。悲しい過去を並べて泣かせるのではなく、今ある関係の温かさを積み上げている。
普段は不憫な目に遭ってばかりで笑わせてくれるこまろが、安心できる生徒会で懸命に振る舞っている。もう、かわいすぎるだろ! この可愛さは外見だけでは説明できません。
こまろの「100点っ!」と梅の称賛に、二人の信頼関係が詰まっていた
こまろが嬉しそうに「100点っ!」と言い、梅がその頑張りを心から認めるやり取りが印象的でした。大げさな演説も、劇的な奇跡もいらない。ちゃんと見てくれる人がいるだけで、こまろの世界はこんなに明るくなる。
梅の良さは、相手の小ささやドジさで評価を決めないところ。こまろが達成したことを、その子にとっての一歩として受け止めている。だからあの言葉は、お世辞ではなく信頼の証として響きます。
富田美憂さんが声を担当するこまろは、普段の元気で頼りない調子と、認めてもらったときの喜びの落差が似合います。あの明るい一言の後ろに、ひとりで抱えてきた寂しさまで感じられるのが切ない。
生徒会が「変な人たちの集まり」から、こまろが自分らしくいられる場所へ見え方を変える。前半の大騒動を忘れそうになるほど、後半の余韻が強い回でした。
第6話の視聴者の反応|トイレのギャグで笑い、こまろの話でしんみり
放送直後、Xでは三月のパンタシアの「みあ」さんが、尾鳥たんの蜂の巣退治で笑ったあと、こまろの「100点っ!」と梅の反応に胸を打たれたという感想を投稿しています。ふざけた場面と温かな場面の落差に注目した反応です。
同じく放送当日に公開された個人の感想記事では、寿子のトイレ騒動を面白がりながら、こまろの家庭事情と、生徒会が大事な居場所になっていることを評価していました。先生のだらしなさを笑う感想もありました。
制作に参加したアニメーターからは、寿子がトイレから出られない場面の原画を担当したという発信も見られました。大げさなコメディと繊細な人物描写、その両方を一話に収めた構成の良さが伝わってきます。
私が特に好きなのは、こまろをただ守る対象にしない梅の接し方。あんなに小さな子に「自分の力でできた」と思わせてくれる関係は、何より温かいです。
次回も生徒会のろくでもない騒動は続いてほしい。でも、こまろの「100点っ!」のような瞬間が時々あるからこそ、この作品の人たちをもっと好きになれるんです。
【公式サイト・引用・参照】

第6話の感想を読んでくれてありがとう!
こまろの「100点っ!」が、にぎやかな生徒会の優しさを教えてくれたね。

会長のトイレ騒動で大笑いした直後にこまろの話とは、感情が忙しすぎるにゃ!

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