「薬屋のひとりごと」31話 感想：壬氏の正体がついに…帝の狙いは猫猫？

「薬屋のひとりごと」第31話「選択の廟」は、壬氏の出自や帝の意図が明らかになる重要回でした。

猫猫が巻き込まれる“選択の廟”の試練、壬氏の過去、そして帝の発言が波乱を予感させます。色覚異常を利用した血統の証明や、壬氏と猫猫の関係性の変化にも注目が集まりました。

本記事では、そんな第31話の見どころを振り返りつつ、オタク的考察も交えながら感想をお届けします！

薬屋のひとりごと 31話 感想：色盲じゃないと皇帝になれない！？選択の廟の謎

第31話「選択の廟」では、猫猫が帝と壬氏に同行し、後宮の歴史に関わる試練へ挑む展開となりました。
選択の廟は、皇位継承に関わる場所であり、特定の条件を満たす者だけが通過できます。
その鍵となるのが、なんと色覚異常でした。
なぜ王族に色覚異常が必要だったのか？ その謎に迫ります。

選択の廟とは何か？歴史とその意味

選択の廟は、王族の血統を証明し、次代の皇帝を選ぶための試練の場です。
この廟には、色の異なる扉が設置されており、正しい順番で通らなければならないという仕掛けがありました。
これは単なる謎解きではなく、色覚異常を持つ者だけが突破できる仕組みになっています。

古来より、この国の王族は血統の純潔を保つために近親婚を繰り返していました。
その結果、一部の王族には色覚異常が遺伝的に現れやすくなったのです。
この特徴を利用し、色盲でなければ通れない試練を設けることで、王母の血を濃く受け継いでいる者だけが皇位を継ぐという選定方法が確立されました。
つまり、色覚異常を持つことが「正統な王族の証明」だったのです。

この仕組みを理解した猫猫は、老宦官の言葉を手がかりに突破方法を考えます。
壬氏の様子が気になった彼女は、ある重大な事実に気づきました。

なぜ色覚異常が鍵になるのか？王母の血統とその仕組み

王母の血統が重要視される背景には、国の成り立ちが関係しています。
実はこの国は、外部から来た女性（王母）によって建国されたという伝説がありました。
彼女は「裁縫の地」と呼ばれる地域の出身で、そこの人々は代々色覚異常を持つ者が多かったのです。
この特徴を利用し、王家の血を守るためのシステムとして選択の廟が作られました。

しかし、ここで大きな問題が発生します。
現皇帝は色覚異常を持っていなかったのです。
この事実が意味するのは、彼が王母の血を継ぐ者ではない可能性があるということ。
もしそうならば、今の皇帝の正統性が疑われる事態になりかねません。

そのため、選択の廟は「王の子であっても、王母の血を持たない者には皇位を譲らせない」という役割も担っていました。
色覚異常を持たない者は即失格というルールがあったのです。

猫猫はこのルールを利用して正しい道を選び、廟の最奥部へと進みます。
そこで彼女が見たものとは……？

壬氏の正体が明らかに！猫猫との距離がまた遠のく…

第31話では、壬氏の出自に関する衝撃の事実が明らかになりました。
彼は皇弟として知られていますが、実際には現皇帝の息子である可能性が浮上。
この事実を猫猫は察しつつも、あえて深入りしない選択をします。
壬氏が抱える秘密と猫猫の心境に迫ります。

壬氏は皇弟ではなく、実は現皇帝の息子だった？

物語の序盤から「皇帝の弟」とされてきた壬氏ですが、実際はそうではない可能性が高まっています。
彼の母である阿多妃は、先帝の妃の一人でしたが、彼女が生んだ子供は実は先帝の息子ではなく、現皇帝の子だったのではないかという説が浮上しています。

この事実が公になると、壬氏の立場は一変します。
現在の皇帝の「弟」ではなく「息子」ならば、皇位継承権がより強まることになり、後継者争いの火種になりかねません。
そのため、彼の正体は一部の者にしか知らされず、彼自身も深く考えないようにしているのです。

しかし、選択の廟の試練を通じて、壬氏は自分の出自に向き合わざるを得なくなります。
猫猫もまた、壬氏の態度から彼の秘密に気づき始めていました。

猫猫の察しの良さが仇に…深入りしないようにする理由

猫猫は壬氏の態度の変化を敏感に察知し、彼が何か重大な秘密を抱えていることを直感します。
しかし、彼女はその事実をあえて追求しませんでした。
「知らない方が安全だから」です。

後宮は権力争いの渦中にあり、皇位継承問題に関わるのは非常に危険です。
もし猫猫が壬氏の秘密を知り、それを口にすれば、彼女自身が命を狙われる可能性が高くなります。
彼女は知識を武器にする賢い女性ですが、時には「知らぬふりをする」ことが生き残るための最善策となるのです。

一方で、壬氏は猫猫に本当のことを話したいと考えています。
しかし、自らの出自が猫猫を巻き込むことを恐れ、打ち明けることができません。
このすれ違いが、二人の距離をさらに遠ざける結果となりました。

帝の茶目っ気発言！猫猫を妃にする可能性はあるのか？

第31話では、帝が猫猫に対して驚きの発言をする場面がありました。
それは、「猫猫を妃にするのも悪くない」という冗談交じりの一言。
しかし、これには単なる冗談以上の意味があるかもしれません。
帝の狙いと猫猫の反応を深掘りします。

「胸が足りぬ！」発言の真意とは？

帝は壬氏をからかうように「猫猫を妃にするのもいいかもしれない」と発言しました。
しかし、次の瞬間、彼は「胸が足りぬ！」と冗談めかして否定。
この発言は軽く流されましたが、実は重要な意味を持っています。

帝は猫猫を単なる毒見役としてではなく、その知識や知恵を評価しているようです。
彼女の観察力や医学の知識は、後宮内のさまざまな問題解決に役立っており、政治的にも利用価値が高いと考えている可能性があります。

また、この発言は壬氏に対する挑発でもあります。
帝は壬氏が猫猫を特別に思っていることを察しており、あえてこの話題を持ち出したのかもしれません。
壬氏が動揺する様子を見て、帝は満足げな表情を浮かべていました。

帝が猫猫を気に入っている理由を考察

帝が猫猫に興味を持つ理由は、その知性や冷静さだけではありません。
彼は後宮の秩序を保つために、あえて「外部の視点を持つ者」を重用しようとしている可能性があります。
猫猫のように派閥に属さず、独自の視点で物事を見られる人物は、後宮のバランスを取るのに最適だからです。

また、帝は壬氏との関係を試す意味でも猫猫に注目しているのかもしれません。
壬氏が猫猫に対してどのような反応を示すのか、それによって彼の本心を探ろうとしているのでしょう。
帝は見た目の軽い発言とは裏腹に、政治的な意図を込めた発言をする人物です。

とはいえ、猫猫自身はこの話をまったく本気にしておらず、相変わらずのマイペース。
帝の発言を「また戯言を言っている」と流し、深く考えることはありませんでした。

ネットの反応：壬氏推し歓喜？それとも絶望？

第31話の放送後、ネットでは壬氏の出自や猫猫との関係性に対するさまざまな反応が飛び交いました。
特に、「選択の廟」の試練や帝の冗談発言に対する意見が盛り上がりを見せています。
SNSの感想をもとに、視聴者のリアクションをまとめてみました。

「俺はこの赤い扉を選ぶぜ！」ネット民のネタ祭り

選択の廟の試練に対して、多くの視聴者が「ゲームの謎解きっぽい」と盛り上がっていました。
特に「色覚異常でしか突破できない」という設定には、「まるでリアル脱出ゲーム！」という声も。
「俺はこの赤い扉を選ぶぜ！」という某ゲームの名セリフをパロディにする投稿も多く見られました。

また、帝の「胸が足りぬ！」発言もSNSで話題になり、「帝、どこを見てるんだ」「選定基準が雑すぎる」とツッコむ声が続出。
「猫猫がもう少し育っていたら、後宮入りしていたかもしれない…？」と冗談交じりに考察するファンも多くいました。

こうしたユーモアのある反応が、ネット上での盛り上がりを加速させています。
真面目な考察勢とネタ勢が入り乱れる、まさに「薬屋のひとりごと」らしい反響でした。

壬氏と猫猫の距離に悶える視聴者の声

一方で、壬氏と猫猫の距離が再び遠のいたことに、悲しむ視聴者も多くいました。
特に壬氏が「猫猫に本当のことを言いたいが言えない」という葛藤を抱える様子に、「不憫すぎる！」という声が続出。

また、猫猫が「深入りしない」と決めたことにも賛否両論がありました。
「猫猫の賢さが光る場面だった」と評価する声がある一方で、「知っていてあえて距離を取るのが切なすぎる」と嘆く人も。
「このすれ違い、いつまで続くの…？」と、もどかしさを感じるファンが多かったようです。

特に、壬氏の「いつまでも（猫猫に）黙っておくわけには…」という独白シーンには、視聴者の心が揺さぶられました。
「猫猫、気づいてるならもうちょっと優しくしてあげて…！」という意見も目立ちました。

【まとめ】薬屋のひとりごと 31話感想：壬氏の正体と猫猫の未来

第31話は、選択の廟という試練を通じて、壬氏の出自や皇族の血統にまつわる秘密が浮かび上がる重要な回でした。
色覚異常が皇位継承のカギとなる独特な設定や、猫猫の鋭い推察力が光るシーンが満載でした。

また、帝の茶目っ気のある発言や、壬氏とのすれ違いなど、キャラクター同士の関係性にも大きな動きがありました。
壬氏が猫猫に真実を打ち明ける日は来るのか？ そして猫猫はどこまで気づいているのか？
今後の展開がますます楽しみです。

ネットの反応では、「色盲でないと皇帝になれない」という設定に驚く声や、「帝の発言がひどすぎる（笑）」といったユーモア溢れる感想が見られました。
壬氏推しにとっては、切なくも見どころ満載の回だったと言えるでしょう。

次回、第32話「皇太后」では、さらに皇族の権力争いが描かれそうな予感。
猫猫と壬氏の関係がどう進展するのか、引き続き注目していきましょう！