「ガンダムジークアクス」シャリア・ブルの正体と目的とは?ゼグノヴァ現象と最終回の伏線考察

「ガンダムジークアクス」シャリア・ブルの正体と目的とは?ゼグノヴァ現象と最終回の伏線考察 機動戦士ガンダム ジークアクス
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『ガンダムジークアクス』にて再登場したシャリア・ブル。初代では1話限りの登場だった彼が、今作ではゼグノヴァ現象の生還者として物語の核心に関与しています。

彼の正体と目的とは何か?マチュとニャアン、サイコミュ兵器、そして最終回に向けた展開予想を交えつつ、深掘り考察します。考察は事実と仮説を分けて記述。富野作品の構造を踏まえ、設定・演出・感情の交錯から読み解きます。

にゃん子
にゃん子

シャリア・ブルの正体って何者?目的は何?今回めっちゃ物語に絡んでない?

ゼグノヴァ現象やサイコガンダムとの関係も気になるよね。彼の目的と、最終回への伏線を一緒に見ていこう!

※この記事は2025年5月16日に更新されました。

この記事を読むとわかること

◆内容◆

  • 『ジークアクス』版シャリア・ブルの正体
  • ゼグノヴァ現象の再来と意味
  • 最終回に向けた展開と対立構造の予測

目次

シャリア・ブルの正体とは?ジークアクスで“復活”した理由

赤いガンダムとともに消えた男──“あの現象”の生還者こそが、シャリア・ブルです。初代ガンダムでの1話限りの登場から半世紀近く、彼は『ガンダムジークアクス』でなぜ今、再び舞台に立ったのか?本記事では、ソロモン作戦に絡む異常現象「ゼグノヴァ」との関係から、彼の正体と物語における真の立ち位置を考察していきます。

かつては1話限りのニュータイプ──なぜ今、再登場?

初代『機動戦士ガンダム』第39話で登場したシャリア・ブルは、ブラウ・ブロを操る木星帰りのニュータイプ士官として知られます。アムロ・レイとの一度きりの戦闘の中で「感じる…未来が…」といった共鳴的な言葉を残し、散っていった人物でした。

だが『ジークアクス』では一転、彼が中佐の階級で登場。赤いガンダムの消失に深く関わり、その“最後の通信相手”として描かれる立場に立っています。単なるカメオ出演ではなく、物語の根幹に関わる意図的な再配置と言えるでしょう。

項目初代『機動戦士ガンダム』『ガンダムGQuuuuuuX』
登場話数第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」1話のみ複数話に渡って登場
所属ジオン公国軍 宇宙攻撃軍ジオン残党?または正体不明の勢力
搭乗機体ブラウ・ブロ(サイコミュ搭載MA)キケロガ(幻のサイコミュ機体)
能力・特徴高いニュータイプ能力“時が見える”という特殊な知覚
死亡有無搭乗中に戦死生死不明(退場描写なし)
役割ララァの代役的ポジション物語の核心に関わる重要人物
外見・設定の変化当時の設定に忠実リファインされ別人のような印象

ゼグノヴァ現象の“目撃者”──赤いガンダムが消えたその瞬間

第二次ソロモン会戦で起きた異常事態「ゼグノヴァ現象」。それは、赤いガンダムに搭載されたアルファ型サイコミュが突如暴走し、周囲を光の奔流に包み込み、シャアごと機体を消し去った出来事でした。

この現象に巻き込まれながらも、ただ一人生還したのがシャリア・ブル。彼は現場近くで索敵任務に就いており、通信越しにシャアから「何ということだ…刻が…見える…!」という意味深な言葉を聞いています。

以後、彼は赤いガンダムの行方を追い続け、その“痕跡”を読み解こうとする役割に変貌。シャアの失踪、ゼグノヴァ現象、そしてニュータイプの覚醒…それらすべてが彼の再登場に集約されているのです。

“過去の継承者”から“未来の観測者”へ──立ち位置の進化

『ジークアクス』におけるシャリア・ブルは、戦士というよりも“観測者”であり、“導師”として描かれています。彼はシャアの理念を盲目的に継ぐのではなく、シャアが見た“刻”を解明しようとする分析者のような存在です。

彼の正体とは、過去の亡霊ではなく、“宇宙世紀という物語そのものを前へ進める意志”の化身とも言えるかもしれません。それが『ジークアクス』という再構築された物語において、シャリア・ブルが選ばれた理由なのです。

スタジオ・カラーのシャリア・ブル使いの巧妙さに驚き!!

シャリア・ブルの目的とは?ゼグノヴァ現象を再び起こす事か?その意図とは?

なぜシャリア・ブルは、赤いガンダムの行方を探し続けているのか──?
彼の目的は単なる生存者としての追悼ではなく、「あの時、シャアに何が起きたのか」を見極める行為そのものであり、
ゼグノヴァ現象の再現、さらにはニュータイプの“次なる覚醒”へと至る鍵を握っている可能性すらあります。

「刻が見える…!」──あの言葉の意味を解き明かす旅

第二次ソロモン会戦の終盤、ノイズ混じりの通信越しにシャリア・ブルが耳にしたシャアの最後の言葉──
「何ということだ…刻が…見える…!」

それは、ニュータイプ特有の感応現象によって、未来の断片や“時空そのものの揺らぎ”を感知した瞬間だったのかもしれません。
この発言の直後、赤いガンダムとシャアは光の奔流に呑まれ、行方不明となったのです。

その意味を探ることが、今のシャリア・ブルの行動理由であり、彼が追う“真実”そのものなのです。

“偶発的な奇跡”を“再現可能な革新”へ

ゼグノヴァ現象によって、ソロモンの落下軌道は変化し、グラナダへの直撃は回避されました。
偶然にも見えるこの出来事が、もし“人の意志”によって引き起こされた現象だったとしたら──それは、戦争を終わらせる新たな方法論であり、“武器ではない力”の兆しかもしれません。

シャリア・ブルはその構造を読み解き、再現可能な技術や状況を探っているように見えます。
つまり彼の目的は「ゼグノヴァをもう一度起こすこと」ではなく、「それが何だったのかを理解し、人類の未来に活かすこと」にあるのかもしれません。

“サイコミュの向こう側”へ──人類革新の設計者か?

ゼグノヴァの鍵は、赤いガンダムに搭載されていた「アルファ型サイコミュ」。
それは既存のサイコミュをはるかに超えた性能を持ち、意識共鳴、時空認識、幻視といった超常的現象を引き起こす引き金となりました。

今、シャリア・ブルは再びこのような現象を引き出す可能性のある“舞台”を整えようとしているのかもしれません。
クランバトルという集団的対立構造を、共鳴の装置として再構築することで、「ニュータイプによる人類革新」というテーマが再び動き出すのです。

その導線を仕掛けているのが、他ならぬシャリア・ブルだとすれば──
彼はもはや“再登場キャラ”などではなく、「宇宙世紀の設計者」として見なされる存在なのかもしれません。

サイコミュ兵器はなぜ“禁忌”とされるのか?キケロガ登場の衝撃

第6話で突如として名前が挙がったモビルスーツ「キケロガ」。その登場とともに語られたのが、“サイコミュを使った禁止級の兵器”という、重いワードです。『ジークアクス』の世界で、なぜサイコミュ兵器は封じられたのか──その背景と意図を考察します。

第6話で示された“禁止級兵器”──キケロガの正体とは

シムス大尉の台詞によって、その存在が明らかになった「キケロガ」。詳細なスペックは未だ謎に包まれていますが、“禁止級兵器”と言及されています。

この台詞から、作中におけるサイコミュ技術が現在では規制対象、もしくは政治的・倫理的な問題を抱えた“禁忌のテクノロジー”として扱われていることがわかります。

本編前、シャリア・ブルが一年戦争時にキケロガを操っていた過去が示されており、彼の立ち位置に新たな意味が加わっている。

単なる旧式兵器の復活ではなく、「歴史の闇に封印された存在」が解き放たれる──そんな予感をはらんだ描写でした。

トミノメモから蘇る“幻のMS”──キケロガとは?
キケロガは富野由悠季氏の構想ノートに記された未発表のモビルスーツ案とされ、長らく“幻の機体”とされてきました。書籍『機動戦士ガンダム記録全集5』では、トミノメモの掲載ページに「本編には登場せず、ブラウ・ブロを想起させる機体」といった趣旨の注釈が添えられている。『ジークアクス』ではサイコミュ搭載の禁止級兵器として登場。
(出典:pixiv百科事典「キケロガ」

“空調機”の正体はサイコガンダム?キュベレイ登場の兆し!?

劇中で話題となった巨大な機体「空調機」。その外観や装甲構造、脚部のプロポーションなどから、多くの視聴者がサイコガンダムのリメイク機ではないかと推測しています。

サイコガンダムは、過去作『Ζガンダム』に登場したサイコミュ搭載MSであり、感応力を持つ人物と精神的に接続し、一体化して戦う兵器でした。

そして今、この“空調機”が動き出した以上、「次に来るのはキュベレイでは?」という予想が高まります。

キュベレイは、サイコミュ兵器としては最も完成度が高く、“意志による遠隔操作”というテーマを極限まで突き詰めた存在。 今まさに再登場のタイミングをうかがっているのかもしれません。

キュベレイとは?
キュベレイは『Ζガンダム』に登場したサイコミュ搭載モビルスーツで、ファンネルによる全方位攻撃を可能にした“精神感応兵器”の完成形とも評されます。

なぜサイコミュは封印されたのか?シリーズを通しての伏線

サイコミュは、人の感応波を兵器制御に応用する革命的な技術として、一時はニュータイプ研究の最先端を担っていました。 しかし、その本質は“人の意志”を兵器に反映するという極めて繊細なものであり、暴走や共鳴の制御に大きな課題を抱えていたのです。

その危うさが顕在化したのが、まさに「ゼグノヴァ現象」だったのではないでしょうか。

赤いガンダムに搭載されていたアルファ型サイコミュが暴走し、空間変容と機体消失を引き起こしたこの事件は、 宇宙世紀の中でも例を見ない“サイコミュによる時空異常”として記録されたはずです。

以後、キケロガのような高感応型サイコミュ兵器は、禁止級として封印対象となった可能性が高いのです。

にもかかわらず、今また空調機(=サイコガンダム?)やキケロガといった機体が登場しつつあるということは、 かつての“禁忌”が、何者かの意図によって解かれつつあるという状況を示しています。

それが、シャリア・ブルの手引きによるものなのか──それとも、別の勢力が動いているのか。 いずれにせよ、サイコミュという技術は再び物語の中心に戻ってきています。

最終回予想:マチュとニャアンの対決がゼグノヴァ現象を引き起こす?

ここからは筆者の仮説──というより、妄想に近い考察です。
『ジークアクス』第6話までの流れを追っていくと、マチュとニャアンの関係性に微妙なズレと、今後の“対立”を示唆する描写が随所に見受けられます。

このふたりの感情が衝突し、それが物語上のクランバトルという舞台でぶつかった時、
再びゼグノヴァ現象のような“共鳴”が発生する可能性があるのでは?
と私は感じています。

“すれ違い”に漂う不穏な空気。マチュとニャアンがクランバトルか?

第6話時点でマチュとニャアンが直接対立している描写はありません。
しかし、シュウジを巡る三角関係の兆しや、それぞれが見せる微妙な感情の揺らぎから、物語が“分岐”する予感を覚えます。

特にニャアンは第5話の戦闘で、キラキラした覚醒演出を見せており、これはニュータイプ的な兆候を感じさせる演出として機能していました。

筆者の想像では、クランバトルという形式でマチュとニャアンが“味方としてではなく、敵として”ぶつかる構図が、今後描かれるのではと予測しています。

キケロガをニャアンに提供?まさかキュベレイ!?裏で仕掛けるシャリア・ブルの策略

ここからは少し踏み込んだ妄想になります。
第6話で名前が登場した“キケロガ”が、今後ニャアンに託される可能性──これは、シャリア・ブルの意図的な選択かもしれません。

シャリア・ブルがニャアンと直接会った描写は今のところありません。ですが、彼が「感応力の高い存在」に共鳴の舞台を与えようとしているように見えるのです。

そして、もし“空調機”がサイコガンダムなら、次に来るのは“キュベレイ”か?という期待も高まります。
Zガンダム要素がちらつく今作において、ハマーンの亡霊的象徴が再登場する可能性すら感じてしまいます。

クランバトル中に感情が爆発──嫉妬・焦燥・想いの衝突

マチュにとってニャアンは“手が届かない存在”であり、同時に戦友でもあります。
一方、ニャアンもまた、自分が“特別視されていること”への無意識的な戸惑いがあるように見えます。

このような感情の食い違いが、激しい戦闘中に一気に表出した時──
それは単なるバトルではなく、“意志のぶつかり合い”としてゼグノヴァのような現象を誘発する引き金になるかもしれません。

嫉妬、焦燥、愛情、誇り──感情が剥き出しになったとき、サイコミュがそれに反応するという構図は、宇宙世紀の伝統です。

それを利用するシャリア・ブルの狙い──再び共鳴を引き起こすために

もしシャリア・ブルがこの構図をすべて“読んでいた”としたら?
彼の目的は、戦争の勝敗ではなく、「人の意志が世界を変える現象」を再び引き起こすことなのではないか──そう思えてなりません。

彼は誰かを操っているわけではありません。ただ、戦場の感情を読み、それを“共鳴の燃料”として利用しているように見えるのです。

それは、かつてシャアが見ようとした「未来」──
つまり、ニュータイプによる人類の革新への最短距離なのかもしれません。

まとめ:ガンダムジークアクスにおけるシャリア・ブルの正体と目的とは

『ガンダムジークアクス』におけるシャリア・ブルの役割は、もはやかつての“一話限りの男”ではありません。ゼグノヴァ現象の唯一の生還者であり、シャアの最期の声を聞いた観測者として、彼は物語の奥深くで再び動き始めました。

その正体は、ニュータイプの未来を読み解こうとする思想的探求者。そしてその目的は、共鳴という現象を通じて、人の意志が世界を変える可能性を証明しようとすることにあるのかもしれません。

感情が武器となる時代に、シャリア・ブルという静かな狂気が導く未来──それこそが本作最大の謎であり、希望であるように感じられます。

この記事のまとめ

◆ポイント◆

  • シャリア・ブルの正体は過去作と異なる
  • ゼグノヴァ現象が物語の鍵となる
  • サイコミュ兵器の再登場が示唆される
  • 最終回では感情と共鳴の衝突が予想される

ここまでお読みいただきありがとうございます。
シャリア・ブルの目的やゼグノヴァ現象の裏にある意図を考察してきましたが、今後の展開を想像するのが本当に楽しいですね。
この記事が少しでも作品の理解に役立てば嬉しいです。
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