美姫の涙が刺さる…『氷の城壁』第14話「爆弾」は、友達でいたい願いが壊れる最終回だった

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アニメは第14話まで追っています。今回いちばん固まったのは、陽太の告白そのものより、美姫が「同じように好きになれたら」と思ってしまうあの苦さでした。

『氷の城壁』第14話「爆弾」は、陽太の失恋で泣かせるだけじゃなく、美姫が“友達でいたい”気持ちを守れなかった痛みまで突き刺してくる最終回です。

体育祭が終わってからの陽太、明らかに魂がどこかへ飛んでました。美姫も「ちょっと眠かっただけ」と言うけれど、あれは眠気じゃない。陽太を意識して、どう扱えばいいのかわからなくなっている顔でした。いつもの4人の空気が、目に見えないヒビでパキパキ鳴っている。青春の嫌なリアル、ほんと容赦ないです。

※この記事は2026年7月4日に更新されました

陽太の「ちゃんと終わらせる」は、恋を始める告白じゃなかった

陽太が小雪に「美姫にとって俺は友達だ」と言う場面、あそこでまず胸がギュッとなりました。好きな相手の中で、自分の居場所がどこなのかをもうわかっている。そのうえで「ちゃんと終わらせる」と言う。これ、恋を始める告白じゃないんですよね。自分の気持ちにケリをつけて、友達でいるための告白です。

中学の時からずっと好きだった。けれど、その好きが関係を壊す爆弾になってしまう。陽太は優しいから、爆発する前に自分の手で処理しようとした。いやもう、健気すぎてしんどい。陽太みたいな子が笑っている時ほど、内側で一番泣いているやつです。

それでも第14話がうまいのは、陽太を「かわいそうな失恋男子」だけにしないところでした。彼は美姫に答えを迫ったんじゃなく、気持ちを預けて、終わらせる自由まで自分で引き受けた。だからこそ、次に見えてくる美姫の苦しさがもっと重くなります。

美姫は陽太を嫌いじゃないからこそ、いちばん苦しい答えを選んだ

今回、私が一番刺さったのは美姫です。美姫は陽太を避けているように見える。でも、それは嫌いだからじゃない。陽太が自分を好きかもしれないなんて、誰にも相談できない。もし小雪が陽太を好きだったら傷つける。バイト先の先輩の話まで絡んできて、頭の中がぐちゃぐちゃになる。恋愛って、される側も逃げ場がなくなる時がある。

美姫は「同じように好きになれば楽」と思う。でも、陽太を恋愛として好きになるために頑張るのは違う。友達として価値がある人間でいたかったのに、告白された瞬間、そのままではいられなくなる。ここがヤバい。好意を向けられることは幸せなはずなのに、受け取れない時には刃物みたいになる。

だから「中途半端な気持ちで答えられない」と断る美姫は、残酷だけど誠実でした。陽太を傷つけたくないのに、誠実に答えるほど傷つけるしかない。この矛盾を逃がさず描いたから、第14話は甘い最終回にならなかった。そしてこの“好きのズレ”は、陽太と美姫だけで終わらず、小雪と湊の空気まで変えていきます。

小雪と湊、桃香の爆弾で“今くらいの距離”がもう保てなくなる

陽太と美姫が苦しい一方で、小雪と湊のパートはじわじわ甘い。ぽん太の散歩で湊が連絡してくる流れ、あれはもう「誰かと話したい」の相手に小雪を選んでいる時点で尊いです。小雪が「湊にとって自分はどのあたりなのか」と考え始めるのも、完全に心が動いている証拠でした。

焼肉屋の打ち上げでは、メガネの湊と桃香の雰囲気が似ていて、周囲が美男美女と持ち上げる。ここに桃香が「湊が好き」とさらっと入ってくるのが本当に爆弾。しかも「湊が好きなのは小雪」と断言する。小雪の中でまだ名前をつけていなかった感情を、他人がいきなり引っ張り出す。桃香、怖い。でも物語を動かす力は抜群です(笑)

時計が一緒だと湊が言い、小雪が「すごく安かったよね」と返すところも良かった。高価なものじゃないからこそ、同じものを身につけて笑える距離が愛しい。小雪は今くらいの距離でいられたらと思う。でも花火の光の中で、もうその距離は少し変わり始めている。

第14話で第1期は最終回ですが、第2期も絶対に観るべきです。陽太と美姫の関係には苦い区切りがつきました。でも、小雪と湊はここからが本番。桃香という火種も残っています。恋が実る瞬間より、関係の名前が変わる直前の震えを見たい人には、『氷の城壁』はまだまだ刺さります。

【公式サイト・引用・参照】

読んでくださりありがとうございます!
氷の城壁 第14話「爆弾」は、陽太の告白より美姫の涙が刺さる回でしたね。

にゃん子
にゃん子

友達でいたいのに関係が変わるの、しんどすぎるにゃ。
小雪と湊の距離感にニヤついてたら、桃香の爆弾発言で情緒が壊れたにゃ!

『氷の城壁』第14話の感想が刺さった方は、ぜひSNSでシェアして、陽太や美姫への意見も書いてみてください!

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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