『領民0人スタートの辺境領主様』7話|新たな領民の犬人族は何者?ディアーネが盗んだ王笏と王命の意味

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ディアス、武器なしで巨大蛇に突っ込むな(笑)。犬人族を助ける場面だけなら「いつものディアス」で済むのですが、第7話は裏でディアーネまで動き始めるので、一気にきな臭くなりました。

第7話「辺境領主様と新たな領民たち」は、犬人族がイルク村へ加わり、本当の意味で多種族の領地へ変わっていく回。その一方で、ディアーネが持ち出した「王笏」と王命が、次の大きな騒動への導火線になっています。

※この記事は2026年8月15日に更新されました

領民0人スタートの辺境領主様 7話 感想:領民が増えるほどディアスの「普通」がヤバくなる

大蛇リックアナコンダに襲われていた犬人族を見つけたディアス。しかも戦斧を持っていない状況で、巨大な顎門を開く魔物へ真正面から向かいます。

本人にしてみれば「目の前で誰かが襲われているから助ける」。たぶん、それ以上でも以下でもないんですよね。

そこがディアスの強さであり、この作品の面白いところです。

英雄だから善人なのではなく、本人にとっては助けることが普通。その積み重ねを周囲が見て、「この人の下なら暮らせる」と集まってくる。

タイトルは『領民0人スタート』なのに、いつの間にか鬼人族、人間、双子、大耳跳び鼠人族、そして犬人族までいる。もう「0人」の面影が猛烈な勢いで消えております(笑)。

ただし今回の新領民は、人数が増えましたで終わる話ではありません。犬人族の中にも種族差があり、その扱いがディアスという領主の性格をかなり鮮明にします。

第7話の新たな領民・犬人族は何者?何人増えるのか

今回イルク村へやって来たのは、カスデクス領で暮らしていた犬人族の小型種たちです。

原作では、大きく三つの氏族がディアスの領民になります。

マスティ氏族が23人、センジー氏族が25人、シェップ氏族が30人。合計すると78人です。

氏族長は、マスティ氏族のマーフ、センジー氏族のセドリオ、シェップ氏族のシェフ。

特にシェップ氏族は動き回ることや家畜の世話が大好きで、イルク村へ来て早々に「働きたい!」という勢いを見せます。あれだけ嬉しそうに仕事を要求される領主も珍しい(笑)。

彼らは単なるマスコット枠ではありません。

小柄でも体力や素早さ、嗅覚など犬人族ならではの能力を持っています。原作では後に領地の警備や家畜の世話、戦闘でも重要な働きを見せるようになります。

今回リックアナコンダに襲われていたところをディアスが助けますが、犬人族が目指していた目的地そのものがイルク村です。

つまり「助けたから、その場の勢いで領民になった」のではありません。

もともと彼らはディアスの領民になるため、カスデクス領からやって来ていました。

では、なぜわざわざ住み慣れた土地を離れてまでディアスのもとへ向かったのか。ここが今回の新領民の話で一番大事なところです。

犬人族はなぜカスデクス領を離れてディアスの領民になった?

犬人族がディアスのもとへ集まる理由には、彼自身の評判と、亜人に対する態度があります。

ディアスは人間か亜人かで扱いを変えません。

鬼人族であろうと大耳跳び鼠人族であろうと、まず「その人が何を考えているか」を見る。本人には平等を掲げている自覚すら薄く、「そうするのが普通だ」と思っています。

ここが強いんですよ。

差別しない立派な領主を演じているのではなく、そもそも種族で上下をつける発想がない。

犬人族の中には大型種と小型種が存在し、原作では大型種のカニスが小型種を兵士にすることへ不安を口にします。

しかしディアスは、小さいから役に立たないとは考えません。それぞれ出来ることをやればいい、という非常に単純な考え方です。

後の原作では、この小型犬人族たちが戦場を走り回り、敵の武器や足へ噛みつき、吠えて混乱させるなど立派な戦力になります。

ディアスの判断が「優しいから採用した」だけではなかったことも分かってきます。

本人はそこまで計算していないでしょうけどね。たぶん「やる気あるならいいじゃないか」くらいです(笑)。

でも、その無意識の公平さこそが人を呼ぶ。

領地開拓というと家や畑を作る話に見えますが、『領民0人スタート』で一番面白い開拓は、人と人の関係を作っているところだと思います。

ディアーネが持ち出した「王笏」とは何?本当にすごい武器なのか

犬人族のほのぼのした加入劇の裏で、ひとり盛大にヤバい方向へ走っているのが第三王女ディアーネです。

ディアーネが持ち出した王笏は、かつて建国王が使用したと伝わる国宝です。

原作では、ディアーネは建国王の王墓を荒らして、この王笏を手に入れています。

しかも本人は、王笏には建国王が大戦で振るった伝説的な力が残っていると期待しています。

ところが周囲の認識は違います。

王笏は建国時代には強大な力を持っていたと伝わるものの、その力は大戦終結時、あるいは建国王の死とともに失われたと考えられており、現在では「力を失った古代の遺物」という扱いです。

つまり現時点で、王笏を持ったからディアーネが突然無敵になるわけではありません。

むしろ危険なのは、王笏そのもの以上に「王家の象徴を勝手に持ち出した」という行為です。

さらに原作では、ディアーネは王笏だけではなく王の印章まで盗み出しています。

王笏が権威の象徴なら、印章は実際に命令へ王権の正当性を持たせるための道具。

この二つを持ったディアーネが「これは王命です」と言い出したら、受け取った側は簡単には無視できません。

だからエルダンのところへ向かう展開が一気に危なくなるんです。

ディアーネはなぜエルダンに王命を下した?ディアスへの恨みは何なのか

第7話では、ディアーネが王笏を携えてエルダンを訪れ、「とある王命」を下すところまでが提示されます。

この段階で重要なのは、ディアーネが正規の王として命令しているわけではないことです。

彼女は第三王女であり、王位継承争いの当事者。そのうえ王笏を持ち出した経緯自体が正規の手続きを踏んだものではありません。

それでもディアーネ本人は、自分こそ王国を導くべき存在だという意識が非常に強い。

そしてディアスを猛烈に恨んでいます。

原作で語られる彼女の理屈がまあ凄い。

自分が活躍して終わらせるはずだった戦争をディアスが勝手に終わらせ、自分が得るはずだった英雄の地位まで奪った。さらにディアスが自分の要求に従わず、報奨金も差し出さなかった――という、ほぼ完全な逆恨みです。

ディアスからすれば知ったことではありません(笑)。

しかしディアーネの中では、「本来なら自分のものだった栄光を奪った男」として話が完成してしまっています。

だから王笏や王権を利用してでもディアスを屈服させようとする。

しかも相手に選んだエルダンはディアスの大ファンで、人間と亜人の共存を目指している領主です。

ディアーネから命令を受けたから「はい分かりました」とディアスを敵視するような人物ではありません。

この時点で、王女の命令とエルダン自身の信念が真正面からぶつかる構図が出来ています。

ディアーネの王命は今後どうなる?原作ではディアスとの戦いに発展

ここから先は原作情報になります。

ディアーネの暴走は、最終的にディアスたちを巻き込んだ武力衝突へ発展します。

ただしエルダンは、ディアーネの思惑通りに素直に動くわけではありません。

原作ではディアーネ側の軍、エルダン側、そしてディアスたちが絡む戦いになりますが、そこで面白いのが今回加入した犬人族です。

小型犬人族たちは、早くも戦場で予想以上の活躍を見せます。

草原を縦横無尽に走り回り、複数で一人へ襲いかかり、武器や足を狙う。人間側は数や位置を把握できず、吠え声だけでも混乱する。

今回「新たな領民」として受け入れた彼らが、その直後にはディアスの領地を支える戦力へ変わっていくわけです。

しかもディアス自身は、敵兵を殺すことを目的にしません。戦斧の刃を使わず、柄や石突きで武器と戦意を奪っていく。

戦争で英雄になった男なのに、必要以上に人を殺さない。

犬人族がそんな男を「正しい人」と慕って領民になる流れまで含めると、第7話の前半と後半はちゃんと一本につながっています。

領民を増やすということは、単純に人口の数字を増やすことではありません。

ディアスが守る相手が増え、同時にディアスを守ろうとする人たちも増える。

0人だった領地が、いつの間にか「この場所を守りたい」と思う者たちの村になってきました。

そこへ王女様が国宝を抱えて政治トラブルを持ち込んでくるわけです。頼むから犬人族歓迎会くらい平和にやらせてやれ(笑)。

でも、このほのぼの開拓と王位継承争いが同時進行する温度差こそ『領民0人スタートの辺境領主様』の味。犬人族という新しい家族が増えた直後だからこそ、ディアスが「領主として何を守るのか」が次の騒動で効いてきます。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
犬人族が新たな領民になり、イルク村がますます賑やかになってきましたね。

にゃん子
にゃん子

その裏で王笏を持ち出すディアーネが怖すぎるにゃ!
歓迎ムードを邪魔するなにゃ(笑)。

犬人族の今後やディアーネの王命も気になるところです。
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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