玲夜の元婚約者・桜子が出てきた瞬間、「はいはい、ここから柚子との修羅場ね」と身構えた私を返してほしい(笑)。飛んできた爆弾が、まさかの「玲夜と高道は恋人」ですよ。
『鬼の花嫁』第7話「玲夜の秘密の恋人」は、柚子が玲夜との関係に不安を抱く回。先に答えを言えば、玲夜と高道は恋人ではありません。桜子が二人の特別な信頼関係を恋愛だと思い込んでいます。
※この記事は2026年8月16日に更新されました
『鬼の花嫁』7話 感想:元婚約者登場からまさかの方向へ(笑)
祖父母の家で柚子を待っていた鬼山桜子。その正体は玲夜の元婚約者でした。
家柄も霊力もあり、玲夜の隣に立っていても不思議ではない女性。柚子からすれば、自分と比べてしまう材料が揃いすぎています。
ところが桜子が持ち出したのは「玲夜を返して」という話ではありません。
彼女が語ったのは、玲夜には秘密の恋人がいるという話。その相手として名前が挙がったのが荒鬼高道でした。
いやいやいや(笑)。
ここまで玲夜が柚子を溺愛する姿を見てきた側からすると、あまりにも情報が噛み合わない。ただ、桜子は適当にでっち上げているわけでもないんです。
そこがこの騒動をややこしくしています。
玲夜と高道は付き合ってる?「秘密の恋人」の真相
玲夜と高道は付き合っていません。
二人の「秘密の恋人」疑惑は、原作・コミカライズを先まで追うと明確に誤解だったと分かります。公式コミカライズの第15話紹介にも、桜子や高道と会った後に柚子と玲夜の「誤解が解けた」と記されています。
では、なぜ恋人に見えるほど距離が近いのか。
高道は玲夜を長く支える側近であり、玲夜から強い信頼を得ている人物です。玲夜はもともと他人への関心が薄い。その玲夜が高道には仕事を任せ、常に近くへ置いている。
高道の側も玲夜を主人として支え続けています。
つまり二人が「特別な関係」なのは間違いありません。ただし、その中身は恋愛ではなく、長い付き合いの中で築いた主従としての信頼です。
第7話だけを見ると柚子が混乱するのも当然です。玲夜本人へ聞く前に「秘密の恋人」という刺激の強すぎる言葉を投げ込まれたうえ、その相手がいつも玲夜の隣にいる高道。
一度疑い始めたら、普段の二人の距離まで全部怪しく見えてしまう。恋愛の不安って怖いですねえ……。
なお原作をさらに先まで読むと、高道は後に桜子と結婚します。玲夜と高道の恋を心配していた桜子が、最終的に高道と結ばれるという着地まで含めて面白い関係です。
桜子はなぜ玲夜と高道を恋人だと思っているのか
桜子が勘違いした最大の理由は、玲夜が高道にだけ見せる特別な信頼です。
他人への関心が薄い玲夜が、高道とは常に行動を共にしている。高道も玲夜を最優先に動く。その距離感を外から見れば、「ただの主従以上なのでは」と考える余地はあります。
原作では、さらに二人が親密に見える写真まで桜子の勘違いを後押しします。
そこで桜子の中では、「玲夜は高道を愛しているが、立場があるから公には結ばれない」という物語が完成してしまった。
そして厄介なのが、桜子本人にとっては辻褄が合っていることです。
玲夜が女性にほとんど興味を示さない。なのに高道だけはそばにいる。二人は昔から親しい。そこへ誤解を招く材料まで重なれば、「なるほど、そういうことか」と思い込むのも分からなくはない。
分からなくはないけど、玲夜×高道への解釈が強火すぎます(笑)。
ただし、桜子を「純粋な善意だけで二人を応援している人」と見るのも違います。
桜子は柚子を恋敵として恨んでいるわけではありませんが、花嫁を一族にとって重要な存在として捉える価値観はかなり冷徹です。柚子の気持ちを傷つけるような言葉も口にします。
悪意ある嘘で柚子を陥れようとしているわけではない。しかし、柚子に優しい味方というわけでもない。この微妙な立ち位置が桜子というキャラの面白さです。
桜子は玲夜の元婚約者なのになぜ柚子を敵視しない?
桜子が柚子を典型的な恋敵として敵視しないのは、玲夜との婚約が恋愛から始まったものではないからです。
桜子は鬼の一族の中から玲夜の婚約者として選ばれていた女性です。
しかし玲夜が本能で見つけた「花嫁」は柚子でした。そのため柚子の出現によって、桜子との婚約は白紙になります。公式コミカライズ2巻の紹介でも、この経緯が明記されています。
桜子からすれば、自分と玲夜の間に大恋愛があり、そこへ柚子が割り込んできたわけではありません。
しかも桜子本人は玲夜の恋愛相手を高道だと思っています。
これでは柚子を「玲夜を奪った女」として恨む構図にならないんですよね。
ただし、恋愛的な嫉妬が薄いことと、柚子へ無条件に好意的なことは別です。
桜子は鬼の一族や花嫁という立場を強く意識しています。その価値観から柚子へ厳しい言葉を投げるため、登場時の圧はかなり強い。
「嫌な元婚約者」では終わらないけれど、「実は最初から優しい人」でもない。このひと癖があるから印象に残ります。
「花嫁」と「婚約者」の違いは?桜子より柚子が優先される理由
『鬼の花嫁』では、「花嫁」と「婚約者」は同じ意味ではありません。
婚約者である桜子は、一族の中から玲夜の結婚相手として選ばれていた存在です。
一方の「花嫁」は、あやかしが本能によって見つける唯一無二の相手。玲夜にとって、それが柚子でした。
だから玲夜の中では、「桜子と柚子のどちらを選ぶか」という比較そのものが成立していません。
玲夜が柚子を見つけたことで、桜子との婚約は白紙になる。それほど「花嫁」はあやかしにとって特別です。
柚子からすると、家柄も力も備えた桜子を前にすれば不安になるでしょう。自分より桜子のほうが玲夜にふさわしい、と考えてしまうのも柚子らしい。
でも玲夜が求めているのは条件の整った婚約者ではありません。
玲夜の本能が選んだ花嫁は、柚子ただ一人です。
『鬼の花嫁』7話の締め:桜子、元婚約者という肩書きだけでは読めない
元婚約者が登場して修羅場になると思わせて、「玲夜様の恋人は高道様」という別方向の爆弾を投げてくる。第7話、恋愛のややこしさが渋滞しています(笑)。
しかも桜子は単純な悪役でも、何でも受け入れてくれる味方でもない。自分の価値観で玲夜と高道と柚子を見ているから、言葉に妙な説得力が出るんですよ。
柚子には災難ですが、桜子という人物が一気に立体的になった回でした。そして玲夜よ、早く柚子を安心させてやってくれ(笑)。
【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
鬼の花嫁7話は、玲夜と高道の「秘密の恋人」疑惑に振り回される柚子が気の毒すぎましたね。

玲夜と高道を恋人認定する桜子、思い込みが強すぎるにゃ!
でも単純な悪役じゃないところが面白いにゃ。

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