正月気分のまま見送ってくれると思ったら、最後にとんでもないものを置いていきましたね。ダラさんの本名が明らかになり、過去の因縁が令和の日常へ踏み込んでくる。第十二怪「年末年始の過ごし方」は、ほのぼのした季節行事を入口に、ダラさんと姉巫女の物語をつなげた回でした。
年末年始の騒がしさを楽しんでいたはずが、気づけば「木春とは誰の名前なのか」「あの姉巫女はなぜ今、出てきたのか」と考え込むことに。あの終わり方は反則です(笑)。
※この記事は2026年9月18日に更新されました
令和のダラさん 12話 感想|楽しいお正月が一瞬で怪談に戻った
今回いちばん効いたのは、風邪をひいた薫を心配するダラさんの優しさと、ラストに現れた姉巫女の落差でした。祟り神が子どもの体調を案じ、映画も一緒に楽しむ。そんな穏やかな時間の直後に、かつての加害者が顔を出すのだから、気持ちの振れ幅がヤバい。
公式あらすじでは、千夜と薫の外出中、暇になった日向がダラさんハウスを訪れ、薫は五十子美和の同人イベントを手伝い、その後きょうだいが年末年始の行事にダラさんを巻き込むと紹介されています。最初の動機が「暇だから遊びに行く」なのが、この作品らしい。禁足地の怪異は、今や友達のような存在なんです。
同人イベントでの出会いや年末年始のドタバタだけでも一本成立するところに、名前と過去の話を差し込む構成には驚かされました。ただ、以前の姉妹の話を忘れていると終盤の衝撃は伝わりにくい。序盤から描かれた巫女姉妹の扱いの差を思い出したくなる一話です。
ダラさんの本名「木春(こはる)」とは?屋跨斑とは違うのか
「木春(こはる)」は、ダラさんが人間の巫女だった頃の名前です。「屋跨斑(ヤマタギマダラ)」は祟り神として恐れられてきた呼び名で、三十木谷日向と薫は彼女を親しみを込めて「ダラさん」と呼んでいます。木春・屋跨斑・ダラさんは、この場面では別々の人物を表しているわけではありません。
第12話では、過去の巫女に結びつく名前が「木春」だと明らかになります。厄介なのは、名前を取り戻すことが、本人にとって単純な記憶の回復では終わらなかった点。忘れていた名には、姉との関係までくっついていたわけです。
姉は妹を忌み嫌い、見下していた人物でした。木春という名を、姉のための代わりの存在として妹を位置づけるものと読む描写もあり、「本名が分かってよかったね」とは喜べません。私にはむしろ、今の「ダラさん」という呼び方のほうが温かく響きました。本人を恐れたり、利用したりするためではなく、日向と薫が友達として呼ぶ名前だからです。
最後に現れた姉巫女は誰?椿は生き返ったのか
第12話の終盤に姿を現すのは、ダラさんの双子の姉である巫女・椿です。まったく新しい敵ではありません。過去編で妹を蔑み、妹とともに大蛇を討伐した姉巫女が、令和の現在の出来事につながりました。
アニメ公式の人物紹介でも、姉巫女は双子の姉で、妹を見下す人物と説明されています。さらに、9月17日に公開された最終怪の告知では、椿とダラさんが武器を構えて対峙すること、9月24日の最終怪で姉妹の因縁が描かれることが明らかになりました。
ただし「普通の人間として肉体ごと生き返った」と断定するのは不正確です。第12話の描写で分かるのは、現代に姉巫女の存在が現れ、ダラさんとの対決が避けられない状況になったこと。彼女がどのような状態で顕現し、どこまでダラさんに干渉できるのかは、この回の終わりだけでは説明し切られていません。
散々妹を傷つけた相手が、ようやく穏やかに暮らせるようになった今になって現れる。そりゃ腹が立ちますよ。ゲスな悪役の再登場としては強烈ですが、私が気になるのは戦闘の派手さより、ダラさんが自分の名前と過去をどう受け止めるかです。
なぜ「木春」の名前を思い出すと姉巫女が現れたのか
第12話では、木春という本名が明かされる流れと姉巫女の出現が結びついています。ただし、名前を口にすれば必ず死者が復活するという一般的な決まりや、発動条件の全容まで確定したわけではありません。
手がかりは、過去の巫女を「神物」として祀る話と、名前を問い直す場面です。名前によって忘れられていた正体や過去の関係が表へ引き出され、封じられていた姉の存在が現れた――第12話の描写からは、そう読むのが自然です。大蛇の霊と姉巫女を同一視するのも避けたいところ。公式の人物紹介では、姉巫女と大蛇の霊「おろち」は別の登場人物として扱われています。
ここで気に留めたいのは、ダラさん自身が忘れていた名前が、他人から押しつけられた過去と結びついていること。「本当の名前を取り戻す=幸福」という定番をひっくり返してくるのが、この作品の意地悪で面白いところです。
第12話の最後はどうなった?姉妹の決着は第13話へ
第12話は姉巫女・椿の出現を受け、ダラさんの過去と現在がぶつかるところで終わります。姉妹の決着はまだついていません。公式に発表された最終怪は、2026年9月24日放送です。
日向と薫が年末年始の予定にダラさんを誘うことと、姉がかつて妹を道具のように扱ったこと。この対比を知ったうえで「木春」と「ダラさん」の二つの名を眺めると、単なる正体当てでは済まなくなります。
どんな過去を抱えていても、今ここにいる彼女を「ダラさん」と呼ぶ人がいる。その事実を最後まで見届けたい。私はあの賑やかな三人の時間を、姉の都合で壊されたままにしてほしくありません。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『令和のダラさん』公式サイト、第十二怪WEB予告・先行カット・あらすじ公開!
- TVアニメ『令和のダラさん』公式サイト、キャラクター紹介
- 電撃オンライン、最終回に向けたクライマックスビジュアル&PV公開

読んでくれてありがとう!
ダラさんの本名「木春」と姉巫女・椿の登場には、正月気分も吹き飛びました。

せっかく幸せそうだったのに、姉が怖すぎるにゃ!

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