舞台の成功を喜んだと思ったら、次はマフィアのアジトへ。『凶乱令嬢ニア・リストン』第3話「舞台の幕が下りた後」は、可憐な令嬢と戦闘狂が同居するニアの危うい魅力を、改めて突きつける回です。
友達が心配するほど危険な場所へ、本人は自ら向かってしまう。普通の令嬢ものなら無茶ですが、ニアなら「やっぱり行くよな」と妙に納得してしまうのが怖い(笑)。この常識のズレこそ、本作の面白さだと思います。
※この記事は2026年10月21日に更新されました
今回のポイント
- 舞台を成功させたニアをシャロが心配する
- リノキスの目を盗み、マフィアのアジトへ
- アンゼルが登場し、特殊OPはニアとシャロのデュエット
舞台公演の成功とシャロの心配が、ニアの人間関係を変える
ニアが王都で参加した舞台公演は大成功。劇団「氷結薔薇(アイスローズ)」の新人女優シャロ・ホワイトとの共演を経て、二人の間には仕事仲間から友人へ進む気配が見え始めます。
ここで好きなのは、シャロがニアのことを気にかけて泊まりに来るところ。第2話でのシャロは初主演へのプレッシャーから空回りし、ニアにも厳しく接していました。そこから「危険な再会の約束を放っておけない」立場へ移っているのは、彼女なりの変化でしょう。
むしろニアに関しては、心配するシャロのほうが圧倒的に常識人です。事情を知る側がハラハラしているのに、本人はまったく別の価値観で動く。どちらの気持ちも分かるから、二人の組み合わせが面白い。
ニアを止めたい人が増えるほど、彼女の無茶が大きく見える。シャロが単なる舞台編のゲストで終わらず、ニアの振る舞いを映す存在として残るのが良いですね。
リノキスの独占欲が可愛いけれど、本人の行動もかなり物騒
舞台が終わって、ようやく大好きなお嬢様を独り占めできる。そう意気込む侍女リノキスのところへ、よりによってシャロが泊まりに来ます。お嬢様への愛が重いメイドにとっては、なかなかの受難です。
リノキスは献身的な侍女であり、護衛としての実力もある人物。でもニアをめぐる感情は、ときどき仕事の枠を飛び越える。このアンバランスさが可愛いし、少し怖い。
第3話でニアがリノキスの目を盗んでアジトへ向かう流れにも、二人の関係が表れています。侍女が主人を守ろうとする一方、主人は侍女の心配などお構いなしに危険へ突き進む。護衛役としては胃が痛くなるでしょうね。
しかも、ニアが弱くて守られるべき存在かと言えば、まったく違う。守る側と守られる側の力関係がひっくり返っているから、この主従のやり取りには独特の笑いが生まれるのです。
自分からマフィアのアジトへ――ニアの倫理観が痛快で厄介
以前ニアが叩きのめしたマフィアたち。再会の約束を心配するシャロを説得し、ニアは自ら彼らのアジトへ乗り込みます。その一方で、マフィアのボスもニアを標的に動いていました。
いやいや、幼いお嬢様が敵の本拠地へ単身で向かうという筋立てからしておかしい。でも、神殺しの英雄の魂を宿したニアにとっては、相手が強いほど興味を引かれるのでしょう。
彼女の善行と好戦性が同時に成り立つところが、本作の面白さです。悪党を懲らしめるのは痛快だけれど、彼女が戦いを求める動機まで一般的な正義感で説明すると、ニアの危険さを見失ってしまう。
元武人の視点では、敵が現れること自体が娯楽にもなる。そこがいわゆる「最強幼女が悪者を成敗するだけ」の作品と違う部分です。ニアは安心して応援できる強者ですが、安心して付き合える常識人ではない(笑)。
シャロが心配する理由も、リノキスが目を離したくない理由も、この落差があるから伝わってきます。
アンゼルと謎の武器――強い相手が現れた時の期待感
アジトで待ち受けるのは、マフィアのボスの護衛アンゼル。謎の武器を持つ男として、第3話の対決を盛り上げます。公式設定ではマジックウェポンを使う腕利きの用心棒です。
ニアの強さはすでに明らかですが、強い主人公の戦闘で面白いのは勝敗だけではありません。相手の力量をどう評価し、戦うことをどれほど楽しむか。その反応に主人公の個性が出ます。
アンゼル役の八代拓さんが公式インタビューで語っているのも、裏社会で生きる人間の感覚を表現するという方向性。王都の華やかな舞台から一転して、地下社会の空気が迫る構図が効いています。
ニアが強いと知っているこちらと、彼女を小さなお嬢様として見ている相手。その認識差が生む緊張と可笑しさには、今回も期待したくなります。
第3話だけの特殊オープニング「Deux Livres」がうれしい
第3話の特別な要素として見逃せないのが、ニア役・井上ほの花さんとシャロ役・内田真礼さんが歌う「Deux Livres」。この回の特殊オープニングテーマとして公式に発表されました。
この特別版では、舞台『恋した女』の模様がオープニング映像として描かれます。舞台上のニアとシャロが歌う曲を、通常のオープニングと別に用意するなんて贅沢。第2話から続く劇団のエピソードを、物語の外側の演出でも受け止めた作りです。
ニアを「戦うだけの主人公」にしない工夫として、こうした演出は効きます。本人は物騒な場所へ飛び込んでいきますが、周囲にはちゃんと彼女を気にかける人たちがいる。その温かさと危うさの両方が、この作品の味です。
第3話限定の特殊オープニング映像も公開されています。舞台の二人と楽曲「Deux Livres」の組み合わせは、この回ならではです。
舞台の幕が下りても、ニアの騒動は終わらない。可愛い顔の裏にある武人の本性を、これからも存分に見せてほしいですね。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ公式サイト:第3話「舞台の幕が下りた後」あらすじ
- TVアニメ公式サイト:アンゼル役・八代拓さんの出演コメント
- アニメイトタイムズ:第3話特殊オープニング「Deux Livres」発表
- ABEMA TIMES:第3話先行カット・あらすじ記事

読んでくれてありがとう! 舞台の余韻から物騒な夜へ飛ぶニアらしさが印象的でした。

シャロもリノキスも心配性じゃなくて、ニアが危険すぎるだけにゃ。

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