ローナが実家の悪事を謝る場面で、エルナたちが温かく旅立ちを見送る。この別れが好きです。第5話「救世主をやめてみた!」は、エルフの里を救ったローナに、エルナたちが、好きなところへ行っていいと態度で伝える回でした。
※この記事は2026年11月5日に更新されました
今回のポイント
- ローナは実家の悪事を謝り、エルナたちに見送られる
- 女王エルハゥルがググレカース家に乗り込み、父ブラウを成敗
- 雨宿りの廃墟で、ローナは六魔司教と出くわす
エルナたちの見送りで、ローナはようやく旅人に戻れる
ザリチェから里を救ったローナは、ググレカース家の悪事についてエルフたちに謝ります。里の側からすれば助けてくれた恩人です。それでも、家の名前が絡んだ以上、自分の口で話しておきたかったのでしょう。
能力の値踏みで家を追われた子が、今度は家の名を理由に自分から頭を下げる。そのいじらしさに、ローナがどれだけ実家を気にして生きてきたかがにじみます。
そこでエルナたちは、彼女の素性を知ったうえで旅立ちを温かく見送る。エルナにとってローナは、家の名前を聞く前から、自分を助けてくれた人です。謝罪を聞くころには、エルナはローナがどういう人か、自分の目で見てきています。
助けられた側にも、自分の言葉や態度で相手を楽にしてあげることはできる。ローナがエルナにしてあげたことと同じ種類の恩返しが、ここにあります。攻略サイトのネタで笑わせる作品で、こういう真っ当な優しさを見せられると弱いです。
ブラウのところへ女王が出向くのがいい
ググレカース家には、女王エルハゥルが自ら乗り込み、父ブラウを成敗します。娘が謝ったあとで、父には父自身の行いの報いが来る。筋の通った決着で、ここは素直に気持ちいい!
追放ものでは、元の家族が主人公の強さを知って悔しがるところに快感があります。この話で私が好きなのは、里を預かる人が、被害を受けた側の怒りを引き受けて動くところです。女王が出向くから、エルフの里で何が起きたかという話に戻ってくる。
ブラウの処遇にローナが延々とかかわる構成だと、自由に生きる話なのに、ずっと父親の顔を見ていることになります。実家の後始末を女王に任せられるおかげで、ローナはようやく自分の都合で道を選べます。
雨宿りしただけで六魔司教と出くわす
旅を再開したローナが立ち寄った廃墟には、世界の滅亡をたくらむ六魔司教がいました。こっちは雨をしのぎたいだけなのに、向こうは世界を終わらせる気でいる。入口の用事と中で起きていることの差がひどい(笑)。
『救世主をやめてみた!』という題で、いきなり世界規模の厄介事にぶつけるのも意地が悪くて好きです。勇者が使命を受けて敵地へ向かう話なら、覚悟の大きさで引っ張れます。ローナの場合、道を歩いているだけで場違いな大事件に出会ってしまうところからもう面白い。
雨が降らなければ通り過ぎていた場所に、次の騒動が待っている。エルフの里では事件を解決する側だったローナが、廃墟に入るときは事情を知らない通りすがりです。本人は旅を仕切り直したばかりなのに、観客にはもう平穏に済む気がしません。
里の一件の余韻をもう少し味わいたくもなりますが、廃墟への寄り道には旅ものらしい楽しさがあります。次に助けが必要な人がいたとき、肩書きから解放されたローナが自分から何をするのか。そこを楽しみにしています。
【公式サイト・引用・参照】

読んでくれてありがとう。
エルナたちの見送りに、里を救ったあとの温かさがあったね。

雨宿りに入っただけで世界滅亡の計画に出くわすの、さすがに引きが強すぎるにゃ。

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