「薬屋のひとりごと」45話 感想:蟇盆・蛇・狂気…猫猫と楼蘭が再会する極限の神回!

「薬屋のひとりごと」45話 感想:蟇盆・蛇・狂気…猫猫と楼蘭が再会する極限の神回! 薬屋のひとりごと
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アニメ『薬屋のひとりごと』第45話「蟇盆」は、シリーズ屈指の緊迫感と心理戦が描かれた回でした。

神美の狂気がむき出しになる中、猫猫は拷問部屋“蟇盆”に送られ、そこで驚異の胆力を見せます。さらに、地下では旧知の存在である楼蘭(子翠)との再会が実現。ふたりの間に流れる空気と、翠苓との姉妹関係が明かされることで、物語は一気に核心へと進みます。

本記事では、45話のあらすじを追いつつ、見どころ、伏線、人物関係、そして今後の展開予想までを徹底解説していきます。

※この記事は2025年6月7日に更新されました。

薬屋のひとりごと 45話 感想・あらすじ解説|蟇盆で試される猫猫の胆力

アニメ『薬屋のひとりごと』第45話「蟇盆」は、猫猫の胆力と機転が極限状況で炸裂する回でした。神美の怒りを買った猫猫は、後宮の地下にある拷問部屋“蠆盆”に送られることになります。しかし、そこで彼女が見せたのは恐怖でも絶望でもなく、冷静さと異常なまでの対応力。今回は、そんな猫猫の行動を中心に、物語の流れや張られた伏線、そして神美との対立構図を整理・考察していきます。

猫猫が“くそばばあ”発言で拷問部屋・蟇盆へ

神美の命によって不老の薬の製造を強いられていた猫猫は、響迂の逃走計画が発覚したことで再び注目を浴びます。翠苓が仲裁に入り場を収めようとする中、現れた神美が「誰をいたぶろうかしら」と笑う様子に、猫猫は思わず「くそばばあ」と吐き捨ててしまいます。

この一言が神美の怒りを買い、猫猫は即座に“蟇盆(たいぼん)”と呼ばれる拷問部屋へと連行されることに。血と毒虫にまみれた地下空間は、視覚的にも心理的にも強烈なインパクトを放ち、猫猫にとっても決して軽い場所ではないはず。しかし、彼女は取り乱すことなく、その場に順応し始めます。

毒蛇を焼いて食う!猫猫の胆力と冷静さに注目

蟇盆の中で猫猫が最初に行ったのは、蛇を刺し殺し、それを串焼きにして食べるという常軌を逸した行動でした。彼女の手には壬氏から贈られた簪が握られており、それを巧みに使って毒蛇を仕留め、しかも「塩はある?」と見張りに尋ねる余裕すら見せます。

この場面は単なる奇行ではなく、猫猫がこの異常な環境を恐怖の対象ではなく「分析対象」としてとらえていることの証でもあります。医学と毒の知識を極めた者として、環境すらも“素材”として見ているその姿に、ただの侍女ではない特異性が際立ちます。

壬氏の簪が活躍、猫猫の知恵と機転が光る場面

蟇盆で猫猫が使用したのは、壬氏から贈られた装飾簪。一見すると優雅な装飾品ですが、実は毒蛇すらも仕留められる鋭さと強度を持った武器でもあります。このアイテムは、物語の過去回で描かれた「壬氏の猫猫への想い」の象徴でもあり、ここでの使用によってその絆が再確認される形になりました。

また、ただ殺すだけでなく、調理して食べるという“実用性の鬼”ともいえる猫猫の行動は、命の危機すらも知識と胆力でねじ伏せる、彼女らしい生き方を象徴しています。この拷問部屋の一件は、彼女の成長と本質を再認識させる、シリーズ屈指の名場面と言えるでしょう。

猫猫が蛇を焼いて食べるって…どんな胆力だよ!

にゃん子
にゃん子

拷問部屋でそれって…もう人間やめてるにゃ!

でもあれが猫猫の真骨頂。次はあの簪の伏線も…?

神美と翠苓の異常な関係|拷問室で描かれた血と執着

第45話「蟇盆」では、神美の狂気がより鮮明に描かれ、彼女と翠苓の関係に深い歪みが浮かび上がります。表面的には女官と女主人の立場に見えながらも、実際には「血」への異常な執着が介在した異様な関係性が展開。今回は、神美が翠苓に見せた暴力とその背景、そしてセリフから読み取れる支配欲と差別意識に焦点を当てて解説していきます。

神美が翠苓に団扇を振り下ろす…暴走する狂気

騒ぎが広がる中、翠苓は響迂の行動と猫猫の処遇に介入しようとします。しかし神美はそれを許さず、翠苓の額に団扇を振り下ろすという異常な行動に出ます。この瞬間、流れ出た翠苓の血を、神美はなんと自ら舐め取りながら「汚れた血が混じった」と吐き捨てるのです。

この場面は、単なる暴力描写を超えて、神美の精神が完全に常軌を逸していることを示しています。女官への躾という建前を取りながら、そこに込められた感情は「血」そのものに対する執着と拒絶。この拷問室の描写は、神美というキャラクターがいかにして恐怖の象徴となったかを印象づける決定的な場面です。

「汚れた血」発言に見る、神美の差別意識と歪み

神美は翠苓に対し、「いくら高貴な血が流れていようと、汚れた血が混じっている」と明言しています。この発言は、彼女が血統や出自に異常なこだわりを持っていることを如実に示しており、宮廷という閉鎖的な環境に根付いた差別思想の縮図ともいえるでしょう。

また、翠苓の素性や立場が完全に明かされたわけではないものの、神美がそれほどまでに「血」を問題視する態度から、後宮の中で代々続いてきた階級・出自への執念深いこだわりが浮かび上がります。これは単なる個人の狂気ではなく、「血の純潔」や「階層意識」が凝縮された象徴的セリフであり、神美の暴走にはそうした歴史的背景も垣間見えます。

楼蘭(子翠)と猫猫の再会|地下で交錯する過去と現在

第45話では、猫猫が拷問部屋に送られたのと並行して、もう一人の重要人物・楼蘭(子翠)の動きが描かれます。後宮地下の火薬庫を拠点に爆破計画を進める彼女は、かつて猫猫の友人だった「子翠」その人でした。久々の再会を果たしたふたりの間には、変わらぬ信頼と、それぞれが背負う異なる過去が交錯していきます。

子翠=楼蘭、猫猫がかつての友として再認識

第45話では、猫猫が地下で再会した女性に「子翠」と呼びかける場面が描かれます。相手は「今は楼蘭」と応じるものの、そのやりとりからふたりの間に以前からのつながりがあることが明らかになります。かつて後宮で交流のあった旧知の仲であり、猫猫は目の前の彼女を“友”として見ている様子が印象的でした。

この再会は静かでありながら、強い余韻を残します。猫猫は相手が現在どんな立場であれ、かつての「子翠」として受け入れている。その対照として楼蘭は、過去の名を捨てたように振る舞うものの、どこか寂しげな様子も見せており、二人の立場の違いと心の距離感が丁寧に描かれています。

爆破計画を企てる楼蘭、その真意と行動背景とは

第45話では、楼蘭が後宮の地下に火薬を集めており、何らかの爆破計画を進めていることが示唆されます。彼女の目的や背景について詳しい説明はありませんが、その行動は単なる破壊衝動ではなく、明確な意志と計画に基づいたものであることがうかがえます。楼蘭が冷静かつ的確に行動している様子からは、長い間この計画を準備してきたこと、そして強い覚悟を持っていることが感じられます。

また、猫猫との再会によって、彼女の中に揺らぎが生まれているようにも見えます。自らを「楼蘭」と名乗り、過去を断ち切ったように振る舞いながらも、「子翠」と呼ばれたときの一瞬の表情には、どこか懐かしさや葛藤がにじんでいました。この爆破計画が個人的な復讐なのか、後宮という制度そのものに対する反抗なのかは今後の展開に委ねられますが、楼蘭というキャラクターの思想と過去が徐々に浮かび上がる伏線として、注目すべき要素です。

📖【補足】楼蘭(子翠)の爆破計画は何のため?

楼蘭の爆破計画は、単なる破壊衝動ではなく、長年蓄積した不満や後宮制度への反発が根底にあると推察されます。詳細は語られていませんが、行動は計画的かつ冷静で、個人的復讐というよりも「秩序の破壊と再構築」が視野に入っている可能性も。

翠苓と子翠は異母姉妹|静かに語られる血縁の真実

第45話では、翠苓と楼蘭(子翠)の間に“異母姉妹”という血縁関係があることが明らかになります。これまで女官と反乱者という対照的な立場で描かれてきたふたりでしたが、血のつながりと過去が物語の核心に静かに迫ってきます。この章では、翠苓の妹を想う言葉と、それが語る宮廷という空間の非情さを掘り下げていきます。

翠苓の「妹を助けたい」想いに込められた決意

騒動が広がる中、翠苓は神美の怒りにさらされながらも、響迂や猫猫の処遇に介入します。その際、彼女が「妹を助けに来た」と語る場面があり、楼蘭=子翠との関係が明確に示されました。異母とはいえ、翠苓は妹に対する強い情を持っており、命を懸けても守りたいという決意が感じ取れます。

この発言は、これまで冷静で神美に従順に見えた翠苓という人物の内面を大きく変えるものであり、単なる女官ではなく“家族を背負う存在”としての顔を見せた瞬間でした。彼女が後宮という空間で自分の立場を守りながら、ずっと妹の動向を見守っていたとすれば、その葛藤と覚悟は計り知れません。

姉妹の運命を翻弄する宮廷の非情な構造とは

翠苓と子翠は異母姉妹でありながら、それぞれ異なる運命を歩まされてきました。片や神美に仕える女官として後宮に残り、片や“楼蘭”という名で反体制的な行動に身を投じる。こうした姉妹の対照的な立場の背景には、宮廷の中で人が選べない“血”や“出自”が大きく関わっています。

神美が翠苓に「汚れた血」と吐き捨てたように、出自に対する偏見や階層意識が根深く残る後宮では、どれだけ誠実に生きようとしても、望まぬ運命に翻弄されることがある。この姉妹の描写は、ただの家族の物語ではなく、制度と血のしがらみが交差する後宮の縮図を見せているのです。

45話で張られた伏線と今後の展開予想

第45話では、物語の転換点となるような伏線がいくつも張られていました。猫猫の危機的状況とその切り抜け方、楼蘭(子翠)の爆破計画、そして響迂の不穏な動き。さらに、猫猫が使った簪の意味も含め、壬氏との再会を示唆する描写も見受けられます。ここでは、これらの要素を手がかりに今後の展開を予想しつつ、物語がどう進んでいくのかを整理していきます。

響迂の動きと楼蘭の爆破計画、後宮崩壊の兆し

今回、響迂は猫猫の逃亡を助けようとしたものの、見張りにすぐに捕まってしまいます。その行動の真意は明かされていませんが、響迂が何らかの意思を持って神美の元から離れようとしていることは確かです。また、楼蘭が進める地下火薬庫での爆破計画も着々と進行しており、後宮全体に破滅的な影響を及ぼす可能性が高まっています。

この二つの動きは、偶然ではなくどこかでつながっている可能性もありそうです。楼蘭と響迂が裏で連携しているのか、それとも別々に後宮の崩壊を企てているのか。いずれにせよ、神美を頂点とした異常な支配構造が崩れ始めている兆しと捉えられ、今後のクライマックスに向けて緊張感が一気に高まりました。

猫猫と壬氏の再会はあるのか?簪に込められた伏線

蟇盆で猫猫が使った簪は、過去に壬氏から贈られたもの。ただの装飾品ではなく、危機を乗り切るための武器として彼女を助けたこの簪は、物語上の大きな“再会の予兆”でもあります。猫猫が命を守られたという事実は、壬氏の存在が間接的に彼女を支えていることを示すものであり、ふたりの絆の伏線と見ることもできるでしょう。

今回の話数では壬氏本人は登場していませんが、このような“存在を感じさせる”演出によって、再登場への期待感が高まります。猫猫がどこまでこの異常な状況を生き延びられるのか、そしてその先で壬氏とどのように交差していくのか。物語の焦点は、後宮の崩壊と同時に、ふたりの関係性にも移りつつあります。

Q
猫猫が焼いていたのは本当に毒蛇?
A

はい。蟇盆の中には毒虫や毒蛇が放たれており、猫猫はそれを壬氏の簪で刺して焼いて食べています。彼女の毒への耐性と知識ゆえの行動です。

Q
子翠(楼蘭)はなぜ爆破を企てているの?
A

明確な動機はまだ描かれていませんが、後宮という制度や神美への反発、過去の因縁が根底にあると考えられます。反体制的な立場に立つ意志が強く見られます。

まとめ|薬屋のひとりごと45話が突きつけた“生き抜く知恵”と“血の因縁”

アニメ『薬屋のひとりごと』第45話「蟇盆」は、猫猫の胆力と機転が際立つ回であると同時に、後宮という閉ざされた世界の歪みを深く抉り出す内容でした。拷問部屋でも冷静に生き抜こうとする猫猫の姿は、知識と精神力を武器にした“サバイバル”そのもの。そして、神美の狂気、翠苓と子翠の姉妹関係、楼蘭による爆破計画など、あらゆる登場人物の“血”と“立場”が交錯し、物語はさらに深みを増しています。

誰が味方で誰が敵か、善悪だけでは測れない感情と背景が錯綜する後宮の中で、猫猫はどう生き、何を見極めていくのか。今後の展開がますます気になる回となりました。次回以降、壬氏との再会や楼蘭の計画の行方にも注目です。

この記事のまとめ

◆ポイント◆

  • 猫猫が蟇盆で毒蛇を焼いて生き延びる
  • 神美が翠苓に暴力を振るう狂気描写
  • 子翠=楼蘭と猫猫が後宮で再会
  • 楼蘭が後宮爆破を計画している
  • 翠苓と子翠が異母姉妹と明かされる
  • 響迂の動きが神美への反抗を示唆
  • 壬氏の簪が猫猫を救う伏線として機能
  • 後宮の支配構造の崩壊が始まる予兆
  • 猫猫と壬氏の再会の可能性が高まる

今回も読んでいただきありがとうございます!
猫猫が見せた胆力や、子翠と翠苓の姉妹関係など、45話は見どころが詰まっていましたね。
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