ナイエの覚醒で熱く終わる回だと思ったら、最後にクレンの「顔」へ爆弾を仕込んできました。今まで普通に見ていた顔が、レイにとっては忘れられない親友の顔だった。こういう後から意味が変わる設定、オタクは弱い(笑)。
第8幕「友の記憶」は、ナイエが勇者への憧れを取り戻す戦闘回でありながら、シロ、レイ、ヴォーデイン、トアの書まで勇者伝承の謎を一気に動かした回でした。
※あと4話しかない・・・3期希望💦
※この記事は2026年8月27日に更新されました
クレバテスⅡ 8話 感想:ナイエとレイ、「友の記憶」が戦いを変えた
第8幕で一番熱かったのはナイエです。教師として生徒たちを守りながらクレンの尖兵と戦い、追い詰められたところで幼い頃の「勇者になりたかった自分」を思い出す。
磁場を操って金属を利用する戦い方も派手でしたが、刺さったのは強さより動機でした。現実を知った大人になっても、子供の頃に憧れた勇者はナイエの中から消えていなかったんですよね。
そこへメリーメリーが重なります。誰かを守りたい気持ちが、ナイエをもう一度立たせる。「友の記憶」という題名がまずこちらで回収されました。
そして後半では、同じ題名がレイに突き刺さります。
クレンの顔を見たレイが動揺することで、これまで「クレバテスが人間社会で活動するための姿」に見えていたクレンの顔そのものに、過去が存在していたと判明しました。
シロ・クレイトスは誰?クレンの顔とレイとの関係
シロ・クレイトスはレイの親友であり、現在のクレンが人間の姿を取る際の元になった人物です。
だからレイはクレンの顔を見て強く反応しました。レイからすれば、目の前に現れたのは「死んだ親友と同じ顔をした見知らぬ男」です。冷静でいろという方が無理でしょう。
そしてシロは、クレバテスにとっても無関係な人間ではありません。
ハイドラートが襲撃された時、赤子のルナを守ろうとしてクレバテスと向き合った少年こそ、クレンの姿の元になったシロでした。
人属を滅ぼそうとしていた魔獣王に赤子を託し、その後のクレバテスの行動を変えるきっかけを作った人間。その姿をクレバテスが使い続けているわけです。
これ、考えるほど味わい深い。
クレバテスは人間を理解するために人間社会へ入り込みながら、外見だけは自分に人間の赤子を託した少年を使っている。クレンという姿そのものが、クレバテスと人属をつないだ最初の記憶なんですよね。
そして今回、それをレイ側から見せたことでシロが「クレバテスに影響を与えた少年」だけではなく、「誰かに大切に思われていた一人の人間」になりました。
第8幕の題名が「友の記憶」なのも納得です。
ナイエはメリーメリーとの関係によって勇者への憧れを取り戻し、レイはクレンの顔によって失った友を思い出す。同じ「友」が一方を立ち上がらせ、もう一方を動揺させています。
ヴォーデインが奪った「炉のトアの書」とは?なぜ狙っている?
ヴォーデインが第8幕で奪ったのは、クレンが持っていた「炉のトアの書」です。ヴォーデインとローメインがトアの書を狙う目的は、すでに第5幕で「勇者伝承の復活」と明かされています。
つまり本を一冊奪われただけではありません。勇者伝承を復活させようとしている側へ、必要なものが渡ってしまったことが問題です。
クレンも相手の目的は把握していました。第5幕では巨大な影の塔を作り、「欲しければ奪え」と迎え撃つ側に回っています。
それでも最後はヴォーデイン本人に持っていかれた。
クレバテスとヴォーデインの力関係だけでなく、「千年前から続く計画が前進した」という意味でかなり重い敗北です。
ここからはアニメ第8幕より先の原作ネタバレを含みます。
原作では、トアの書は全部で5冊存在し、「魂の欠片」と合わせて集めることで勇者伝承の復活へ近づくことが明らかになります。
KADOKAWAの原作第9巻紹介でも、「5冊揃ったトアの書」と「集められた魂の欠片」によって勇者伝承の復活が迫っていることが明記されています。
ヴォーデインは何となく古代の本を集めているわけではありません。トアの書と魂の欠片をそろえ、勇者伝承そのものを再び動かそうとしています。
そこで面白いのが、ヴォーデイン自身も魔獣王だということです。
普通に考えれば、人属の勇者は魔獣王にとって敵側の存在。それなのにヴォーデインは千年もの時間をかけて勇者伝承の復活を目指している。
「なぜ魔獣王が勇者を必要としているのか」。トアの書より、本当に怖い謎はこっちです。
生徒たちから抜けた光は何?「魂の欠片」の正体
第8幕の時点では、生徒たちから抜ける光の正式な正体までは説明されていません。原作の後続情報から見ると、あれは勇者伝承の復活に関わる「魂の欠片」につながる描写です。
ここは「生徒の魂を丸ごと吸い取った」と考えると少し違います。
原作で明らかになるのは、ヴォーデイン側が「魂の欠片」を集めており、それが5冊のトアの書と並んで勇者伝承復活に必要だということです。
第5幕でローメインが一般生徒を眠らせ、才能のある生徒たちを残した行動も、この流れを知ると見え方が変わります。
ソルセインで行われているのは、単純な学校占拠でも、才能ある魔術師同士を戦わせる実験でもありません。
トアの書を奪う。勇者の資質を持つ者を選別する。そして魂の欠片を集める。
今の人間たちが詳細を知らないまま、千年前から続いている勇者伝承の仕組みに組み込まれています。
しかも「勇者」と聞けば本来は人類側の希望のはずなのに、その復活作業を進めているのがヴォーデイン。言葉だけなら正義っぽい「勇者伝承」が、どんどん不穏になってきました。
クレバテスⅡ8話の締め:勇者を作るのは強さだけではなかった
第8幕で好きなのは、勇者の話をしているのに最後まで「強い人間だけが偉い」という話にならなかったところです。
ナイエを立たせたのはメリーメリーへの思い。シロがクレバテスを動かしたのも、ルナを守ろうとした行動でした。
一方では、トアの書や魂の欠片を集めて「勇者を復活させる仕組み」が動いている。
誰かを守ろうとして勇者になる人間と、仕組みによって勇者を作ろうとするヴォーデイン。この対比、かなり好きです。
クレンの顔まで伏線に変えてきた以上、まだ何気なく見ているものにも爆弾が埋まっていそうで怖い。最高に楽しくなってきました。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『クレバテスⅡ-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』公式サイト 第8幕「友の記憶」
- TVアニメ『クレバテスⅡ-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』公式サイト 第5幕「自分との戦い」
- KADOKAWA『【新装版】クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 8』
- KADOKAWA『【新装版】クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 9』

読んでいただきありがとうございます!
シロとクレンの顔がつながった瞬間、第8幕「友の記憶」の意味まで一気に変わりましたね。

ナイエに熱くなってたら、最後にトアの書まで持っていかれたにゃ!
油断しすぎにゃ!

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