『ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!』10話 嫉妬の魔女の正体は誰?ルシアナが犯人扱いされる理由

記事内に広告が含まれています。

いや待って、ルシアナって本来は「嫉妬の魔女」になる側だったはず。それが今度は犯人に仕立て上げられる側って、シナリオの配役変更がヤバい(笑)。

第10話「嫉妬の魔女事件」は、メロディが救ってしまったルシアナの運命、その空席を別の人物が埋めるようにゲームイベントだけが形を変えて動き出す回でした。

そして一番気になる「今の嫉妬の魔女は誰なのか」には、原作ではすでに明確な答えが出ています。ここから先は原作の展開まで含めて触れます。

※この記事は2026年8月27日に更新されました

『ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!』10話 感想:配役がズレても事件だけは始まるのが怖い

私が第10話で一番ゾクッとしたのは、「ゲーム通りの人物がいなくてもイベント自体は消えない」と見えてきたところでした。

本来の『銀の聖女と五つの誓い』では、荒んだ生活から強い劣等感を抱えたルシアナが、恵まれたヒロインを妬んで魔王に魅入られ、「嫉妬の魔女」になります。

しかし今のルシアナにはメロディがいる。家は立て直され、本人も「妖精姫」と呼ばれ、友人にも恵まれています。もう原作ゲームで闇落ちしたルシアナとは別人と言っていい。

ところが、アンネマリーが知る「教室ペンキ事件」「机荒らし事件」「水浸し事件」という三段構成は動き始める。しかも本来ヒロインが受けるはずの罠を、今度はルシアナが受けているわけです。

さらにルシアナがようやく成功させた水魔法「水気生成」まで、後々彼女を疑わせる材料になっていく。努力が報われた瞬間を見てニマニマしていたオタクに、そんな使い方する!? 容赦ないなこのシナリオ(笑)。

嫉妬の魔女の正体は誰?ルーナはなぜ魔女になるのか

現在の世界で「嫉妬の魔女」になるのは、ルーナ・インヴィディアです。

これは推測ではありません。原作ではルーナ本人がルシアナへの嫉妬を告白して魔女化し、TOブックス公式のコミックス第8巻紹介にも「嫉妬の魔女化したルーナ」と明記されています。

では、あれだけルシアナと仲良くしていたルーナが、なぜそうなるのか。

ルーナはルシアナを嫌いだっただけではありません。むしろ友人として好きだった。それでも社交界で「妖精姫」と注目され、試験でも上位に入り、王太子やマクスウェルとも自然に親しくなっていくルシアナを見て、「自分より輝いている」という嫉妬を積み重ねていました。

ここがつらいんですよ。友情が偽物だったのではなく、友情と嫉妬が同時に存在していたんです。

そして、その嫉妬に魔王側の力が入り込みます。原作ではビュークが魔王の残滓の力を使い、ルーナを「嫉妬の魔女」として利用していました。つまりルーナが突然、自分の意思だけで悪人になったわけではありません。

ちなみに「インヴィディア(invidia)」はラテン語で嫉妬・羨望を指す言葉。ルーナ・インヴィディアという名前自体、正体を知った後では「作者さん、最初から思いっきり書いてるじゃないですか!」案件です(笑)。

ルシアナは嫉妬の魔女事件の犯人?ハンカチや水魔法が疑われる理由

ルシアナは犯人ではありません。彼女の私物と能力を使い、犯人に見える状況が作られています。

最初の「教室ペンキ事件」では、少し前にルシアナが失くした鉛筆が現場近くから見つかります。続く「机荒らし事件」では、以前なくしたハンカチまで事件現場から発見されました。

一度なら偶然で済ませられても、二度続けば周囲は疑い始める。しかも被害者は「成績優秀で裕福な平民」。かつて「貧乏貴族」と呼ばれたルシアナなら、金持ちを妬む動機がある――そんな筋書きまで勝手に完成してしまいます。

そこへ水魔法です。ルシアナは「水気生成」を覚えたばかりですが、「嫉妬の魔女事件」の三つ目は水を使った事件。本来なら喜ばしい魔法習得が、犯行能力の証明として利用されてしまいます。

原作を先まで読むと、鉛筆やアリバイに関する不自然さからルーナへ疑いがつながっていきます。ルシアナが間抜けに証拠を落とし続けたのではなく、最初から「ルシアナがやったように見せる」事件だったわけです。

オリヴィアは嫉妬の魔女?怪しく見える彼女の本当の役割

オリヴィアは嫉妬の魔女ではありません。

第10話周辺では、ルシアナへ冷たい視線を向け、「裕福な平民への妬み」という犯行動機を連想させるため、どう見ても怪しい。アンネマリーが疑うのも当然です。

ところが原作で彼女が口にするのは、本来ゲームで悪役令嬢アンネマリーがヒロインを糾弾する場面のセリフでした。

つまり現在のオリヴィアは、「嫉妬の魔女」ではなく悪役令嬢枠へ移動している。TOブックス公式のコミックス第7巻紹介でも、「オリヴィアは、どうやら悪役令嬢役」と明記されています。

本来の悪役令嬢アンネマリーは転生によって役割を降り、ルシアナも嫉妬の魔女から外れた。その結果、オリヴィアとルーナが別の役を担う。キャラクターは変わったのに「役」だけがしぶとく残っているんです。

なぜヒロイン不在でも「嫉妬の魔女事件」は起きたのか

本物のヒロインはメロディです。しかし本人はヒロインにも聖女にもなる気ゼロ。聖女の力までメイド業へ全振りしています。

それでも学園では、本来ヒロインが取るはずだった試験順位やイベント上の立場をルシアナが引き受け始めました。アンネマリーたちも「今回の代役ヒロインはルシアナ」と考えています。

そしてヒロイン役がルシアナへズレたことで、元々ルシアナが担当していた嫉妬の魔女役にはルーナ、悪役令嬢役にはオリヴィアが入っていく。

アンネマリーは作中で「ゲームシナリオの強制力」を疑っています。ただし、世界に絶対的な強制力が存在するとまでは、この段階では確定していません。

確実なのは、メロディたちが人物の運命を変えても、ゲームで予定されていた事件が別の配役で再現されていること。私はここが本作の怖くて面白いところだと思いました。

嫉妬の魔女事件、役割が変わっても残るシナリオが面白い

メロディはルシアナを救おうとして世界を変えたわけではありません。ただ最高のメイドを目指して働きまくっただけ。それなのに主人の人生が好転し、本来の中ボスがヒロイン代理になってしまった。

そのしわ寄せがルーナたちへ向かうのだから、この作品の「シナリオブレイク」は単なる爽快ギャグでは終わらないんですよね。

そして何より、魔女になったルーナとルシアナの関係は「裏切った友達を倒す」だけでは終わりません。嫉妬してしまった少女と、それでも友達だった少女。その感情がぶつかる先まで見届けたくなる。ここからのルシアナ、かなり好きです。

【公式サイト・引用・参照】

第10話まで読んでいただきありがとうございます!
嫉妬の魔女事件、ルシアナが疑われる展開はかなり苦しいですね。

にゃん子
にゃん子

しかも嫉妬の魔女の役まで別人に移るなんて、ゲームシナリオもしぶとすぎるにゃ!
メイドが運命を変えすぎにゃ!

ルーナやオリヴィアの役割にも注目です。
共感したらSNSでシェアして、ぜひ皆さんの意見も発信してみてください!

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

アニメ愛好家ユウをフォローする
タイトルとURLをコピーしました