『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』第10話ネタバレ感想|マスタフォン侯爵家は黒幕?像の欠片はなぜ魔鼠の体内に?

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メイドさんが大挙して押しかけてくる。普通なら少し嬉しい絵面なのに、全員「魅了」済みとなると話は別です。怖いわ!(笑)

第10話「敵陣突入」は、下水道の巨大魔鼠から見つかった欠片、マスタフォン侯爵家、魅了された使用人、そしてタマの救援が一本につながる回でした。結論から言えば、侯爵家そのものが黒幕ではなく、家の内側が敵勢力に食われています。

さらに、あの像の欠片が下水道にあった理由も原作では判明済みです。偶然落ちていたアイテムではなく、監禁されたフィリーが外へ異変を知らせるために残したSOSでした。

※この記事は2026年9月5日に更新されました

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。10話 感想|「敵陣」は侯爵邸だけではなかった

第10話で一番イヤらしくて面白いのは、ロックが強いだけでは処理しづらい「魅了された人間」を敵が使ってきたことです。力で殴れば終わる魔物ではなく、守るべき一般人そのものが攻撃役にされる。

公式あらすじでも、巨大魔鼠の体内から回収した欠片を組み立てると『昏き神々』の像が現れ、その直後にマスタフォン侯爵家のメイドたちがロックの屋敷を襲います。これだけ並べば、侯爵家が敵の拠点だと疑うのは当然です。

ところが、侯爵家の飼い犬タマがエリックへ救援の手紙を届ける。この瞬間、「侯爵家が敵」から「侯爵家で何かが起きている」へ構図が反転します。ワンコ一匹で陰謀の見え方をひっくり返すの、控えめに言って最高です。

ここからはアニメ第10話より先の原作ネタバレを含みます。

マスタフォン侯爵家は黒幕?フィリーは敵なのか

マスタフォン侯爵家そのものは黒幕ではありません。Web原作では、侯爵家は「昏き者ども」に内部から支配された被害者で、フィリー・マスタフォンも敵ではなく監禁されていた側です。

原作では、二年前に雇われた執事見習いが異例の速さで家宰まで出世し、その後に豹変。マスタフォン侯爵夫妻と五女フィリーを監禁し、主だった使用人たちも別人のように変わっていました。ロックは家宰が昏き者どもと通じ、侯爵邸を拠点として使っていると判断します。

フィリーが生かされていたのにも理由があります。彼女は錬金術士で、両親を人質に取られ、敵が必要とする特殊な金属を精製させられていました。

名門貴族へ正面から喧嘩を売るのではなく、内部へ入り込み、家族を人質にして技術と使用人を利用する。ロックの戦闘力をまともに相手にしない敵側のやり口が、かなりイヤらしいです。

昏き神々の像の正体は何?欠片はなぜ巨大魔鼠の体内にあった?

像の素材は、Web原作では「愚者の石」です。フィリーが強制的に精製させられた素材で、欠片が下水道へ流れた理由は、フィリーが時間稼ぎと救難信号を兼ねて意図的に捨てたからです。

愚者の石は、呪いを溜め込み増幅する性質を持ち、神の加護とは逆方向の結界にも使えるとフィリーが説明しています。敵はフィリーに像の形で精製させた後、それを別の用途へ作り直させようとしていました。

そこでフィリーは一部を下水へ流しました。原作では、この欠片の流出地点を逆算したことがマスタフォン侯爵家へたどり着く手掛かりになります。

一方、「巨大魔鼠の体内から出てきた」という部分はアニメ側の構成です。原作では欠片を下水へ流した事実までは明示されますが、魔鼠が飲み込む場面はありません。したがって第10話では、下水へ流された欠片を巨大魔鼠が取り込んだ、とつないだ演出だと整理するのが正確です。

前話までの「正体不明の破片」が、監禁された少女から外へ投げられたSOSだった。ここが第10話で一番気持ちいい部分です。拾ったアイテムに後から設定を足したのではなく、フィリーの抵抗が捜査線を侯爵家まで引っ張っていたわけです。

タマは何者?なぜエリックへ助けを求めたのか

タマはフィリー・マスタフォンの愛犬です。原作では魔獣や変身キャラではなく、非常に賢く忠実な大型犬として描かれています。

フィリーはタマだけを逃がしましたが、タマは主人を置いて屋敷から去りませんでした。十分な餌や水も得られず痩せながら使用人の動きを観察し、原作ではロックをフィリーの監禁場所へ案内します。

アニメ第10話は、この「外部へ助けをつなぐ役割」をエリックへ手紙を届ける形へ変更しています。公式あらすじでは手紙の差出人までは明示されず、Web原作にも同じ手紙の展開はありません。

ただしタマが動く理由は一貫しています。フィリーと侯爵家を救うためです。痩せても逃げず、敵の目を避けながら機会を待つ。下手な人間より腹が据わっています、この犬(笑)。

魅了されたメイドたちは死んだ?侯爵家の使用人は助かるのか

魅了されていた人間の使用人は、原作では死亡扱いではありません。敵を排除した後の侯爵邸には「気絶している者」が残り、ロックは魅了をかけられていた者だろうと判断しています。

一方、屋敷には灰になった存在もあり、こちらはヴァンパイアの眷属だったものと区別されています。侯爵家には、敵側の眷属になった者と、魅了で操られていた人間が混在していたわけです。

だから第10話のメイド襲撃は、「侯爵家の使用人が悪だった」という場面ではありません。敵が一般人を武器に変えた場面です。ロックほど強い男でも、倒すより殺さず止める方がよほど面倒でしょう。

「敵陣突入」というサブタイトルなのに、見えてきたのは敵陣がすでに王都の日常へ入り込んでいた怖さでした。その一方でフィリーは欠片を流し、タマは助けを求めて走る。力では敵わない側の抵抗がロックへ届くから、この陰謀編は熱いんです。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
マスタフォン侯爵家と像の欠片、ここまで繋がると第10話の見え方がかなり変わりますね。

にゃん子
にゃん子

タマまで気になって追い始めたら、もう完全に沼にゃ!
また細かいところまで見てるにゃ(笑)。

第10話で気になった伏線や考察があれば、SNSで感想を添えてシェアしてもらえると嬉しいです!

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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