巫女服姿のダラさんにニマニマしていたら、後半は人間の四肢が潰れる祟りの時間。落差がヤバい。さっきまで照れていた六本腕のお姉さんが、本物の祟り神だったと思い知らされました。
第三怪「禁足地の掟」は、禁足地へ入った二組の違いを通して、ダラさんの優しさと恐ろしさを同時に描いた回です。日向と薫が無事なのは主人公補正ではなく、土地の主と結んだ関係に理由があります。
※この記事は2026年7月17日に更新されました
『令和のダラさん』3話 感想:巫女服ギャグから祟りへ落とす温度差がヤバい
薫が筆木先生に作ってもらったのは、ダラさんの六本腕と蛇体に合わせた特注の巫女服でした。異形を人間の形へ寄せるのではなく、その姿のまま似合う服を用意する。薫、分かっているな少年よ。
着慣れない巫女服に困惑するダラさんは可愛い。それでいて、禁足地を荒らす者が現れた瞬間、空気はホラーへ切り替わります。
ここが第3話のうまいところでした。ダラさんは、日向と薫に振り回されるだけの怪異ではありません。公式紹介どおり、温厚で理性的ではありますが、踏み越えてはいけない境界を守る祟り神です。
優しくなったから祟る力を失ったのではない。誰を受け入れ、誰を拒むべきか判断できる。その理性があるからこそ、掟を破った者への処置が怖いんです。
禁足地に入った二組はどうなったのか
神事のために訪れた二人は無事に帰り、祠を荒らした久砂葉エルたちは祟りによって命を落としました。
最初の一組は、禁足地と祠の状態を調べるために来た神職側の人間です。彼らは定められた作法で神事を行い、封印を壊さず、祠の中の物にも勝手に触れませんでした。
ダラさんは日向と薫を連れて姿を隠し、神事が終わるまで静かにやり過ごします。神職の二人はダラさんを認識できませんでしたが、土地を穢す行動を取らなかったため、祟られずに帰りました。
一方、心霊系配信者の久砂葉エルと撮影者は、再生数を稼ぐ目的で禁足地へ無断侵入します。立入禁止の警告を無視し、フェンスを破り、祠を閉じていた封まで壊しました。
エルは祠の中から呪物を引きずり出し、素手で触れます。その直後、四肢を潰す激しい祟りを受けて死亡。同行していた撮影者も助かりませんでした。
その後、ダラさんは二人の遺体と撮影記録を処理します。これは殺害を楽しんだのではなく、禁足地の存在と怪異を外の社会へ持ち出させないための後始末です。
救わなかったことまで含めて容赦はありません。ただし、エルたちは何重にも置かれた警告を自分たちで壊し、最後には封じられた物へ触れました。祟りは気まぐれではなく、掟を破った結果として発動しています。
日向と薫はなぜ禁足地に入っても祟られないのか
日向と薫が無事なのは、三十木谷家の血筋だけで守られているからではありません。二人はダラさん本人に受け入れられ、土地や祠を荒らさない客人になっているからです。
二人も最初は禁忌の地へ入った人間でした。しかし、ダラさんを見世物にせず、倒すべき怪物とも決めつけませんでした。
巨大な蛇体と六本腕を持つ姿を見ても「ダラさん」と呼び、一人の相手として話しかける。薫に至っては、体形に合わせた巫女服まで用意します。距離の詰め方はかなり強引ですが(笑)、そこに侮辱や金もうけの意図はありません。
エルたちとの違いは、禁足地へ入った事実だけではなく、土地の主をどう扱ったかです。
日向と薫は、ダラさんの領域へ遊びに来ても、祠の封や呪物へ勝手に触れません。ダラさんも二人を守るべき相手として扱っています。
つまり禁足地は、入った人間を機械的に殺す罠ではありません。そこには意思を持つ主がいて、人間の振る舞いを見ています。
「禁足地の掟」とは何か、破るとどうなるのか
第3話で示された掟は、まず許可なく立ち入らないこと。立ち入る役目を持つ者でも、祠を荒らさず、封印を壊さず、中にある物へ触れないことです。
フェンスや封は、ダラさんを閉じ込めるためだけの設備ではありません。危険を知らない人間を、祟りや呪物から遠ざける安全装置でもあります。
エルたちは、その警告を一つずつ意識的に破りました。立入禁止を無視し、柵を壊し、祠へ入り、封を解き、最後に呪物を手へ取る。偶然迷い込んだのではなく、止まる機会を何度も捨てています。
禁足地の掟を破ると、土地や呪物に宿る祟りを受け、命を落とすことがあります。公式の作品紹介にある「踏み入れば祟られ、命を落とすことすらある」という言葉を、第3話は笑えない形で実証しました。
ただし「入っただけで必ず死亡する」という意味ではありません。正式な目的と作法を持つ神職は無事に帰り、ダラさんから受け入れられた日向と薫も祟られていません。
境界を越える資格があるか。越えたあとに何をするか。禁足地の掟は、人間と怪異が互いの領域を侵さずに暮らすための約束です。
姉巫女は何者で何を企んでいるのか
公式設定で判明している姉巫女の正体は、祓い屋一家に生まれた双子の姉です。妹と共に大蛇の怪異・谷跨斑を討伐し、その首を落としました。
谷跨斑は討伐後、頭部を西の山、胴を東の山の洞窟へ分けて封印されています。現在の祟り神である屋跨斑――ダラさんの過去とも、深く結びついている人物です。
ただし、第3話の時点では姉巫女の名前や最終的な目的は明かされていません。
妹へ向ける言葉には愛情がある一方、純粋な姉妹愛だけでは片づけられない暗さが漂っています。何かを企んでいるように見えますが、具体的な計画まで断定できる材料は、まだ提示されていません。
確かなのは、姉妹が協力して谷跨斑を倒したことと、その討伐が現在のダラさんへつながっていることです。姉巫女の本性は、ダラさんがなぜ今の姿になったのかという過去と共に明かされていきます。
ダラさんは怖いからこそ優しい
久砂葉エルの末路を見たあとでは、ダラさんの笑顔も少し違って見えます。彼女は無害なマスコットではなく、人を祟り、異界へ隠す力を持った山の主です。
その恐ろしさを残したまま、日向と薫には甘く、巫女服を贈られて照れる。力がないから優しいのではなく、強大な力を持ちながら二人を傷つけないと選んでいるから尊いんです。
可愛い六本腕のお姉さんと、掟を破った者を逃がさない祟り神。その両方がダラさんでした。控えめに言って最高です。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『令和のダラさん』公式サイト、第三怪「禁足地の掟」あらすじ
- TVアニメ『令和のダラさん』公式サイト、第三怪WEB予告・先行カット・あらすじ公開
- TVアニメ『令和のダラさん』公式サイト、登場人物紹介
- アニメイトタイムズ、『令和のダラさん』第3話あらすじ・先行カット・WEB予告

読んでいただきありがとうございます!
『令和のダラさん』3話は、巫女服の可愛さから禁足地の祟りへ落とす温度差が衝撃的でした。

ダラさんを可愛いだけだと思ったら甘いにゃ!
掟を破る配信者には容赦なしにゃ。

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