『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』7話|ミルカは何者?秘密通路にいた理由とその後

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地下から怪しい声がする→罠にかかった少女がいる→さらに奥へ進んだら王宮につながっている。いや、情報量が多い(笑)。

第7話「侵入者と秘密の通路」は、ちょっとした地下探検から始まり、ミルカという少女の境遇と王家の昔の事情まで飛び出す回でした。面白かったのは謎そのもの以上に、ロックが行き場のない少女を「侵入者」のまま終わらせなかったところです。

※この記事は2026年8月15日に更新されました

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。7話 感想:ミルカを「侵入者」で終わらせないロックがいい

新居の地下から声が聞こえたら、普通は幽霊か泥棒を疑います。ところがロックたちが見つけたのは、下水道から入り込み、罠にかかっていた少女ミルカでした。

そのミルカに案内されて地下を進むと、今度は屋敷から王宮へ続く秘密通路まで発見。引っ越したばかりの家にそんな物騒なオプション付けるなよ(笑)。

ただ、私がこの回で一番好きなのは秘密通路の仕掛けではありません。ロックがミルカを最初から犯罪者扱いしないところでした。

通路を進む際、ミルカは自分が先頭に立とうとします。自分なら罠にかかっても置いて逃げられる、という発想が自然に出てしまう。

子供がそんな自己評価になっている時点で、それまでどんな暮らしをしていたのかが見えてしまうんですよ。

対してロックは自分が前へ出る。最強魔導士だからではなく、子供を危険除けにするという選択肢が最初からない。

強い男が小さい子には当たり前のように優しい。はい、私はこういうのに弱いです(笑)。

そしてミルカの事情を知ると、第7話タイトルにある「侵入者」の意味まで少し変わって見えてきます。

ミルカは何者?なぜ秘密通路にいたのか

ミルカはロックや王宮を狙った敵ではありません。保護者と住む場所を失い、雨風をしのげる寝床を探していた少女です。

原作WEB版では、ミルカは保護者を亡くしたうえ、それまで暮らしていた家も失っています。王都には孤児などを保護する仕組み自体はあるものの、ミルカはそこからこぼれ落ちてしまいました。

その結果、下水道周辺で暮らすようになり、ロックの屋敷につながる地下へ入り込んだところで罠にかかります。

つまり「地下から聞こえた怪しい声」の正体は、屋敷へ忍び込もうとした悪党ではなく、逃げ場をなくした少女の声でした。

ミルカが秘密通路を寝床にしたがった理由も切実です。

雨が入らず、下水道より臭いが少なく、危険な大人も近寄りにくい。豪華だから気に入ったわけではなく、路上より安全だったからです。

ロックたちには「王宮へつながる危険な抜け道」でも、ミルカには「やっと見つけた安心して眠れる場所」。同じ地下道なのに意味がまるで違う。

だから秘密通路を封鎖して終わりにはできません。通路を塞げば安全にはなりますが、同時にミルカはまた寝床を失います。

そこまで見てしまったら、ロックが放っておけるはずもないんですよね。

ロックの屋敷と王宮をつなぐ秘密通路は何のためにある?

民家の地下から王宮、それも王の居場所に近いところまで行ける。現在の感覚なら警備責任者が頭を抱える構造ですが、原作では通路が作られた背景まで明かされています。

この秘密通路は、先々代の王が愛人だった男爵夫人の屋敷へ、人目を避けて行き来するために作ったものと考えられています。

ロックが現在暮らしている屋敷は、その男爵夫人のために先々代王が用意した屋敷でした。

しかも秘密通路の王宮側は王の寝室付近へ通じています。そう考えると、なぜこの二地点がわざわざ地下で結ばれているのかも妙に納得できてしまう。

魔王軍の工作でもヴァンパイアの侵入路でもない。王家の色恋沙汰の遺産です(笑)。

男爵夫人の子供が後に侯爵家へ養子入りしたことも判明します。エリックは、その人物が先々代王の庶子だった可能性をかなり高く見ています。

ここは確定事項ではありません。ただ、もしエリックの推測どおり先々代王の子だったなら、侯爵家への養子入りにも王家の意向が働いたと見ると筋は通ります。

問題は昔の恋愛事情より、秘密通路が現在まで残っていたことです。

途中が下水道につながっていたため、第三者がそこから入り込めばロックの屋敷だけでなく王宮へ到達できる。実際、ミルカが入れた時点で警備上の穴なのは明白です。

原作では下水道側から侵入できる部分を塞ぎ、王宮側も安全を確保したうえで、通路そのものは残す方向になります。ロックも魔法で補強します。

エリックからすれば、信頼できるロックの屋敷と王宮がつながっていること自体は、非常時の退路として使える利点があります。

危険なのは「ロックにつながっていること」ではなく、「誰でも下水道から入れてしまうこと」だったわけです。

先々代王の恋路が、何十年も経って国家セキュリティ案件になる。歴史って怖い(笑)。

ミルカはこのあとどうなる?ロックたちと一緒に暮らすのか

ミルカは秘密通路を追い出されて再び路上生活へ戻るのではなく、ロックの徒弟となり、その屋敷で暮らすことになります。

原作では、秘密通路を塞げばミルカの寝床がなくなると気付いたロックが、彼女をどう保護するかエリックと相談します。

そこで出てくるのが「徒弟」という仕組みです。

この場合の徒弟は単なる仕事上の弟子ではなく、家で暮らしながら仕事や技能を覚えていく立場。エリックは、相続権を持たない子供のようなものだと説明しています。

話し合いの末、ミルカ自身がロックの徒弟になることを選びます。

理由がまた健気なんです。

ロックの屋敷なら掃除など自分にもできる仕事がある。ミルカは祖父が生きていた頃には家の掃除をし、煙突掃除の仕事も経験していたため、「自分にも役に立てることがある」と分かります。

ただ食べさせてもらうのではなく、自分も働きたい。幼いのに、ずっとそうやって生き延びてきた子なんでしょうね。

さらに徒弟になった初日の夜も、ミルカは地下室で寝ようとします。

そこでロックから、ちゃんとした部屋で寝るよう言われる。屋敷の一室を自分が使っていいという発想そのものが、ミルカにはなかったのでしょう。

この場面、派手な魔法なんか一つもいらないんですよ。

「今夜から地下で寝なくていい」。それだけでミルカの人生は昨日までと違う。

第7話でロックたちが見つけたのは、王宮への抜け道だけではありませんでした。居場所をなくして地下へ潜っていた少女を見つけ、その子が地上で暮らせる場所まで作った。

ロックの屋敷が、だんだん「伝説の英雄が住む家」ではなく「行き場をなくした者が帰ってこられる家」になっていくのがいいんですよね。

ミルカ、もう地下で寝なくていいぞ。飯を食って、仕事を覚えて、たまには子供らしくガルヴと遊んでくれ。それだけで私は十分うれしいです。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
ミルカの正体や秘密通路の理由を知ると、7話の見え方も変わりますね。

にゃん子
にゃん子

王宮への秘密通路が恋愛事情の名残とか、先々代王は何してるにゃ!
アホにゃ(笑)。

ミルカがロックの徒弟になれる展開にはひと安心。
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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