『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』10話|燻り狂う牙とは?5500万級スキルを入手できた理由

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エンブリオを倒した報酬で、ついに〈燻り狂う牙〉が買える!……と思ったら、値札は5500万ゴルド。いや上がってるじゃねえか(笑)。

第10話「交渉」は、戦闘ではなくルーチェの一言が状況をひっくり返す回でした。そしてエルマがずっと「重騎士は最強」と言ってきた、その根拠となるスキルツリーがようやく手に入ります。

結論から言えば、エルマたちは5500万ゴルドを現金で払ったわけではありません。〈中級風魔法〉と大量の戦利品を交換材料にして、店側にも利益のある取引を成立させています。

※この記事は2026年9月4日に更新されました

『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』10話 感想:ルーチェの交渉力が完全に相棒だった

難関ダンジョンを攻略したエルマとルーチェは、報酬を獲得してD級冒険者へ飛級昇格。ここまで散々危険な橋を渡ってきただけに、ようやく実入りが追いついてきました。

そしてエルマが向かったのが、以前〈燻り狂う牙〉を見つけた「破れた魔導書堂」です。

面白かったのは、ゲーム知識なら圧倒的にエルマが上なのに、取引を決めたのはルーチェだったこと。商品の価値を知るエルマではなく、横から見ていたルーチェが交換条件を思いつきます。

これ、かなり好きなんですよ。エルマがルーチェを守って攻略するだけだった初期から、明確に「二人だから攻略できる」パーティーへ変わってきました。

しかもルーチェ本人は、とんでもない金額をエルマの強化に突っ込んでいる自覚が薄い(笑)。エルマが頭を抱えるのも当然です。

燻り狂う牙はどうやって手に入れた?なぜ5500万級なのに買えた?

〈燻り狂う牙〉の市場価値は3000万ゴルド。しかし「破れた魔導書堂」は以前5000万ゴルドを提示し、第10話の再交渉時には店主が5500万ゴルドを口にします。

エルマたちが現金5500万ゴルドを用意したわけではありません。

ここでルーチェが提案したのが、ダンジョンで入手した〈中級風魔法〉のスキルブック+査定に出した戦利品と、〈燻り狂う牙〉を丸ごと交換する取引でした。

原作で示されている数字を見ると、戦利品の市場価値は合計約4000万ゴルド。ただし店へまとめて売却する場合、エルマは実際に受け取れる額を高くても2800万程度と見積もっています。

さらに〈中級風魔法〉も、高く見積もって2000万ゴルド程度。エルマ側から見れば交換材料は合計約4800万ゴルド相当です。

一見すると5500万に届きません。それでも店主が応じたのは、商品の「売りやすさ」が違うからです。

〈燻り狂う牙〉は希少ですが、普通に使えば命の危険を増やす厄介なスキルツリー。欲しがる客が少なく、高値を付けても店に眠り続ける可能性があります。

対して〈中級風魔法〉やダンジョンの戦利品は、複数の客へ売りやすい商品です。

つまり店主から見れば、売れにくい高額商品一つを手放して、回転させやすい商品をまとめて仕入れられる。エルマ側は現金を温存したまま念願の〈燻り狂う牙〉を確保できる。双方に旨味がありました。

ルーチェ、金額計算そのものより商売人の弱点を突いているのが強いんですよ。道化師なのに交渉役までできる。便利すぎるぞ、この姫(笑)。

燻り狂う牙とはどんなスキル?なぜ重騎士と相性がいい?

〈燻り狂う牙〉は、死を覚悟した捨て身の戦いに特化したスキルツリーです。

原作では、普通のプレイヤーが使えば安定性が低く、デスペナルティの危険まで増えるため、実用性より一発の大ダメージを楽しむロマン寄りのスキルとして扱われていました。

ところが、これを重騎士が使うと評価が逆転します。

重騎士の専用スキルツリー〈重鎧の誓い〉は、高い防御性能やHPを生かす能力を持っています。そこへ〈燻り狂う牙〉の「危険な状態になるほど火力を引き出せる」性質を組み合わせると、弱点だった不安定さを重騎士側で補えるんです。

原作では後に習得する〈不惜身命〉が、その仕組みを非常に分かりやすく見せます。HP50%以下で使用でき、防御力を0にする代わりに、失った防御力を攻撃力へ上乗せするスキルです。

普通の職なら「防御0になって殴る」という自殺行為。それを元々とんでもなく頑丈な重騎士が使うから、変換できる攻撃力も大きくなる。

だからエルマは序盤から、〈燻り狂う牙〉を「重騎士の必須スキルツリー」と考えていました。

原作での完成形はもっと露骨です。〈燻り狂う牙〉持ちの重騎士は、防御役ではなくトップクラスのダメージディーラーとなり、ゲーム時代には「狂騎士」「人型暴竜」と呼ばれていました。

重騎士とは何だったのか(笑)。

ただ、第10話でスキルブックを入手しただけで即完成ではありません。必要なスキルを揃えてコンボが成立して初めて、本来の壊れ性能が出てきます。

つまり第10話は「エルマが突然最強になった回」ではなく、ようやく最強ビルドの土台を手に入れた回です。

ルーチェはなぜ中級風魔法を使わずエルマのために手放した?

ここは金額以上に、ルーチェの気持ちを見ると面白いです。

〈中級風魔法〉はハズレアイテムではありません。エルマ自身も、ルーチェが習得すれば戦闘面の弱点を補い、冒険者として十分やっていける優秀な選択肢だと考えていました。

それでもルーチェは使わないと決めます。

理由は、〈中級風魔法〉を覚えて無難に強くなる道より、現在の〈愚者の曲芸〉と〈豪運〉を生かしてもっと上を目指したかったからです。

そしてもう一つ大きいのが、エルマと別れたくないという気持ち。

エルマから「もっと強くなれる」と教えられたルーチェは、その可能性を途中で捨てず、このまま二人で冒険を続ける道を選びました。その結果、余った〈中級風魔法〉が〈燻り狂う牙〉を手に入れる切り札になります。

購入後も、エルマはルーチェに莫大な借りを作ったと気にします。しかしルーチェからすれば、エルマの強化はそのまま自分たちのパーティー強化です。

しかも彼女は、以前エルマから武器〈鉄石通し〉を買ってもらった恩も覚えている。

金額だけなら釣り合いません。でも二人とも「相手を強くすることが、自分たちの次の勝利につながる」と考え始めている。第10話の交渉で一番良かったのは、ここでした。

〈燻り狂う牙〉を手に入れて、ようやく重騎士の本番が始まる

これまでのエルマは、ゲーム知識と〈重鎧の誓い〉を使って格上を倒してきました。それでも本人からすれば、重騎士本来の強さをまだ出せていなかったんですよね。

〈燻り狂う牙〉を手に入れたことで、その状況がやっと変わります。

しかも入手できたのはエルマ一人の知識のおかげではなく、ルーチェが危険なダンジョンへ戻り、一緒にエンブリオを倒し、最後には交渉まで決めたから。

「重騎士こそ最強」の答えが見え始めると同時に、「エルマとルーチェの二人が強い」という物語にもなってきました。

防御職が人型暴竜へ化ける準備は整った。ここから〈燻り狂う牙〉が実戦で何をやらかすのか、オタクとしてはニマニマするしかありません。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでくれてありがとうございます!
『追放された転生重騎士』10話、燻り狂う牙を手に入れるルーチェの交渉が熱かったです!

にゃん子
にゃん子

5500万級を交換で取るルーチェ、商売まで強いにゃ!
エルマより頼もしく見えたら怒られるにゃ?

燻り狂う牙や重騎士の最強ビルドが気になったら、SNSでシェアして10話の感想や意見も一緒に投稿してください!

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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