『いびってこない義母と義姉』8話|犬のお姉さんの正体は御厨定!小雪が学級委員長になった理由も解説

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美冶の作文、これは効きましたね……。第1話からずっと「妾の子である自分は迷惑をかけてはいけない」と縮こまっていた少女が、人前で今の家族への思いを語れるところまで来た。親戚のオッサンみたいな顔で見守ってしまいました(笑)。

『いびってこない義母と義姉』第8話「犬のお姉さん」は、美冶が鴻蔵家から愛情を受け取るだけでなく、今度は小雪を支える側へ進んだ回でした。後半では、生徒会長・御厨定という新しい人物も登場しています。

※この記事は2026年8月30日に更新されました

『いびってこない義母と義姉』8話 感想:美冶が「鴻蔵家の娘」である自分を受け入れ始めた回

授業参観というだけで教師陣が戦々恐々としている叡報女学園。名家の令嬢が集まる学校だけあって、保護者の圧まで強い(笑)。そんな中、教師たちを褒めて回るてるが実にマミーでした。

しかし美冶の教室へ来ると空気が変わります。妾の子である美冶が名門校にいることへ周囲の保護者から好奇の視線が集まる。その状況で美冶が読み上げたのが、家族についての作文でした。

美冶は亡くなった実母への思いを消すことなく、現在自分を受け入れてくれているてる、まりか、ありさへの感謝も語ります。

新しい家族を愛することは、亡き母を忘れることではない。美冶の中で二つの家族への愛情が、ようやく無理なく同居できるようになったんです。

そして後半では、小雪の問題に美冶自身が踏み込んでいく。少し前まで「私なんかが」と引いていた子が、友達のためなら一歩前へ出る。控えめに言って、この変化は尊い。

犬のお姉さんの正体は誰?御厨定とは何者なのか

第8話のサブタイトルにもなった「犬のお姉さん」の正体は、叡報女学園の生徒会長・御厨定(みくりや・さだめ)です。

美冶は、学級委員長になってから仕事を抱え込む小雪を心配しながら、グングニルの散歩をしていました。その途中で出会ったのが、犬を連れた凛々しい女性。美冶はまだ名前も立場も知らないため、この時点では文字通り「犬のお姉さん」として認識しています。

ところが学園で生徒会長として姿を現した人物こそ、その女性でした。

御厨定は叡報女学園の生徒会長で、名家としてのしきたりを重んじる厳格な人物。公式紹介では、生徒たちから絶大な支持を受ける存在とされています。声を担当するのは七海ひろきさんです。

あの立ち姿と声が合わさると、とんでもない「お姉様」圧が出る。ヤバい、これは学園の女子たちが支持するのも分かる(笑)。

一緒に登場した浦ハチは生徒会副会長で、定を深く慕っている人物です。声は東山奈央さん。定の威厳ある雰囲気に対し、ハチは思ったことをはっきり口にするタイプで、二人の性格はかなり対照的です。

第8話で面白いのは、御厨定を最初から「生徒会長」として登場させなかったこと。

美冶が先に出会ったのは、公園で悩みを聞いてくれる一人の女性でした。だから視聴者も、美冶と同じように「厳しい肩書きを持つ人物」より先に、定の柔らかい一面を知ることになります。

第9話「規律と伝統の生徒会」のあらすじでは、美冶が公園で出会った「犬のお姉さん」と生徒会長・御厨定の面影を重ねる一方、生徒会では美冶の入学をめぐる問題が議題になると予告されています。

公園では優しく助言してくれた定が、生徒会長として美冶とどう向き合うのか。第8話は、その対比を成立させるための出会いでもありました。

小雪はなぜ学級委員長になった?仕事を一人で抱え込んだ理由

小雪が学級委員長へ立候補するきっかけになったのは、稲荷家のしきたりです。母も祖母も叡報女学園で学級委員長を務めており、小雪にも同じ役目が期待されていました。

ただ、小雪が引っかかっていたのは「自分に委員長が務まるか」という能力だけの問題ではありません。

家のしきたりだから立候補する。それだけを自分の動機にしていいのか、小雪自身が納得し切れていなかったんです。

そこで美冶が、小雪が委員長なら穏やかで安心できるクラスになりそうだと伝えます。

小雪を最後に動かしたのは、家の伝統ではなく美冶の言葉でした。自分自身を信じ切れなくても、大切な友達が見つけてくれた「小雪ならではの良さ」は信じられる。それで小雪は前へ進みます。

ところが委員長になった小雪は、今度は仕事を一人で抱え込んでしまいました。

人付き合いが得意ではなく、他人へ助けを求めることにも慣れていない小雪にとって、「誰かに頼る」は簡単ではありません。しかも美冶の言葉に背中を押されて引き受けた役目です。だからこそ、ちゃんとやらなければと力が入りすぎてしまった。

そこで美冶が手を貸します。

第6話では小雪と美冶が友達になり、第8話ではその友情がもう一段進みました。仲良くなっただけではなく、相手が無理をしていたら遠慮せず踏み込める関係になった。

美冶が「友達なんですから迷惑上等です」と動けるようになったこと自体、鴻蔵家で受け取ってきた優しさが彼女の中に根付いた証拠だと思いました。

美冶の作文「私の家族」の意味|なぜ「幸福な人間」と言えたのか

授業参観で美冶が読んだ作文は、第1話から続いてきた美冶の自己認識が変わったことを示す場面です。

鴻蔵家へ来た当初の美冶は、自分をまず「妾の子」として見ていました。てるや義姉たちから嫌われても当然、酷い扱いを受けても仕方がない。そんな負い目があるから、愛されても最初は素直に受け取れませんでした。

ところが第8話では、周囲の保護者から境遇を好奇の目で見られても、鴻蔵家との関係を恥じません。

美冶が作文で語ったのは、「不幸な生い立ちだったけれど新しい家族に救われました」という単純な話でもありません。

亡き実母と過ごした時間も幸せだった。そして今、てるたちから与えられている家族の温もりも幸せである。美冶はその両方を自分の人生として受け止めています。

だからこそ、自分を「幸福な人間」だと言えるようになったことが大きいんです。

鴻蔵家の三人が美冶を家族として扱う姿勢は、最初からほとんど変わっていません。変わったのは美冶の側でした。

私は、ここでようやく美冶が「鴻蔵家の娘である自分」を受け入れ始めたのだと思いました。

以前の美冶なら「ここに置いてもらえるだけで十分」で止まっていたはずです。第8話では、てるに見守られながら、自分が今の家族から愛されていることを人前で語れる。

あの作文は、美冶が自分の幸せを自分で認めた節目でした。

『いびってこない義母と義姉』8話の締め|今度は美冶が友達を助ける番だった

第8話で一番嬉しかったのは、美冶が「優しくされる子」だけではなくなったことです。

てるたちに受け止められ、自分を肯定できるようになったからこそ、今度は小雪が無理をしている時に手を伸ばせるようになった。その成長を、派手な事件ではなく作文と友達の手伝いで見せるところが『いびってこない義母と義姉』らしい。

そして次に待っているのは、公園で優しかった「犬のお姉さん」ではなく、規律を背負う生徒会長・御厨定です。

あの二つの顔が美冶の前でどう重なるのか。せっかく学園で居場所を作り始めた美冶に、またひと波乱ありそうで楽しみです。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
美冶の作文と小雪を支える姿に、成長を感じた第8話でしたね。

にゃん子
にゃん子

犬のお姉さんの正体が生徒会長・御厨定だったのも驚きにゃ!
あのお姉様オーラに浮かれてたらアホにゃ。

御厨定と美冶が今後どう関わるのかも楽しみです!
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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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