『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』第9話ネタバレ感想|ルーチェはなぜエンブリオを倒せた?「番狂わせ」の効果とは

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ダイススラストで出た数字は「4」。エルマだけでなく、こっちも「あ、終わった」と思いました。

ところが天井を見るとルーチェがいる。第9話「夢の主(マスター)」は、豪運キャラが運で勝つ話ではありません。運を外したルーチェが、自分でもう一度サイコロを振る状況を作った回でした。

※この記事は2026年8月28日に更新されました

追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する9話の感想:ルーチェを豪運だけで終わらせなかった

エンブリオに追い詰められたエルマのもとへ、逃がしたはずのルーチェが戻ってくる。ここから第9話は完全にルーチェの回です。

エルマはゲーム知識によって、世間ではハズレ扱いされるクラスやスキルの本当の価値を知っています。ルーチェを仲間にしたのも、道化師と〈豪運〉の強さを理解していたからでした。

だからエンブリオ戦でも最後はルーチェの幸運に賭ける。

ところが一番欲しい場面で普通に「4」が出る(笑)。幸運キャラだから6が出ました、で終わらせなかったのがいい。

ちなみに第9話は冒頭の振り返りがかなり長く、「まだ振り返るんかい」とは思いました。ただ、そのぶんエンブリオ戦の決着ではエルマとルーチェのスキルが綺麗につながっています。

勝ったこと以上に、「なぜこの二人でなければ勝てなかったのか」が見える戦闘でした。

ルーチェはなぜエンブリオを倒せた?ダイススラストの6は豪運だけではない

ルーチェがエンブリオを倒せたのは、最初の〈ダイススラスト〉を外したあと、〈曲芸歩術〉で自力でもう一度攻撃できる状況を作ったからです。

エンブリオは肉の鎧による高い防御力を持ち、普通の攻撃ではまともにダメージを与えられません。

そこでエルマが狙ったのが、〈ダイススラスト〉で「6」が出た場合のクリティカルです。

ただしエンブリオは空中にいるため、ルーチェの攻撃が届かない。エルマは〈シールドバッシュ〉でルーチェ自身を吹き飛ばし、空中のエンブリオまで送り込むという無茶苦茶な方法を使います。

盾で仲間を発射する主人公、なかなかいません(笑)。

この作戦が可能だったのにも理由があります。

エンブリオは〈王の彷徨(ワンダリング)〉によって本来のボス部屋から外へ出ており、戦っていた通路は通常のボス部屋より天井が低い。そのため〈シールドバッシュ〉でもルーチェを攻撃可能な高度まで飛ばせました。

そして最初の〈ダイススラスト〉。

必要なのは6。出たのは4。

攻撃は肉の鎧に弾かれ、エルマが用意した勝ち筋はここで崩れます。

ところがルーチェはそのまま落下しません。〈曲芸歩術〉を使って天井に足を付け、逆さになったまま体勢を立て直します。

そこで二度目の〈ダイススラスト〉。今度は「6」。クリティカルが肉の鎧を貫き、エンブリオを撃破しました。

もちろん最後の6にはルーチェの幸運が必要です。

でも、最初の4が出た時点で何もできなければ、その幸運を再び試す機会すらありませんでした。

二回目のサイコロを振る権利を作ったのはルーチェ自身です。

運が勝利を決めた。しかし、運が働ける場所まで戻ってきたのは技術と判断力だった。だから第9話のルーチェは「豪運だから強い」だけでは終わりません。

エルマの「ルーチェだからだ」の意味は?なぜ豪運ではなく本人を評価した?

「ルーチェだからだ」は、豪運を持つ道化師だから仲間にして正解だったのではなく、ルーチェ本人だから仲間にして正解だったという意味です。

原作ではこの場面で、エルマ自身が自分もレベルやクラスで人を見ていたと認めています。

父親やクラインは「重騎士は弱い」「道化師は使えない」と、世間一般の評価で人間の価値を決める。

エルマは逆に、ゲーム知識を使って「重騎士は本当は強い」「道化師と豪運には価値がある」と判断する。

評価自体は正しい。でも、人を見るときに能力やクラスを基準にしていた点では同じでした。

第9話のルーチェは、その評価基準の外側からエルマを助けます。

逃げろと言われたのに戻ってくる。命懸けの状況でもエルマを見捨てない。作戦が失敗しても、〈曲芸歩術〉を使った咄嗟の判断で状況をひっくり返す。

これは〈豪運〉の説明文には書かれていません。

エルマが信頼したのは、最後に6を出した幸運ではなく、「4が出たあとにも戦い続けたルーチェ」です。

ゲーム知識で人より正しい答えを知っていた主人公が、ゲームのデータには載らない人間の強さを教えられる。ここが第9話で一番好きでした。

称号「番狂わせ」とは?取得条件と効果は何?

エンブリオ戦のあとに関わってくる〈番狂わせ〉は、低レベル・少人数で〈夢の主〉を撃破した者に与えられる強力な称号です。

ここからはアニメ第9話より先の原作ネタバレを含みます。

原作での〈番狂わせ〉の取得条件は「パーティーメンバー2名以下」「推奨レベルの70%以下」で〈夢の主〉を討伐すること。効果は、自分よりレベルが高い敵との戦闘時に攻撃力と素早さが15%上昇します。

エルマにとって、かなり相性のいい称号です。

エルマはゲーム知識を利用し、格上の敵を倒して効率よく成長する戦い方を選びます。つまり〈番狂わせ〉の発動条件である「自分より高レベルの相手」と戦う機会がそもそも多い。

しかも重騎士は防御能力に偏る一方で、攻撃力と素早さが弱点になりやすいクラス。その二つを同時に15%補正できるのはデカいです。

そして称号名がまたいい。

世間から大ハズレ扱いされる重騎士と道化師。推奨レベルを大きく下回る二人が、格上のダンジョンマスターを倒して得る称号が「番狂わせ」。

もう、そのままエルマとルーチェじゃないですか。

単なるステータス強化ではなく、「弱いと決めつけられた二人が常識をひっくり返した証」になっているのが気持ちいいです。

追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する第9話の感想:4を引いた後のルーチェが強かった

第9話でルーチェが引いた「6」は確かに強い。でも、私が一番好きなのはその前の「4」です。

幸運が一度仕事をしなかったからこそ、ルーチェ本人の強さが見えました。

エルマに才能を発見してもらった少女が、今度は自分の判断と技術でエルマを救う。ここで二人の関係が「知識を持つ主人公と有用な仲間」から、背中を預けられる相棒へ変わったと思います。

運が外れた? なら、もう一回振れるところまで自力で行く。

ルーチェ、そういうところが控えめに言って最高です。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ダイススラストの「6」より、外れの「4」の後に動いたルーチェが一番カッコよかった!

にゃん子
にゃん子

ルーチェを盾で発射しておいて感動してる場合かにゃ!
でも「ルーチェだからだ」は尊いから許すにゃ。

エンブリオ戦や称号「番狂わせ」で刺さった場面があれば、ぜひSNSでシェアして皆さんの意見も聞かせてください!

アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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