『無職転生Ⅲ ~異世界行ったら本気だす~』7話|ナナホシの咳は何?ドライン病の正体と「第四段階」の意味

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スイカ召喚成功で「ついに帰還への道が!」と喜ばせておいて、ナナホシの咳をずっと残すのが怖いんですよ。

『無職転生Ⅲ』7話「第四段階」は、リニアとプルセナの卒業、ノルンの生徒会入り、ナナホシの研究成功と、周囲の人間が次の道へ進み始めた回でした。

そしてナナホシの咳はただの風邪ではありません。原作では後に「ドライン病」と診断されます。正確には、第7話の時点ですでに病気が進行しており、咳はその症状として出始めています。

※この記事は2026年8月10日に更新されました

『無職転生3期』7話 感想:卒業の寂しさから召喚編へ

リニアとプルセナが卒業し、ノルンはアリエルから正式に生徒会へ誘われる。ナナホシの研究も大きく前進しました。

今回は戦闘の派手さより、「時間はちゃんと進んでいる」という感覚が強かったです。

特にリニアとプルセナ。あれだけいつも一緒だった二人が、最後は自分たちの進路を決めるため本気で戦う。勝敗以上に、これで別々の道へ行くことを二人とも理解しているのが寂しい。

一方、ナナホシは異世界から物体を召喚する実験を成功させます。

長年帰還方法を探し続けてきた彼女にとって、とんでもなく大きな一歩です。それなのに祝宴では咳が止まらない。この小さな違和感が、次の章では命に関わる問題になります。

ナナホシの咳は何?病名は「ドライン病」

結論から言うと、第7話でナナホシがしていた咳は、すでに進行している「ドライン病」の症状です。

第7話の段階では病名が分かっておらず、ルーデウスも風邪のように考えています。解毒と治癒魔術を掛けると多少楽になりますが、根本原因は別にあります。

原作では後にナナホシが倒れ、古い文献を調査した結果、ドライン病と診断されます。

ドライン病とは、魔力を持たない者が体外から取り込んだ魔力をうまく中和できず、長期間かけて体内へ溜め込むことで発症する病気です。

原作では、魔力を持たず生まれた者が存在した太古の時代に見られた病で、約7000年前には人間側の魔力が強くなったことで事実上消えたと説明されています。

ここで当然気になるのが、「同じ日本人のルーデウスはなぜ平気なのか」です。

違いは身体。

ルーデウスは日本人としての記憶を持ちながら、この世界の赤ん坊として転生しました。その肉体には最初から魔力があります。

対してナナホシは、日本にいた自分の身体のまま転移してきた人間です。彼女自身には魔力がありません。

だからこの世界の空気や食物などを通して魔力に触れ続けても、身体がうまく処理できない。原作では10年ほど掛けて魔力が徐々に蓄積すると説明され、ナナホシが異世界へ来て約8年という状況とも噛み合います。

つまり第7話の咳は「これから病気になる予告」ではなく、もう身体に限界が近づいているサインでした。

治療法も原作では判明します。

必要なのはソーカス草。葉を茶にして飲むことで体内へ溜まった魔力を排出できます。

ただし一度飲めば完治するわけではありません。後の原作では、放っておけば再び魔力が溜まるため、ナナホシは日常的にソーカス茶を飲んで症状を抑える必要があると説明されています。

研究がやっと帰還へ近づいた瞬間に、今度はこの世界にいること自体が身体を蝕んでいると判明する。ナナホシにとって残酷すぎる問題です。

サブタイトル「第四段階」の意味とは?スイカ召喚との関係

「第四段階」という題名を見て、今回スイカを召喚した実験そのものが第四段階だと思った人もいるはず。

しかし原作では意味がはっきりしています。

第四段階とは「召喚物の詳細を指定する」段階です。

今回ナナホシは異世界から物体を呼び出すところまで進みましたが、狙った物を正確に選べてはいません。

原作ではキャベツを召喚するつもりだったのに、出現したのはスイカでした。

つまり「向こうの世界から何かを持ってくる」ことには成功した。しかし「地球の、この品種の、この物体」と条件を絞って呼ぶところまでは到達していない。

次に必要なのが、その詳細指定です。

だからタイトルの「第四段階」は、今回達成したゴールより、ナナホシが次に進む研究段階を示しているんですね。

スイカ一個だけ見れば可愛い成果です。でも世界と世界の間を、初めて物質が越えてきた。その事実はナナホシの帰還研究にとって途方もなく大きい。

甲龍王ペルギウスは何者?なぜナナホシと知り合いなのか

第7話のラストで突然出てくる大物の名前が、甲龍王ペルギウスです。

ペルギウスは400年前のラプラス戦役で人族を勝利へ導いた「魔神殺しの三英雄」の一人。ルーデウスにとっても、歴史上の人物として知っているほどの存在です。

そしてナナホシが彼の名前を出した理由は召喚術。

第四段階で必要となる「召喚物の詳細指定」について詳しい人物として、ナナホシはペルギウスを訪ねようとします。

ナナホシは以前から彼と接点を持っており、自分の異世界召喚研究を進める一方で、この世界側の召喚術について情報を得ています。

つまり突然すごい知り合いが生えてきたわけではなく、ルーデウスの知らない場所でも帰還のために動き続けていた結果です。

そして原作では第143話「第四段階」の最後にペルギウスの名前が明かされ、そのまま物語は「日常編」から「召喚編」へ移ります。

タイトル通り、研究だけでなく物語そのものが次の段階へ入る境目です。

リニアとプルセナは卒業後どうなる?もう登場しないのか

※ここから原作の先の展開を含みます。

結論から言えば、二人ともこれで退場ではありません。むしろ別々の場所で盛大にやらかして戻ってきます(笑)。

卒業時の決闘ではプルセナが勝利。勝ったプルセナは大森林へ戻り、族長を目指す道へ進みます。

原作ではラノア魔法大学首席卒業という経歴を引っ提げて戦士団へ入り、将来の族長候補としてかなり順調なスタートを切ります。

ところが雨期用に保管していた大事な干し肉を、よりによって見張り中に食べてしまう(笑)。これが「干し肉殺人事件」です。

一方のリニアは外の世界で商売を始めますが失敗。大きな借金を背負い、奴隷として売られる状況まで転落します。

最終的にルーデウスが借金を肩代わりし、その返済のため彼のもとで働くことになります。

卒業時はあんなにカッコよく旅立ったのに、二人とも見事なポンコツ着地。これだからリニアとプルセナは嫌いになれません(笑)。

ただ、失敗できること自体も成長なんですよね。学生時代はルーデウスという圧倒的な存在の近くにいた二人が、自分で進路を決め、自分で失敗する。

第7話の卒業は別れではなく、二人が自分の人生を始める回でした。

『無職転生3期』7話の締め:ナナホシの咳だけが笑えない

リニアとプルセナは卒業し、ノルンは生徒会へ進み、ナナホシは召喚研究を前へ進める。みんな少しずつ次の場所へ向かっています。

だからこそ、ナナホシだけ身体が前進についてこないのが怖い。

彼女はこの世界で英雄になりたいわけでも、家庭を築きたいわけでもありません。ただ日本へ帰りたい。そのためだけに何年も研究を続け、ようやく一個のスイカを世界の向こうから引っ張ってきた。

その瞬間には、もう身体が悲鳴を上げ始めていた。

「第四段階」というタイトルは希望の言葉なのに、同時に時間切れが近づいていることも示す。祝宴の隅で響いた咳が、今回いちばん重い音でした。

【公式サイト・引用・参照】

最後まで読んでいただきありがとうございます!
無職転生3期7話は、第四段階の前進よりナナホシの咳が気になる回でした!

にゃん子
にゃん子

スイカ召喚で喜ばせてからドライン病の伏線を置くの、容赦なさすぎるにゃ!

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アニメ愛好家ユウ

アニメオタク歴25年、アニメ研究歴20年(メディア学専攻)のアニメ研究ライター。
アニメ年間150本以上を視聴し、イベントやコミュニティでも発信。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを世界遺産級カルチャーへ。
そんな想いで『アニメのミカタ』を運営中。

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