いや、モニカ、そこまで行くのか……。聖女試験で負けて悔しがるくらいは想像していましたが、カロリーナの首に手をかけた瞬間はさすがにヒヤッとしました。
9話「暴かれた罪」は、カロリーナの規格外の神聖力が証明された一方で、モニカとジョナサンが抱えてきた歪みが一気に表へ出た回です。
※この記事は2026年8月26日に更新されました
『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』9話 感想:モニカの自尊心が壊れる瞬間が怖すぎる
聖女試験で気持ちよかったのは、カロリーナが誰かを蹴落とそうともせず、目の前の課題に取り組んだだけで圧倒的な結果を出したところでした。
本人には「私が一番」という意識がほとんどない。それなのに周囲が勝手に比較し、焦り、崩れていく。この作品らしさが凝縮されています。
その象徴がモニカでした。以前からカロリーナを敵視していましたが、9話では「負けたくない」という感情がついに理性を食い尽くします。
モニカはなぜカロリーナの首を絞めた?聖女試験で暴走した理由
モニカが暴走した最大の理由は、単なる嫉妬ではありません。自分の価値を支えていた「帝国一の聖魔法使い」という自負を、カロリーナに真正面から破壊されたからです。
しかもモニカは、ジョナサンから渡された灰色の玉で力を増幅した状態で試験に臨んでいます。
切り札まで使った。それでも届かなかった。ここが致命的でした。
正攻法で負けただけなら「今日は調子が悪かった」と逃げられる。しかし力を底上げしてなお完敗したことで、「本当は自分のほうが上」という逃げ道まで塞がれます。
そこでモニカは、自分が負けたのではなくカロリーナが不正をしたのだと思い込み、現実のほうを否定しました。
その認識が決壊した末に、カロリーナへ馬乗りになって首を絞めるという一線を越えます。
怖いのは、モニカが最初から殺人鬼だったわけではないことです。特権意識、ギルバートへの執着、「自分が一番でなければならない」という価値観を修正できないまま進み、最後に他人の命まで奪おうとした。
悪役が負けてスカッとするだけではなく、人が自尊心に食われて壊れる嫌な生々しさが残りました。
ジョナサンの罪とは?前聖女クローディアの死との関係
9話タイトル「暴かれた罪」で、もう一人外せないのがジョナサン・ミルズ大司教です。
アニメ9話では、ギルバートがジョナサンに関する黒い噂を調べ、ある事実を掴んだことが描かれました。
コミックス8巻の公式紹介では、ギルバートが追っていたのは前聖女クローディアの怪死事件であり、その捜査によってジョナサンの悪行が白日の下に晒されることが明記されています。
クローディアは単なる「昔亡くなった聖女」ではありません。長年隠されてきたジョナサンの罪へたどり着くための人物だったわけです。
原作では、事故死とされてきたクローディアの死にジョナサンが深く関与していた真相が明らかになり、彼の権力基盤そのものが崩れていきます。
9話では、モニカが目の前で新たな罪を犯し、ジョナサンは過去に隠してきた罪を暴かれる。この二人を重ねると「暴かれた罪」というサブタイトルが実にイヤ~な重さを持ってきます。
灰色の玉の正体は何?モニカの神聖力が急に上がった理由
灰色の玉は、ジョナサンが用意した魔力を一時的に増幅させる禁忌の薬です。
原作では力を大きく底上げできる代わりに、使用後に発熱するなど身体への負担があります。モニカはカロリーナへ勝つため、この灰色の玉を使いました。
つまりモニカが試験中に普段以上の力を発揮したのは、新しい能力に覚醒したからではありません。薬で無理やり出力を引き上げていたわけです。
さらに原作には、灰色の玉より危険な「黒い玉」も登場します。こちらは使用者自身の命を削るほど危険な代物で、後のフローラへつながっていきます。
モニカにとって灰色の玉は「これを使えば絶対に勝てる」という最後の切り札でした。だから、それでもカロリーナに負けた事実が彼女の精神を完全に折った。
反則アイテムまで投入して完敗。そりゃプライドは粉々です。ただし首を絞めていい理由には1ミリもならない(笑)。
モニカはその後どうなる?処分とアーレント公爵家への影響
カロリーナを襲ったモニカは拘束され、原作では皇城の地下牢へ収監されます。
父リカルドは娘を助けようと各方面へ働きかけるため、当初は処分が保留されます。しかし今回の事件をきっかけに、アーレント公爵家と第一皇子派の過激派との関係まで調査が広がりました。
最終的にモニカは貴族位を剥奪され、平民として終身刑となります。リカルドも責任を取って公職を辞し、アーレント公爵家は侯爵家へ降格、領地の一部も没収されました。
ここで印象的なのが、カロリーナがモニカの死刑を望まなかったことです。
そして処分が終身刑となった後、カロリーナは、誇りを重んじるモニカにとって「貴族位を失い、平民として牢獄で一生を終えること」のほうが重い罰になると語ります。
優しいだけの発言ではないんですよね。モニカという人物が何を最も大切にしていたかを見抜いたうえでの言葉でもあります。
力では圧倒し、最後には人間の見方でも一枚上。本人だけがその凄さをまったく自覚していないのがカロリーナらしい(笑)。
『暴かれた罪』9話で一気に崩れたもの
9話で崩れたのはモニカのプライドだけではありません。ジョナサンが権威の裏に隠してきた過去、アーレント公爵家の立場、「カロリーナは大した存在ではない」という周囲の思い込みまでまとめて崩れ始めました。
しかも当のカロリーナは、相変わらず自分がどれほど規格外なのか分かっていない。
自分から序列をひっくり返そうとするのではなく、普通に生きて力を使った結果、歪んだ序列のほうが勝手に壊れていく。この無自覚無双、やっぱり気持ちいいです。
そしてジョナサンの過去が暴かれたことで、物語はいよいよモニカ一人の嫉妬では済まないところまで来ました。次に裁かれるべき人物が見えてきたところで、まだフローラが残っている。姉妹の問題まで含めて、ここからが本番です。
【公式サイト・引用・参照】
- TVアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』公式サイト 第9話「暴かれた罪」
- アニメイトタイムズ『無自覚聖女』第9話「暴かれた罪」あらすじ&場面カット
- アース・スター エンターテイメント『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す 3』
- アース・スター エンターテイメント コミックス第8巻

最後まで読んでいただきありがとうございます!
モニカの暴走とジョナサンの罪、衝撃の9話でしたね。

灰色の玉まで使って完敗して首を絞めるのは完全にアウトにゃ!
モニカ、怖すぎるにゃ。

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